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脚に出る糖尿病の初期症状|血行の異常は身体の末端に現れる!

「糖尿病で足を切断した」などという話をご存じでしょうか。

「どうして糖尿病で足を切断することになるのだろう」「そうなる前に気づけなかったのか」など不思議に思う人も多いでしょう。

しかし、実際に糖尿病の方で足の切断を余儀なくされるケースは珍しくないのが事実です。

糖尿病の症状は多岐に渡りますが、あまり知られていないのが足に出る病変です。

足は腕や手、顔などと比べると遠くにあり、症状があってもなかなか意識しにくいところでもあるため発見が遅れてしまいやすい部位でもあります。

軽いけがややけどなどをきっかけとして症状が悪化し、病変部が広がってから気づくことも少なくありません。

人々の生活の質までも奪ってしまう糖尿病の足病変に着目して、症状の種類や特徴、足病変が進行するとどうなるのかなどについて詳しくご紹介していきます。

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糖尿病の代表的な初期症状

糖尿病は血糖値が高くなる病気で、体のさまざまなところに症状が出現します。

しかし、糖尿病は「沈黙の病」「サイレントキラー」とも呼ばれるほど初期症状が現れにくく、気が付いたときには既に病気が進行している場合がほとんどです。

 例えば、視野障害や視力異常を自覚したときには既に目の大手術が必要な状態になっている、足のむくみや疲れやすさを感じるようになったときには既に透析が必要な腎不全の状態に陥っているといったケースも多数見られます。

他に代表的な糖尿病の初期症状を挙げられるのは「口渇」「多飲」「多尿」です。

糖尿病では血管内のブドウ糖濃度が高い状態になるため、血管外と濃度の差が生じて水分が血管外から血管内に移動するようになります。

血管内の水分がどんどん増えていくと、増えた分の水を体外へ出すために尿量が多くなる「多尿」が生じます。

尿として体の水分が外に出ると脱水状態になるため口渇感を感じやすく、水分を多く摂取する「多飲」が起こるようになります。

これらの症状は糖尿病の初期症状として代表的なものであるため、「どんなに水分を摂取しても喉が渇く」、「一日に何リットルもの水分を摂っている」、「夜間頻繁にトイレに行くようになった」などというときには要注意です。

このほかに糖尿病の初期段階で出現する症状はこちらです。

〈皮膚の乾燥からかゆみが出る〉

多尿となることで体が脱水症状に陥ると皮膚が乾燥しやすくなり、表面がかさつきます。

季節を問わず皮膚が乾燥しやすくかゆみが気になるという場合は要注意です。

また、かゆいところを掻きむしってしまうと糖尿病の方は免疫機能が低いために炎症を起こすきっかけになってしまうこともあります。

〈手足の感覚が麻痺したように感じる〉

手足がしびれる、指先の感覚がぼんやりしているように感じるなどの症状が見られた場合は、糖尿病の末梢神経障害による影響が考えられます。

また、痛みなどの感覚を感じにくくなるため、やけどやけがを負ってもまったく気づかないということもあります。

〈ED〉

糖尿病による動脈硬化の影響で陰茎海綿体という組織へ送られる血液の量が不十分なために十分な勃起が得られない勃起障害(ED)を発症するケースがあります。

〈風邪などの感染症にかかりやすい〉

高血糖によって白血球や免疫関連の細胞の機能が低下するといわれています。

細菌やウイルスが侵入しても免疫機能が低下しているために十分に戦うことができず、感染症を発症する、あるいは長引くことがあります。

糖尿病の人は風邪のほかに、膀胱炎や急性腎盂腎炎などに代表される尿路感染症や肺炎などの呼吸器感染症、水虫などの皮膚の感染症、歯周病などを発症しやすいのが特徴です。

そして、糖尿病であまり知られていないのが足の病変です。

感覚としてだけでなく実際に外観でも異変が起こりますが、末梢神経障害の影響で発見が遅れ病状が進行してしまいやすい部分でもあります。

次の項目にて、足に見られる糖尿病の症状をご説明します。

 

