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血糖値測定器の購入を考えている方へ

血糖値は、高すぎても低くすぎても健康に害を与えます。

糖尿病や低血糖症の人はもちろん、健康診断で糖尿病を指摘された人も自分の血糖値の状態は気になります。

血糖値は「血糖値測定器」があれば、病院へ行かずとも自分でも測定することができます。

ここでは、血糖値を測定し記録に残すメリットや血糖値測定器を購入する際の注意点について解説します。

日々の血糖状態を記録に残すメリット

血糖値は血液中に含まれるブドウ糖の濃度によって計測されます。

ブドウ糖は、人間がごはんやパンに代表される炭水化物を摂取することで取り入れることができます。

ブドウ糖を取り入れる流れは、炭水化物を摂取すると体内で分解、消化され、その体内でのいくつかの反応を経てブドウ糖に変化します。

このブドウ糖が腸内で吸収され、血液によって体中に運ばれて、内臓の働きや筋肉を動かすといった活動のエネルギー源として利用されます。

この重要な働きを持つブドウ糖を血液中に適正な量・濃度が一定に保つことで身体の働きを維持しています。

このバランスが崩れると身体に悪影響を及ぼします。

血液中のブドウ糖が不足し、血糖値が下がってしまうと低血糖症に陥ってしまいます。

一方、血液中のブドウ糖が異常に多くなってしまうのも問題が出てきます。

血糖値が高くなると、糖尿病にかかる可能性が高まります。

糖尿病は、細胞内にブドウ糖を取り込む働きを持っているインスリンが正常に働かなくなることで、血液中にブドウ糖があふれることにより引き起こされます。

糖尿病となった場合、その治療のためには長期的な血糖値のコントロールが必要になってきます。

血糖値は通常は病院で測定されていますが、病院での測定は時間的、経済的にも頻繁に行うことは難しいのが現状です。

血糖値は食事の内容や体調、食事からの経過時間などによって変化するため、頻繁に測定することが望ましいのです。

また、血糖の働きは、厳密にいうと個人によって異なり、個人に限定しても、いつも一定とは限りません。

しかし、限られた測定回数では、日々の細かな数値の変化を確認することは難しくなります。

測定結果データをもとに血糖値のコントロールがちゃんとできているかを把握、対応をとっていくためには、この課題をクリアする必要があります。

そこで血糖値を自分で図ること、血糖自己測定が望まれます。

血糖測定は病院などの医療機関でしかできなかったものを、自分でやることにより自宅を含む自分の都合の良い場所で、24時間いつでも測定できるようになります。

インスリン注射を行っている場合は、注射量の調整のために自己血糖測定は必須となっています。

これは、インスリンによる糖尿病の療法においては、血糖の状態によって、インスリンや食事の調整が必要になってきます。

そのため、きめ細かい血糖の状態のチェックが必要となるためです。

自分で血糖を測り、血糖状態を記録に残すことには、このほかにも様々なメリットがあります。

食事、運動を含め、自分の行った活動、行為が血糖に及ぼす影響、病状との関係などの理解が深まることにより、治療に向かう姿勢、考え方もよりよいものとなっていくことが期待できます。

血糖測定を行う場合、結果のチェックにおいては2つのポイントがあります。

ひとつは、1日24時間の血糖の動きを、時間的な変化を把握することができるようにすることです。

もうひとつは、血糖は、食事、運動、ストレスなど生活内でのイベントで大きく変動するため、これらのイベントの影響を、チェック、把握することが必要です。

自己測定は大体2~4週間を単位として実施し、得られた結果をもとに、医師などと共に食事や運動といった生活内容を検討・修正していく方法が一般的です。

思わぬ低血糖の悪化などが起きたら、まずその原因を調べてみましょう。

普段の記録など、血糖コントロールに生かせます。

このように糖尿病などの治療において重要な位置を占めている自己血糖測定ですが、一般的に自己血糖測定に関しての保険適用は限定的なものとなっています。

自己血糖測定には、測定器のほか、測定するための試験紙(センサーチップ)、採決のための針(穿刺針)、針を刺し採決するための器具(穿刺器具)が必要です。(詳細を口述します)。

このうちセンサーチップは、自らインスリン療法をしている場合は保険で給付されます。

保険は医師が指示した1日の測定回数に応じて、必要な枚数が提供されます。

さらに、測定器・針・採決器具なども給付の対象となります。

詳しいことは専門家に問い合わせてみて下さい。

 

