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生活習慣病は「予防検診」を受けて早期に対策!

 2018/03/25 生活習慣病
この記事は約 11 分で読めます。 738 Views

生活習慣病予防検診を受けていますか?

35歳を過ぎたら受けられる健康診断で、普段はなかなか調べる機会のない健康上の問題を見つけるためのものです。

私たちの体は年齢を重ねるごとに少しずつ細胞も老化し、内臓や血液にもダメージがたまっていきます。

どんなに健康に注意をしていても、気づかぬところで問題が発生しているなど、病気の元となるものが潜んでいることもあります。

生活習慣病予防検診を活用して、健康を維持するための早期対策を考えてみて下さい。

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35歳~74歳の被保険者が対象

生活習慣病予防検診は、全国健康保険協会(協会けんぽ)が行っている健康診断のひとつです。

会社や事業所単位では年に1回以上の一般健康診断が行われていると思いますが、これは労働安全衛生法で厚生労働省によって定められているもので、従業員すべてが受けることを義務付けられています。

これに対して生活習慣病予防検診は、「35歳~74歳」の働きざかりの年代の人たちが対象となっている健康診断です。

若いころは全く気にならなかった内臓脂肪や血液ドロドロなど、年齢を重ねると健康上の不安や心配も増えてきますよね。

不規則で栄養バランスの偏った食事や、運動・睡眠不足、ストレスのかかりすぎなど、体にかかる負担は年々積み重ねられていきます。

その結果が生活習慣病となって健康を蝕んでいき、最終的には重大な病気の元となってしまうかもしれません。

普段健康な人ほど「自分に限って」と油断してしまいがちですが、そういう人ほどちょっとした変化を見逃して病気が見つかったときには重症化していることも珍しくありません。

がんや心疾患、脳梗塞といった生活習慣病は、早くからそのリスクを意識して、毎日の生活の中で予防していくことがとても重要です。

生活習慣病予防検診はそうした早期のリスクを早く見つけるために、がん検診を含む8項目以上の検査を追加した形で、定期健康診断が受けられる制度です。

また一般健診の他にも、必要に応じて付加健診やオプション検査が受けられます。

日頃から気になっている症状があれば、その部分だけを詳しく調べることも可能です。

人間ドッグなどの必要性を感じながらも、日程や費用の関係でなかなか実現していない人でも、手軽に必要な検査を受けることができますので、ぜひ生活習慣病の予防や早期の対策に役立てていきましょう。

 

検査の種類は?

生活習慣病予防健診では、年齢や性別によって違う5種類の検査が受けられます。

それぞれ種類別に見ていきましょう。

1.一般健診

検査を受ける年度において、35歳~74歳に該当するすべての人が受けられる検査です。

検査の内容には診察・尿検査・便潜血反応検査・血液検査・視力検査・聴力検査・心電図検査・レントゲン検査などがあり、医師が必要と認めた場合には、眼底検査も行われます。

診察では医師による問診や、触診、身長・体重・腹囲の測定、血圧測定などが行われ、最近の健康状態がどんな様子か、肥満や痩せすぎになっていないか、何か気になるところがないかなどを調べます。

あらかじめ問診票への記入が求められますが、自分のからだの状況をきちんと把握するために、面倒でもできるだけ細かく正確に記入するようにしてくださいね。

2.付加健診

一般健診を受けた人で、検査を受ける年度に40歳と50歳の人が対象となります。

一般健診の検査項目に加える形で、さらに精密な検査を受けることができますので、該当する年齢の人は少ないチャンスを生かして、ぜひ受けておきたい検査です。

血液検査での検査項目が増えるほか、肺機能の検査や腹部超音波検査などが追加されます。

3.乳がん・子宮頸がん健診

一般健診を受ける女性で、40歳以上の偶数年齢に当たる人が受けられる検査です。

問診とマンモグラフィー、子宮細胞診(スメア方式)で行います。

希望者のみの受診ですので、別に受けたくないという人や、婦人科病院などで定期的に検査をしているという人などは受けなくてもかまいません。

ただし、毎日の忙しい生活の中でついおろそかになりがちなのががん健診です。

普段なかなか受けるチャンスがないという人は、この機会に一緒に検査しておくことをおすすめします。

4.子宮頸がん健診

36歳と38歳の女性が受けられる検査で、一般健診を受けていなくても希望であれば単独で受けられます。

問診と子宮細胞診(スメア方式)による検査です。

5.肝炎ウイルス検査

B型肝炎とC型肝炎ウイルスに感染していないかを調べる検査です。

これまで肝炎ウイルスの検査を受けたことがない人で、対象者であれば任意で受けることができます。

一般健診を受診した人で、広範な外科的処置を受けたことがある人、妊娠や分娩で多量に出血したことがある人、一般健診の結果でGPTの値が36U/l以上だった人などが対象になります。

プライバシーの保護のため、この検査に関しては受診する本人が直接検査機関に申し込みをします。

 

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前日の飲食の可否など、注意点は?

