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3大死因の原因にもなる?!知らないと怖い「生活習慣病」の予防法と基礎知識

有害物質・病原体などの外部環境要因、そして遺伝子による遺伝要因は病気の発症・進行に深く関わりを持っています。そこにもう一つ大きな影響を及ぼす要因として、普段の生活習慣も加えることが出来ます。

生活習慣病とは、普段の生活をする上でのさまざまな習慣が要因となり病気の発症・進行を促してしまうことを総称したものです。

偏食や食べ過ぎ、運動不足、不規則な睡眠、精神的ストレス、飲酒、喫煙、カフェイン等刺激物の摂取過多など、普段の生活習慣は小さな病気だけではなく、悪性新生物(ガン)・心疾患(狭心症、心筋梗塞等)・脳血管疾患という日本人における3大死因の原因にもなってしまうのです。

また、高血圧・糖尿病・肥満症・脂質異常症などが生活習慣病の代表的なものとして広く知られていますが、これらは「死の四重奏」とも呼ばれることもあり、一つでも非常に怖い病気ですが、重複すると生命の危機に関わるものとなってしまうのです。

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恐ろしいのは生活習慣病による動脈硬化

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動脈硬化とは動脈が硬くなって弾力性を失ってしまうことです。動脈に傷が付いて血管の内壁のその部分にコレステロールなどが柔らかい沈着物となって溜まり、どんどん分厚くなっていきます。

血管のコブ(プラーク)が出来ることにより血の流れが滞り、血管が少し収縮しただけでも血流が途絶えてしまい、酸素・栄養が体の隅々を始め生命維持に大切な心臓や脳にも届かなくなってしまいます。

そのプラークが破れてしまうとそこに血栓(血の塊)が出来、血流は完全にストップしてしまいます。これが心筋梗塞などの他の生活習慣病発症原因となります。

その血栓が血流に乗り脳などに運ばれた場合、細い動脈を塞ぐことにより脳梗塞などを引き起こすこともあるのです。動脈硬化の予防は自ら命の長さをコントロールすることに繋がります。

 

生活習慣病、第一のサイレントキラー脂質異常症

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生活習慣病による動脈硬化で、自覚症状がほとんど無いままに体内で進行する「サイレントキラー」と呼ばれる病気があります。

自覚症状が無いため病気に気が付かず、もしくは気づいた場合でも治療をせずに放置しておくと、ある日突然、脳梗塞・心筋梗塞・下肢の壊死・突然死などを引き起こしてしまいます。

その中の一つである脂質異常症は、血液中コレステロール値が高いという検査結果のみでやはり自覚症状がないのが特徴です。かと言ってそのまま放置していると、コレステロールが血管内壁に溜まり動脈硬化が進行してしまいます。

脂質異常症は高脂血症とも呼ばれ、その診断基準は空腹時の血液中脂肪量によって高LDLコレステロール血症(悪玉)、境界域型高LDLコレステロール血症(悪玉)、高トリグリセリド(中性脂肪)、低HDLコレステロール血症などに定義されます。

しっかりと自己管理をして目標値を目指しましょう。

 

生活習慣病、第二のサイレントキラー高血圧

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高血圧(高血圧症)とは、血圧が基準値よりも高くなってしまう病気で、日本国内に約3,000万人以上もいると言われている国民病です。

血圧の高い状態が続くと血管に負担がかかって傷が付き、動脈硬化に繋がってしまいます。結果、血流の流れを改善しようと心臓に大きな力が必要となり、血圧をさらに上昇させてしまうこととなります。

これがのちに脳卒中・心筋梗塞などのさまざまな病気を引き起こすのです。高血圧もまた普段は自覚症状がないので、放置しがちな病気なのです。

高血圧は、一度測定した血圧が高いというだけでは診断名が付くわけではなく、何度測定しても血圧が正常より高すぎる場合(最高血140mmHg以上もしくは最低血圧90mmHg以上)のことを言います。

