1. TOP
  2. 疾病・症状
  3. 不快な胸焼けの原因と胃酸の逆流を防ぐ3つのポイント

不快な胸焼けの原因と胃酸の逆流を防ぐ3つのポイント

 2016/08/15 疾病・症状
この記事は約 4 分で読めます。 3,014 Views

「むねやけ」は、もっともよくみられる逆流性食道炎の代表的な症状です。しかし、そのほかにも、いろいろな症状を感じることもありますから、当てはまる方はご注意ください。

ここでは、「むねやけ(逆流性食道炎)」についてその症状や原因に加え、予防方法まで詳しくみていきましょう。

「むねやけ(逆流性食道炎)」の症状とは

「むねやけ(逆流性食道炎)」の具体的な症状を見てみましょう。

・みぞおちの辺りから胸の下のほうへかけて、焼けつく、あるいは、熱くなるような不快感がある。のどのほうまで上がってくる感じがあり、痛みをともなう場合もある。

・口のなかまで酸っぱい液がこみあげる。

・食道への刺激が強いと、胸がしめつけられるような痛みを感じる。

・胃のなかの食物を消化したり、腸に送りだす動きが弱く、食べ物がいつまでも胃に残ってしまう。

・逆流した胃酸によりのどに炎症が起き痛みや違和感を感じる。

・声がかすれたりす ることもある。

・逆流した胃酸を気管に吸いこんで咳きこんだり、気管支が炎症を起こす。

・食道への刺激がときには耳の痛みとしても感じられる。

どうして胃酸が逆流して「むねやけ」が起きるのか

img_cause_02

「むねやけ(逆流性食道炎)」は、食道へ胃酸が逆流することによって起こる食道の炎症です。 ここでは、「どうして胃酸が逆流して「むねやけ」が起きるのか」をより詳しく知っていただくため、消化管のしくみについて簡単にご説明しましょう。

口から食道を通って、胃、 十二指腸、小腸、大腸、肛門に至るまでの一本の長い管が消化管で、全長で約10mにもなるといわれています。食物は消化管を移動しながら、ここで分泌されるいろいろな消化液の作用で化学的に分解され、さらに消化・吸収されます。

「むねやけ」が起こりやすい人には、糖分の多い食事をとる、高齢である、肥満や妊娠・背中の曲がりなどでおなかが圧迫される、などの傾向があります。また、最近ではピロリ菌との関係もわかってきました。

日本人の食生活はますます欧米化が進み、糖分や脂肪分の摂取 が多くなっていますがこうした食事では胃が刺激されやすく胃酸の分泌も活発になります。 このほか、食べすぎや飲みすぎ香辛料、コーヒー、アルコールのとりすぎもよくありません。

背中が曲がり前かがみの姿勢でいるとおなかが圧迫されるために、腹部の圧 力(腹圧)が強くなります。こうした状態でも胃が押されるので、胃酸が逆流しやすくなります。

年齢とともに、食道出口が緩んで広がりやすくなり、下部食道括約筋の懐能低下も加わって食道の機能も衰え、胃酸が逆流しやすくなります。おなかの脂肪が増えると胃が押しあげられ、胃酸の逆流が起こりやすくなります。

さらに、食道出口から胃が押し出されて、食道裂孔ヘル ニアになることもあります。こうなると、食道の逆流防止機能もうまく働きません。

「むねやけ」を起こさないために

胃酸の逆流を防ぐには、食生活、姿勢、腹圧が大きな3つのポイントです。胃酸の逆流が起きやすい状況は、それぞれ個人によって違います。毎日の生活で自分にあった食生活や姿勢を工夫すると効果的です。

食事は一度に食べ過ぎず、ゆっくりと。急いで食べると空気も一緒に飲み込んでしまい、胃をふくらませるためにげっぷが出やすくなります。また、過食や飲み過ぎも腹圧を高め、胃酸の逆流の原因となります。

強い香辛料、たまねぎ、かぼちゃ、さつまいも、トマト、豆類、柑橘類、チョコレート、ケーキ、甘味和菓子、炭酸飲料、コーヒなどはむねやけを起こしやすい食品です。

お酒は噴門を緩めます。とくにビールやシャ ンパンは、胃のなかで炭酸ガスが多量に発生し、胃をふくらませます。

まとめ

このように「むねやけ(逆流性食道炎)」は、主に食生活・姿勢・腹圧が原因で起こります。

不快感だけではなく、場合によっては痛みを伴うこともありますので、十分に注意が必要です。

但し、食生活と姿勢と腹圧に気を付ければ予防が可能ですので、毎日の生活の中で気を付けてみてください。

 

▼【ベストセラーを無料プレゼント中!】今すぐガン対策を行う!1ヶ月でガン細胞を死滅させる食事法

▼【ベストセラーを無料プレゼント中!】今すぐに糖尿病を改善したい!3日で血糖値を下げる方法

▼【ベストセラーを無料プレゼント中!】今すぐに高血圧を改善したい!3日で血圧を下げる方法

▼【ベストセラーを無料プレゼント中!】今すぐダイエットを始めたい!1ヶ月で-10kgのダイエット法

▼【ベストセラーを無料プレゼント中!】今すぐ精神疾患を克服したい!うつ病・統合失調症が一週間で良くなる方法

 

\ SNSでシェアしよう! /

50歳を過ぎたら生活習慣病ナビ |糖尿病・高血圧・肥満・ガン・うつ病などの生活習慣病を予防・改善する為の総合情報サイトの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

50歳を過ぎたら生活習慣病ナビ |糖尿病・高血圧・肥満・ガン・うつ病などの生活習慣病を予防・改善する為の総合情報サイトの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

荒木 裕

荒木 裕

崇高クリニック院長。
1962年 京都大学医学部卒
1967年 京都大学医学部大学院卒
1968年 大阪北野病院勤務
1971年 アメリカハーバード大学付属 小児病院脳神経外科研修医
1973年 アメリカハーバード大学医学部 臨床栄養学部助教授
1976年 アメリカ国立公衆衛生研究所(NIH)客員研究員
1977年 アメリカサウスカロライナ大学 医学部勤務
1983年 崇高クリニック開設

    この人が書いた記事  記事一覧

    • 「カロリーを減らせば痩せられる」の嘘

    • 「減塩」せず薬も使わずに高血圧を治す簡単な方法とは?

    • なぜ糖尿病はインスリンや薬ではなく「食事」で改善すべきなのか?

    • 認知症、アルツハイマー病、うつ、統合失調症を防ぐ食べ物とは?

    関連記事

    • 安くて簡単だから習慣的に取り入れられる!コレステロールを下げる5つの食材

    • 舌がんは初期症状を見逃さないで!

    • 致命的な病気を引き起こす前に!今日から簡単にできる中性脂肪を下げる方法

    • 高脂血症に効く薬ってどんなもの?種類と効果について

    • 基準値以上でも以下でも病気になりやすくなるの?コレステロールの基準値でわかる病気とは

    • 高齢者の足のむくみは病気のサインかも!?