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糖尿病は完治するの?とるべき生活習慣とは?

現代病とも呼ばれる糖尿病は、ここ近年急激に患者数が増えています。
その背景には、生活習慣の乱れや暴飲暴食、ストレスがあるようです。

この病気は遺伝性が高いと言われ、親族に罹患者がいると発症しやすいと言われていますが、実は生活習慣によってなってしまう人がほとんどなのです

そこで、どのような生活習慣を過ごすことが大切で、糖尿病を予防していくことができるのかをまとめていきましょう。

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そもそも糖尿病とはどのような病気か?

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糖尿病という疾病を聞いたことはあれど、どのような病気なのかを知らないという人が多いのではないでしょうか。

ドラマなどのイメージで、倒れて飴を食べるなんてシーンを真に受けてしまうと、病気そのものを勘違いしてしまうかもしれません。

糖尿病というのは、膵臓から出されているインスリンホルモンの分泌が減少してしまうことによって起こる病気です。

このインスリンホルモンは24時間私たちの体内で分泌され、さらに食事を摂取する度にそれに見合ったインスリンが分泌されます。しかし、糖尿病患者の人は、この分泌が正常に行われなくなり、血糖値を下げることができなくなってしまうのです。

血糖値が下がらない状態が続いてしまうと、血管に負担がかかってしまい動脈硬化の原因になってしまったり、高血糖昏睡を起こしてしまうことも珍しくなく、早期発見、早期治療が大切だと言われています。

 

糖尿病には種類があることを知っていますか?

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糖尿病にはⅠ型とⅡ型があります。

世間で広がっているものはⅡ型の方であり、Ⅰ型は生活習慣や遺伝などは関係なく発症すると言われている難病です。

Ⅰ型は、膵臓でインスリンホルモンを全く分泌することができなくなり、インスリン注射に依存していくケースが多くなっています。

また劇症型と呼ばれるパターンもあります。このパターンは臓器にダメージを与えてしまい、膵炎などを引き起こしてしまうことも珍しくありません。

Ⅰ型も劇症型も予見が難しく、突然発症し、以後も付き合い続けなければならない病気なのです。

また、妊娠糖尿病は、妊娠という状況下において血糖値が安定しない状態を言いますが、出産を終えると自然ともとに戻ることが多いようです。ですが、稀にそのままⅠ型になってしまうこともあるので、注意が必要です。

Ⅱ型は、生活習慣によるものや遺伝性によって発症する病気です。

世間で言われている生活習慣病の一つを指していますが、これは早期に発見をすることで改善をすることができると言われています。

治療は食事療法を中心に運動などを行います。必要に応じ薬などで血糖値を安定させれば日常生活に支障なく生活することが可能です。

 

糖尿病の症状と検査方法とは

発症しているかどうかの自覚症状はあまりない為、健康診断などで引っかかり、検査をしてみて初めて病気になったことを知るというパターンが多いようです。

自覚できる症状としては、普段通り生活をしているのに痩せたという人や、多飲に多尿を繰り返す、体がだるい、口渇などの症状があります。これらの症状でも、糖尿病と決定付けることはできず、他の臓器によるものかもしれませんし、一時的なものかもしれません。

しっかり診断をしてもらうには、ブドウ糖負荷検査を受けるのが良いとされています。

これは、食事の前の血糖値を計り、その後ブドウ糖液を飲み、約2時間後に血糖値を測定してみる検査です。

食事の前の血糖値が80~110mg/dl、食後2時間血糖値が80~140mg/dlで以内であれば問題はなく、これ以上の値であれば病気になっている可能性が高いでしょう。

また血液検査で、HbA1c(グリコヘモグロビン)を調べることができるのですが、このHbA1cは1~2か月の平均的血糖値がわかります

この平均的血糖値のパーセンテージが4.6~5.6%以内であれば問題はありませんが、これ以上の値の場合、数か月前から病気が発症している可能性が高く、治療を開始しなくてはいけません。

 

治療方法にはどんなものがあるのでしょうか

Ⅰ型に関しては、インスリン注射(インスリン療法)での治療が原則とされます。

ここ近年ではインスリンポンプと呼ばれる、小型の機械を付けてボタン一つでインスリンを注入しながら生活をするという方法も出てきました。便利ではあるものの、携帯し続けなければならない煩わしさから、インスリン注射を打っている患者さんも多いようです。

Ⅰ型に関しては、インスリン注射をしながら血糖値のコントロールをしていくことが当面の治療であり、食事や運動などはⅡ型と同様の指導があります。また、Ⅰ型には小児の患者が多く、成長過程ということもありますので、過度な食事制限はしないのが一般的です。

そして、血糖値の上昇を抑える薬などと併用はせず、インスリン注射1本で治療していくことが多いでしょう。

Ⅰ型糖尿病はインスリンを出す機能自体がまったく働かなくなっている状態であり、インスリンを出す機能自体は完治も改善もしません。ただ、食事療法(糖を摂らずに必要な栄養を摂る食事)によっては高血糖という症状は抑えることができますので、その意味において、Ⅰ型であっても合併症を予防する効果を期待することができます。

また、Ⅱ型に関しては、基本的な治療法は食事と運動になってきます。
Ⅱ型の患者さんの多くが、膵臓からのインスリンの分泌が減少こそすれど、まだ分泌している状態なので、正常な分泌量に戻してあげることをメインに食事の管理を優先させていきます。

