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知っているようで知らない!善玉コレステロールと悪玉コレステロールの違い

 2016/05/02 疾病・症状
この記事は約 7 分で読めます。 3,980 Views

コレステロールには、善玉コレステロール(HDLコレステロール)と悪玉コレステロール(LDLコレステロール)という二つの種類があります。これらはリポタンパク質の違いにより異なる機能を持っています。

善玉コレステロールは体内で余剰となったコレステロールを回収して肝臓に戻す機能があり、悪玉コレステロールはコレステロールを体内の各組織に運ぶという役割の違いがあります。

どちらも人間にとって必要な要素ですが、これらのバランスが崩れて特に悪玉コレステロールが体内に増えてしまうと、血管の内壁にコレステロールが蓄積されて動脈硬化の原因となり、ひいては心筋梗塞、狭心症や脳梗塞などの生命にかかわるリスクを発生させることがあります。

健康診断においてコレステロール値が高いと診断された場合には、栄養をバランスよくとったうえで、コレステロールの摂取量を減らし、運動等で積極的に消費して体外に排出する必要があります。

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「コレステロール」とは

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コレステロールとは、人間の体内において細胞膜を形成する脂質の一種です。

コレステロールは悪い物質であるという先入観を持つ人は多いのですが、コレステロールは誰の体内にも普通に存在している物質であり、かつ人間が生きていくうえで必要不可欠な物質です。

コレステロールは、体内部ビタミンDの合成に使われたり、心身の活力を高める副腎皮質ホルモンや、脂肪の消化を助ける胆汁酸の材料としても使われるため欠かすことができません。

人間が一日に必要とするコレステロールの量は約1,000~1,500mgですが、このうち2/3を肝臓で合成して、残りの1/3を食物から摂取しています。

コレステロールは、リポタンパク質の違いによってその働きが異なり、善玉コレステロール(HDLコレステロール)と悪玉コレステロール(LDLコレステロール)という二つの種類に分けられています。

 

「善玉コレステロール」とは

善玉コレステロール(HDLコレステロール)とは、コレステロールが少ない「高比重リポタンパク」のことをいいます。

善玉コレステロールは、体内の各組織で余ってしまい血管の壁の内側にへばりついている余分な脂質であるコレステロールを取り去り、余剰となったコレステロールを肝臓まで運んで回収してくれるという機能を持っています。

善玉コレステロールの基準値は、男性で30~80mg/dl、女性で40~90mg/dlと設定されています。

善玉コレステロールは、喫煙や脂質の多い食事や、運動不足などによってその数値が下がるとされています。

善玉コレステロールの値が基準値よりも低ければ、低HDLコレステロール血症となることで、悪玉コレステロールが増加することになり、動脈硬化の危険性が高くなります。動脈硬化は心筋梗塞や脳血栓症、脂質異常症などを引き起こす要因となります。

 

「悪玉コレステロール」とは

善玉コレステロールと違い、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は、コレステロールが豊富な「低比重リポタンパク」のことをいいます。

悪玉コレステロールは、体の各組織において必要なコレステロールを、血流に乗って体の隅々まで運ぶ役割をします。

ただしこの量が増えすぎると、肝臓で処理するはずの余分なコレステロールが体内にばらまかれてしまい血管内壁にへばりつきます。これをそのまま放置すると動脈硬化の原因となってしまいます。

動脈硬化は、心筋梗塞、狭心症や脳梗塞のリスクを高めます。これがLDLコレステロールが「悪玉」と言われる原因です。ただし、悪玉コレステロール自体は人間の体には無くてはならない要素の一つです。

健康診断の結果で悪玉コレステロールの値が高い場合は、脂質異常症、高血圧、動脈硬化、糖尿病、腎臓疾患、心疾患などの疾患を疑うことになります。

 

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善玉コレステロールと悪玉コレステロールの違い

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水にわずかしか溶けないコレステロールは、中性脂肪を包んだりコレステロールの塊となって血流に乗ることで、体内の各細胞に運ばれて細胞膜の栄養源となります。

善玉コレステロールは、体内の各組織で使われなかった余剰のコレステロールを、処理工場である肝臓にまで運ぶという「コレステロールの回収」という役割を担っています。

これと違い悪玉コレステロールは、肝臓のコレステロールを体内の隅々に運び、各組織が必要なコレステロールを供給するという「コレステロールの運搬」の役割を担っています。

悪玉コレステロールが必要以上に多くなると、体内のコレステロールが供給過多の状態に陥り、血液がドロドロになってしまいます。

善玉コレステロールと悪玉コレステロールは体内でともに違いのある働きをしていますが、一方だけが急に増加してバランスを崩すと人間の体に悪影響を及ぼすことになります。

 

コレステロール値が高いと良くない理由

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健康診断で行われる血液検査では、コレステロールについては「総コレステロール値」「LDL値」「HDL値」がチェックされます。悪玉コレステロールの値が基準値を上回る状態が続くと「動脈硬化」が促進されます。

動脈硬化は、動脈の内壁にコレステロールが溜まって血管周辺の組織がかたくなり、血流が滞る症状です。血管の弾力性が失われるので、少しの刺激で血管が破れてしまうことがあります。

高血圧による強い圧力や喫煙などは血管の内壁を傷つける要因になり、動脈硬化を起こしやすくします。その他に糖尿病や肥満、ストレスなども違い誘因となります。

コレステロール値が高いと、血管の内壁にコレステロールを取り込んだ泡沫細胞が集まり、塊になって血管はかたくもろくなります。血管が破れることにより、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などの命に関わる病気を引き起こす危険性があります。

 

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コレステロール値を上げないためには

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コレステロール値は、高くても低くても問題になりますが、大抵の場合は、善玉コレステロールよりも悪玉コレステロール値の高さが問題になります。

悪玉コレステロール値を下げるための方法としては、タンパク質などの基本的な栄養をバランスよくとったうえで、コレステロールの摂取量を減らし、積極的に消費して体外に排出するということになります。具体的には次のような方法になります。

食べ過ぎ、飲み過ぎを避け、肥満を解消することで摂取エネルギーを抑えるようにします。また糖質を摂り過ぎないようにします。

一般的にコレステロール値を改善させるためには、コレステロールを多く含む食品の制限や脂肪の制限などが推奨されますが、コレステロールは糖質から作られますので、糖質の摂取量が多いとコレステロール値がバランスを崩し悪化します。

糖質の摂取は、コレステロール値に影響を与えるだけではなく、糖尿病や高血圧や脂質異常などさまざまな生活習慣病の根源となっていますので、できる限り控えるようにしましょう。

 

まとめ

善玉コレステロールと悪玉コレステロールは、「コレステロールを回収する」「コレステロールを運搬する」という機能の違いはありますが、ともに人間の体に不可欠な物質です。

ただし現代人の食生活では脂質の過剰摂取によってこの二つの物質のバランスが崩れがちです。悪玉コレステロールが体内に増えすぎると、悪玉コレステロールの持つ悪い部分が働いてしまいますので、できる限りコレステロールを減らすような食生活をしたり、運動を心がけることが生活習慣病の予防につながります。

悪玉コレステロールの増加により、動脈硬化が促進されて血液循環が悪化することになれば、最悪の場合には心筋梗塞や脳梗塞といった突然死に繋がる恐ろしい病気を引き起こしかねません。

こういった事態を防ぐためには、日頃から糖質の摂取量を減らすこと、食べ過ぎに注意すること、食物繊維を十分にとること、適度な運動習慣を心がけることなどに注意する必要があります。

 

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木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

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