足の感覚に出る初期症状

「なんだか足の裏がピリピリする」こういった足の感覚に関連した症状は、実は糖尿病が関係している可能性があります。

原因は、高血糖の状態が続くことで末梢神経の代謝異常が起こり、血流低下から末梢神経障害を起こすためと考えられています。

このような症状は「糖尿病神経障害」と呼ばれ、「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性腎症」と並ぶ三大合併症のひとつです。

足のしびれなどをそのまま放置してしまうと足の感覚が麻痺して血流が滞り、組織の壊死につながります。

糖尿病と診断された場合、特に以下の症状がみられたら日々こまめな観察を継続して症状の変化に注意する必要があります。

〈足先がジンジン・ピリピリ、ザラザラしている〉

人によって自覚する感覚はさまざまです。

静電気が走ったような感覚と表現する人もいますし、足先がチクチクしたように感じるという人もいます。

少しだけ違和感がある程度という場合もあり、つい見過ごしてしまいやすい症状のひとつでしょう。

これらの感覚が足の指先全体に出るか、足の指の中でも何本かだけに出るかも個人差によって異なります。

〈足の感覚が鈍り、痺れや麻痺したように感じる〉

長い間正座をした後に急に立ち上がった時のような感覚の鈍りや痺れなどで麻痺したように感じ、痛みや熱さを感じにくくなる場合もあります。

やけどやけがをしたのに痛みをまったく感じないという方は要注意です。

〈こむら返りが起こる〉

夜寝ているときに突然足がつって目が覚めてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。

こむら返りはふくらはぎがつることを指し、一般的な原因は筋肉の疲労や冷えなどとされています。

はっきりとした原因は明らかにされていませんが、糖尿病の場合、多尿からの脱水により電解質バランスが崩れてしまうことが影響していると考えられています。

こむら返りは整形外科的な疾患との区別が難しいのですが、寝ている時や安静にしている時、夜間などに起こることが多い場合には糖尿病性の神経障害の初期症状である可能性があります。

 