糖尿病という病名が示すように、糖の摂り過ぎはよくありませんので、食事の基本は糖質制限になります。

かつては、摂取カロリーをもとにしたカロリー制限食が一般的でしたが、今では糖質の摂取量が重要と考えられています。ただし糖質制限には賛否があり、過度な糖質制限は逆に体調を悪化させてしまうことがあると注意を促す医師もいます。

食事の摂り方に不安がある場合は、自分の考えに合う医師や病院を選ぶか、実際に診察を受けた医師・病院の指導に従う方が相談しやすいでしょう。

また、運動を取り入れることで、インスリンホルモンの効きを良くし、少量の分泌で血糖値を下げてくれるように促すことが推奨されています。
それから、血糖値の上昇を抑える薬などを併用することで血糖コントロールを考えるのが一般的です。

また、Ⅱ型でも早期からインスリン注射を取り入れることで、早くに改善することができるというデータもあり、治療法として確立しつつあるようです。

 

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糖質とは

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「糖質ダイエット」などと若い女性を中心に言われていますが、この糖質というのは糖尿病患者にとっては意識せざるを得ない物の1つと言えるでしょう。

糖質(炭水化物)は白米やパン、麺類、芋類などの穀物類には特に多く含まれています。
糖質(炭水化物)は、私たちの体のエネルギーとして働きますが、エネルギーとして消費されず余った糖質(炭水化物)は体脂肪として蓄積されてしまいます。

そのため、糖質の摂取量を控え、状態を改善させていかないとどんどん悪化してしまい、インスリンホルモンの分泌が減少してしまうのです。

 

血糖値のコントロールが重要です

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Ⅰ型にしろⅡ型にしろ、どちらも大切なのが血糖値のコントロールです。

基本的には、指先などから血を出し、それをチップを付けた測定器で血糖値を計ります。そしてその値に対してコントロールしていくというやり方をします。

Ⅰ型でインスリン療法(インスリン注射)で血糖値を下げる場合は、コントロールはⅡ型よりも難しいでしょう。インスリン量が適切でない場合には低血糖の症状が出てしまいます。

低血糖とは70以下の血糖値のことを指し、この値以下になると体調が悪くなってしまったり、意識混濁や意識消失、最悪の場合は昏睡にまで陥ってしまうとても怖い状況を言います。これらを改善する為には、ブドウ糖の摂取が必要になり、摂取することができれば血糖値が上昇し改善することができるでしょう。

高血糖の状態が続いてしまうと、合併症の恐れがあります。
合併症として考えられるのが、動脈硬化によって引き起こされる網膜症や、神経障害、腎障害などが挙げられます。特に腎障害になってしまうと、人工透析にまで発展してしまうことがある為、そのような状態を招く前にしっかりとした血糖コントロールが大切になってきます。

 

糖尿病に完治はあるのでしょうか?

糖尿病には完治がないというのが通説です。

特にⅠ型に関しては、自分でインスリンホルモンを分泌することができない為、一度発症してしまうと一生涯の付き合いになっていくでしょう。膵臓移植などの方法もあるにはありますが、高額であること、5年程度しか維持することができないという現状があります。

最近では、豚の膵臓を移植できないかという研究も進められていますが、現段階では完治はないと考える方が良いでしょう。

インスリンを出す機能自体は完治も改善もしませんが、ただ、食事療法(糖を摂らずに必要な栄養を摂る食事)によっては高血糖という症状は抑えることができますので、その意味において、糖尿病の悪化をくい止めたり、合併症を予防する効果を期待することができます。

Ⅱ型に関しては完治とは呼ぶことはできませんが、状態が改善すれば日常生活に支障なく生活することが可能です。基本は食事ですが運動も取り入れることで、血糖値が安定するようであれば特別な治療を必要としない生活を送ることができるようになるでしょう。

ただし、また発症してしまうというリスクがあることは忘れてはいけません。
日頃からの生活習慣を見直していくことが賢明と言えます。

 

生活習慣を見直してみましょう

糖尿病には完治がないというのが通説です。
この状況に陥る前に、生活習慣を見直して、病気にならないように意識していく必要があります。

日頃から暴飲暴食を繰り返しているという人や糖質(炭水化物)を摂り過ぎている人は、特に気をつけていきましょう。

また、親族に糖尿病の患者さんがいる場合は遺伝的リスクや「食習慣の継承」も注意した方がよいでしょう。そのような意識を持つだけでも、予防に繋がっていきます。

Ⅰ型に関しては予防が難しい難病ですが、Ⅱ型に関しては予防すれば発症せずに人生を終えることもできます。

食事の際に最も気をつけたいのは糖質(炭水化物)を避けるということです。

もしも食事の摂り方に不安がある場合は、自分の考えに合う医師や病院を選ぶか、実際に診察を受けた医師・病院の指導に従う方が相談しやすいでしょう。

また、運動を定期的に行うことや、ストレスを溜めないということも大切になってきます。

このように糖尿病は「生活習慣病」でもありますので、糖尿病の予防は「生活習慣」の見直しが大切になってきます。

糖尿病は恐ろしい合併症のリスクもありますので、糖尿病にならないように気をつけていくことが重要と言えます。もしも、すでに症状が出ている人は、早期に治療を開始するようにしましょう。

 

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ライター紹介 ライター一覧

木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

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