気を付けたいのは早朝高血圧(脳卒中等になりやすい)です。朝の血圧を測る習慣を身に付け自覚することが予防となります。

 

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生活習慣病、第三のサイレントキラー糖尿病

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糖尿病とは血糖値が高くなる病気で、一言で言うとブドウ糖をうまく体内栄養として取り入れることが出来ない症状のことです。

必要としている細胞の中に運ばれなくなってしまったブドウ糖が血液中に溢れてしまうのです。それはすい臓から分泌されるインスリン(血糖値を下げるホルモン)不足により、細胞においてその機能を充分に発揮できないことから起こるのです。

これもまた自覚症状がないうちに病気が進んでしまうケースが多いため、サイレントキラーと呼ばれています。

放置しておくと血管がもろくなり、動脈硬化が悪化し成人病に発展するだけでなく、目・腎臓・神経といった全身の色々な臓器障害へと繋がる危険性もあるのです。よく知られているのは視覚障害、網膜症、緑内障、白内障、手足のしびれや壊死などの神経障害などです。

また糖尿病の人は高血圧になる可能性も高いと言われています。

 

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生活習慣病、肥満症とメタボリックシンドローム

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一番分かりやすい生活習慣病である肥満症(メタボリックシンドローム)は肥満により起こる病気です。

肥満とは体に余分な脂肪が付いてしまっている状態のことを指し、その判定は医学的にBMI(ボディマス指数)という尺度により定義されています。

・BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

BMI指数18.5~25が普通とされ、それ以上は肥満、それ以下は痩せと判定されます。また、BMI指数が22の時が最も病気になりにくいことも分かっています。

肥満症はBMIが25以上、かつ健康への悪影響が肥満により現れている場合に、内臓脂肪型肥満という病名となります。

その悪影響(症状)とは、糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病を始め、痛風、脂肪肝、月経異常、睡眠時無呼吸症候群などがあります。その中でも動脈硬化予防に焦点を当てたものがメタボリックシンドロームと呼ばれています。

 

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生活習慣病の予防対策

上記の生活習慣病を予防する方法はたくさんあります。食生活・運動など出来ることから今すぐ予防策を始めることで、着実に改善に繋がります。特に食生活には生活習慣病の大敵が多く存在します。

食生活

食欲に素直に従うのではなく、体に良いものと悪いものをしっかりと把握して、選んで食べるように心がけましょう。特に炭水化物などの糖質の多い食品は、生活習慣病の根本的な原因になりますので注意が必要です。

体を作っている栄養素であるタンパク質や脂質をしっかり摂取することに加え、ビタミンやミネラルの摂取も必須です。

運動

食べ過ぎや食事時間の規則性に気を付けるとともに、適度な運動を心がけましょう。また十分な休息をとって疲れを北実まで残さないことも大切な事です。

正しい食生活と適度の運動を心がけ、そして十分な休息をとることで、ほとんどの生活習慣病を予防することは可能です。

 

まとめ

現在、これらの生活習慣病の改善・予防が各市区町村単位を基本として大きな課題としています。

従来用いられていた「成人病」対策は病気の早期発見・早期治療といった二次予防に重点を置いていたことに加え、生活習慣改善を真ん中に据えて健康増進・発病予防といった一次予防に重点を置いた対策となっています。

今すぐ自分で出来る生活習慣病の予防対策として、節酒・禁煙は言わずもがなですが、なかなか止められない習慣でもあります。しかしそれらは自分の健康以上に大切なものなのか、今一度考えてみましょう。生活習慣の改善を試みても正常値に届かない場合は薬物療法も加えます。

まずは現在の自分の体の状態を知ることが、生活習慣病予防対策の第一歩となります。少なくとも年一回の検査は行うにしたいものです。生活習慣病という名の通り、普段の生活習慣を見直すことにより、働き盛りの多忙な時期も良い体調で過ごすことが出来るのです。

 

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木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

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