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足の外観に出る初期症状

糖尿病により末梢神経がダメージを受けてしまうと、足にケガややけどがあったとしても痛みや違和感に気づきにくくなります。

例えば、コタツや電気カーペット、カイロなどによる低温やけどに注意が必要です。

放置しておくと爪や皮膚にまで症状が出現することもあります。

足の痛みや違和感に気づかず症状の発見が遅れてしまうと、気づいたときには足の組織の感染が進行し壊死につながることもあるのです。

以下のポイントを中心に観察を行い、こまめに外観の変化をチェックしましょう。

〈足の表面に発赤や腫脹がある〉

足の皮膚が赤く腫れるといった症状は感染していることを示す兆候です。

このほかにも膿が出ている、爪の変色や変形があるといった症状も経過を観察しましょう。

〈小さな傷でも治りが遅い〉

足を引っ掻いてできた傷や、靴擦れなどでできた小さな傷がいつまでも治らないといったことが起こります。

これは、糖尿病による動脈硬化によって、傷の回復のために必要な血流が少なくなっていることが影響するためです。

〈皮膚が乾燥しひび割れしているところがある〉

多尿によって脱水が起こり、皮膚が乾燥しやすくなっているとひび割れなどの原因となります。

ひび割れしている部分から菌などが侵入し感染を起こす可能性もあるため注意が必要です。

〈角質部分が広がってきた〉

足裏の角質部分の厚みが増す、あるいは拡大している場合は、糖尿病による神経障害の影響が考えられます。

神経障害が進むと足底の変形が起こり、角質に変化が生じます。

角質が増えすぎると、出血や潰瘍の形成などが見られるようになります。

重症化するケースもあるため要注意です。

〈水虫などの感染症を持っている〉

高血糖が続くと水虫などの感染症を発症しやすくなります。

特に夏の高温多湿な時期は要注意。

高血糖により免疫が低下するため、水虫の原因となる真菌に感染し増殖します。

他にも、足の爪に真菌が侵入して感染を起こす爪白癬に注意が必要です。

指と指の間がただれたようになっている、あるいは泡のようなものがたくさんできている場合は、水虫を発症している可能性があります。

〈うおのめやたこ、靴擦れができている〉

糖尿病による動脈硬化の影響で末梢へ流れる血液量が少なくなり、うおのめやたこ、いぼなどができやすくなります。

また、足の形が変形することによって靴擦れが起こりやすくなるというのも特徴です。

サイズの合わない靴やハイヒールなど部分的に圧力がかかると発症しやすくなるため、注意しましょう。

〈巻き爪、爪が肥厚する〉

爪が内側に巻き込んでしまった状態を「巻き爪」といいます。

糖尿病の神経障害により足の感覚が麻痺すると、足の指に体重がかからない状態が続くようになります。

このことが巻き爪を発症しやすくするのです。

また、足の変形などがある状態で靴を履くと、爪を圧迫しやすくなります。

そのままにしておくと爪が何層にも厚くなり、ときには爪の下に潰瘍ができてしまうこともあるため要注意です。

 

放置すると切断しなければならない場合もある

糖尿病で足病変が進行してしまう原因は、先述したとおり「神経障害」「動脈硬化」「感染」です。

「熱いお湯に触れてしまっても気が付かない」「中に石などの異物が入った状態で靴を履いてしまった」などがきっかけとなり、けがややけどを起こしやすくなります。

しかし、糖尿病による足病変を放置してしまうと組織の壊疽を起こします。

壊疽とは、血流障害や感染、神経障害を原因として皮膚や皮下組織、筋肉組織にまで壊死が起こり、組織が黒色や黄色に変色した状態を指します。

例えば、足の指裏にタコができたのに気づかず、放置してしまい壊疽が広がってしまったというケースが挙げられます。

軽いやけどやタコ、水虫など足の症状があっても直ぐには病院を受診せず、一旦は自宅で様子をみるという方が多いためです。

糖尿病の場合はこれらの部位から感染が広がり、最悪の場合足を切断せざるを得なくなってしまいます。

また、けがややけどを治す上で重要なのが血流量です。

組織が回復するためには十分な血液に含まれる酸素や栄養分が欠かせません。

しかし糖尿病では末梢神経障害により血管の代謝異常から動脈硬化が進行します。

動脈硬化により血管を流れる血液量が少なくなることで、やけどやけがなどの傷口へ十分な血液が行き渡らないために治癒が遅れてしまうのです。

さらに、糖尿病では免疫が低下するため、菌やウイルスに感染しやすい状態になります。

足では、けがややけどの部分から菌が入ったことによる感染、あるいは水虫などの皮膚の感染症などが挙げられます。

他には、日ごろ手や腕などを見ることはあったとしても足先をじっくりと観察する機会が少ないことも発見の遅れにつながっていると考えられています。

足病変の進行でもっとも恐れるのが切断です。

病変部の状況によっては血行再建術や壊死している部分を切除する方法(デブリードマン)が選択されます。

しかしこれらの治療法が選択できないほど症状が進行している場合や治療しても改善しない場合、あるいは放置することによって命の危険があると判断された場合には足の切断に踏み切ります。

足を切断した場合、歩く・走るなどが制限されるため自分の意思で自由に生活することが難しくなります。

このように日常生活動作が制限されて安静にする時間が長くなると、寝たきりになってしまうケースも少なくありません。

実際に足切断後の生存率は3年で50%、5年で40%というデータも報告されています。

 

まとめ

糖尿病は合併症が進行する前に早期発見・早期対処が大切です。

症状が出る前から予防的に定期的な検査を受けることが理想とされています。

しかし、これまでお話してきたように糖尿病の初期症状はつい見過ごしてしまいがちな症状が多いため、病院を受診し対処しようというアクションに結び付きにくくなっています。

「最近疲れやすいと感じて受診をしたら糖尿病と診断された」「体がかゆくて受診したら糖尿病と告げられた」などというケースも少なくありません。

そのため、糖尿病と診断された、あるいは健診で高血糖を指摘された場合は日々こまめに足の状態をチェックして異常の早期発見に努めることが大切です。

ささいな異常でも糖尿病とは関係のない症状と断定するのではなく、日常生活の中で何か気がかりなことがあればすみやかに医師に相談しましょう。

 

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薮内直純

薮内直純

株式会社イコールヒューマン。生活習慣病専門ライター。医療や医薬品に関する誤解を解き明かしながら、真実を追求した記事を提供中。

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