自己血糖測定器を購入する前に

自宅などでも血糖値を図ることの出来る測定器が重要であることは説明した通りです。

その血糖値の自己測定を行うことのできる簡易測定器も性能向上が進み、価格面も含めて使いやすいものとなっています。

購入前の参考になる情報をまとめてみました。

自己血糖測定には大別して、「酸素電極法」と「酸素比色法」とに大別されます。

「酸素電極法」は採取した血液のぶどう糖の量を、試験紙(センサー)に付けて反応させ、さらに“電流”で測定します。

酵素電極法には、グルコースオキシダーゼ(GOD)法とグルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)法があります。

また、酸素比色法は、採取した血液を、試験紙に付けて反応させます。

反応するとセンサーチップの“色”が変化します。

試験紙のぶどう糖酸化酵素で測定するものです。

「酵素比色(比色定量)法」には、「ヘキソキナーゼ(HX)法」と「グルコースオキシダーゼ/ペルオキシダーゼ(GOD/POD)法」があります。

なお、GDHやGODは酵素なので温度で大きく作用が変わります。

このため、測定を行う場所の暑さ、寒さには注意が必要です。

さらに、酵素比色法については光の影響で血糖値がぶれてしまうことがあります。

このため注意点としては、使用する場所、時間に気を配る必要があります。

いずれも、少量の採血量で、短時間で測定できる、また測定後の血液の拭き取りが不要であり、簡単に行える、ワンタッチで操作できるといった使いやすさや測定精度を追及した、さまざまな特徴を備えています。

また、国内企業だけでなく、海外企業からも数多くの製品が発売されています。

これらの海外製品を直接購入することも可能になっています。

しかし、海外製品の購入も含めて入手方法を検討しておくことも重要なポイントになってきます。

いずれのタイプも、採血量が少なくてすみ(0.3~2.5μl)、測定時間が短い(5~25秒)、血液の拭き取りが不要(あるいは簡単)、ワンタッチ操作など、使いやすく、かつ測定精度を追及しています。

多様な特徴を備えている自己測定器です。

この購入において注意しておくべき点をいくつか上げると、検体量(必要な採血量)、採決のための針を刺す穿刺箇所、穿刺時の痛み(これは主観的なものなので参考程度)、ランニングコスト(主にチップの値段)、メンテナンス性などが挙げられます。

当然、価格も重要な判断ポイントとなります。

採血量は少ないもので0.3μlというものもありますが、0.5μl程度のものが中心となっています。

穿刺箇所は指先のみというものが多いのですが、手のひら、腕などでもできるものも増えています。

指先がチクリとするのが苦手というのであれば、手のひら、腕でできるものを検討することもできます。

測定器本体の価格は、数千円~1万円前半程度となっています。

しかし、ランニングコストは、センサーチップと採血のための針が使い捨てとなるので、あらかじめ検討しておくことが重要となるでしょう。

また、後述するように、センサーチップは国内では特定薬局での対面販売が基本となっているため、購入できる薬局などを確認しておくことも重要でしょう。

 

アドバイスをもらう際に有効なツール

血糖値は、低くても、また高すぎても健康に害を与えます。

このため、定期的に検診を行い、健康的な血糖値を保つことが重要になってきます。

しかし、「定期的な健診」が重要としていますが、現実的には年に1、2回程度の健診では、血糖値の細かな把握という点では十分ではありません。

血糖値は普段から記録を残すことで正確な状況と傾向を知ることが出来ます。

その結果、血糖のコントロールが一段と向上し、短期的には低血糖や急性の合併症の回避、長期的には網膜症や腎症など慢性合併症の発症や進展の防止などが期待されます。

このほかにも、日常生活と血糖値の相関関係をリアルタイムで把握できる、効果的な自己注射療法ができる、通院回数や入院を減らすことができる、といったメリットがあります。

さらに、精神面でも、良好なコントロール、治療への意欲の向上、病気に対する理解の深まり、日常生活の質が向上といった効果が期待できます。

このように測定対象者自身(患者さん)にとっても生活習慣を見ていくうえで有効なツールであることは間違いありません。

さらに、日々の血糖状態を記録は、医師や管理栄養士さんとの治療計画の立案、改善に向けてのアドバイスをもらう際にも有効なツールとしても働くことになります。

何よりも治療方針を決める医師にとって重要な資料であり、治療のための指針となります。

また、身の回りの家族や管理栄養士などにも情報を共有することで日常生活の中での改善の手助けにもなり得ます。

さらに有効なツールとしては単に測定するだけの機器と考えるのではなく、どのように記録し、どのようにデータを表現するかでも有用性が変わって来ます。

近年の大きな変化は、かつての測定器のイメージからスマホなどを活用したIT化へのシフトではないでしょうか。

具体的には記録をつけるためのアプリの普及があります。

自己血糖測定器とスマートフォンを接続し、データをスマホに転送するシステムが登場してきました。

数値は専用のアプリに自動的に取り込まれるので、手入力の必要がありません。

また、データをグラフ化して数値の推移を可視化することもできるというメリットがあります。

このグラフ化での視覚化は、直感的に「悪化している」「改善している」などがとても良く分かりますので、患者自身の励みや注意を促すことになります。

さらにはクラウドベースの環境を整備することにより、患者本人だけでなく、家族、医師などとデータを共有することが可能となります。

これらのツールにより、より有効なアドバイスが得られるようになるほか、良好なコミュニケーションの確立も期待できます。

 

センサーチップを購入するには?

前述したように自己血糖測定を行うには、自己血糖測定器以外に、センサーチップ(血糖値測定する時の血液を吸う試験紙)、穿刺器具(採血用針を刺すための器具)、穿刺針(ランセット)が必要となります。

現在はインターネットなどでも測定器、穿刺器具、穿刺針も購入できます。

薬局へ行く手間が省ける点は利用者にとっても有益です。

しかし、国内で販売している製品の場合、「センサーチップ」だけは高度医療管理機器の販売免許を持っている薬局でしか購入できません。

これは、薬事法の関係で血糖値測定器のセンサーは、体外診断用医薬品となるため、特定薬局での取り扱いは可能でもネット通販は認められていません。

このため、国産チップの使用を前提として自己血糖測定器を検討する場合には、近くにチップを扱っている薬局があるかどうかチェックしておくとも重要なポイントとなってきます。

しかし、インターネット購入は海外販売しているものであれば問題ありません。

品質面での懸念はあるかと思いますが、信頼のあるメーカー品ならば品質面でも不安がありません。

また、日本企業が海外で販売している、いわゆる逆輸入品を購入することも可能です。

このように、海外調達により、日本の同レベル品の購入も可能であるといえます。

また、多少リスクがありますが、輸入代行なども広まっています。

リスクを理解して、自己責任で行うことができるとすれば、海外製品は、低コストで利用することができるようになります。

品質面も含めて自己責任であることは認識しておくべきでしょう。

ただ、海外販売製品を購入した場合、個人輸入となるため、一度に200~400個程度(約2ヶ月分)にとどまります。

あまりに大量に輸入することになると課税されるなどのほか、税関で止められる場合もありますので、注意が必要となります。

 

海外製の血糖値測定器を購入する際の注意点

センサーチップと同様に、自己血糖値測定器についても海外製を購入することができます。

海外製測定器については、国内の販売ルートを通じて購入すると、国内メーカー製品と同等ですが、インターネットなどを通じて海外から直接購入すれば、大幅に低価格で購入することが可能となります。

さらに海外製品の中には、消耗品であるセンサーチップとのセット販売により、測定器を実質的に無料で提供しているような企業もあります。

しかし、センサーチップと同様に、品質面、またトラブル発生時に自己責任で対応することが前提となります。

個人輸入で買う際の注意点としては、「血糖値測定器の国際的な認証である『ISO15197』に適合しているか」程度の確認をしておくことも安全性を考えれば、必要なるでしょう。

 

まとめ

血糖測定は病院などの医療機関へ行かなくても、血糖値測定器があれば自分でも測定できます。

血糖値測定器は薬局やドラッグストア、またインターネットでも購入できます。

日々の血糖状態の記録があると、医師や管理栄養士に相談したりアドバイスをもらう際にも有効なツールとなります。

糖尿病の予防・改善のために、血糖値のコントロールがちゃんとできているかを把握し適切に対応するために、血糖自己測定が望まれます。

 

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ライター紹介 ライター一覧

木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。


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