健康診断を受けるとき、どんな準備をしたらよいのか気になりませんか?

特に生活習慣病予防健診のような、検査が何項目もあるようなものだと、いろいろと決まりごとがあるのでは?とつい面倒になって先送りしてしまうこともありますよね。

でも自分の健康を守るためですから、そこは覚悟を決めて乗り越えましょう!

とはいえそれほど面倒な準備などはありませんので、基本的なことを守っていれば大丈夫です。

注意する点は受診する検査内容によっても、検査機関によっても違ってきますので、あらかじめ案内の文書などを良く読んで、不明な点があれば問い合わせて確認しておくとよいでしょう。

基本的な持ち物や注意事項をご紹介しますので、参考にしてください。

<当日の持ち物>

・健康保険証

・会社からもらった書類など~受診券や利用券など

・問診票や健康調査票~あらかじめ家で記入しておくこと

・検体容器~尿検査、便潜血検査、便虫卵検査、便細菌検査、喀痰検査などの検体を採取したもの

・眼鏡ケース

・予備のコンタクトレンズや保存ケース

・前日は早い時間に消化のよい軽めの食事を取り、その後は絶食すること。目安は夜20時以降です。(検査機関によって差があります)

・飲酒は控えましょう。(禁酒です)

・水分は取ってもかまいませんが、果実のつぶつぶが入っているようなジュースなどは禁止です。(水かお茶くらいにしておきましょう)

・当日は検査の2時間前になったら絶飲です。その前にコップ1~2杯(400cc程度)の水なら飲んでも大丈夫です。

・タバコは前日までは吸ってもよいですが、当日は禁煙してください。

・薬は心臓病と高血圧の薬のみ当日も飲んでかまいません。それ以外の常用薬は持参して、検査が終了したら飲んで下さい。

守ることはこの程度なのですが、愛飲家や愛煙家の人はちょっと厳しいと感じるかもしれませんね。

でも一晩程度のことですから、我慢してください。

当日検査機関に到着してから忘れ物に気づいて慌てたりしないよう、前日のうちに持ち物をしっかり確認しておいて下さい。

 

追加できるオプション健診

生活習慣病予防健診の際、一般健診に追加できるオプション健診もあるということは、まだあまり知られていないかもしれません。

あくまでも希望による自費での受診になりますが、一般的な検査に加えてさらに詳しい検査を受けることができます。

受診が可能なオプション健診の内容は各検査機関によって細かな差がありますので、自分が受けたい検査ができるかどうか、先に調べてから受診機関を決めるのもよいですね。

おおまかな検査の内容には、主に次のようなものがあります。

<頭部や血管に関する検査>

・頭部MRI・MRAを使った画像検査~頭部や脳内の脳梗塞や脳出血、くも膜下出血の原因になる脳動脈瘤などの血管障害がないかがわかります。

・頸動脈エコー~血液の流れる速さなどから、動脈硬化の状況、動脈の詰まりなどがわかります。

・ABI/PWV検査~血管年齢や動脈硬化、早期血管障害の状況がわかります。

<心臓や肺に関する検査>

・胸部CT検査~肺がんの早期発見に役立つ他、気管支拡張症や肺気腫などのチェックができます。

・心臓超音波やBNPによる心機能検査~心臓疾患がないかの検査です。

<腹部に関する検査>

・腹部超音波検査~肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓などの内臓の状態を調べる検査です。

・胃内視鏡検査・胃がんリスク検査・ピロリ菌検査・ペプシノゲン検査~胃がんのリスクや腫瘍などがないかを調べます。

・内臓脂肪面積測定・アディポネクチン検査~内臓脂肪型肥満になっていないか、生活習慣病のリスクがないかがわかります。

・大腸カメラ~内視鏡検査で大腸がんやポリープの有無を調べます。

<がんに関する検査>

・各腫瘍マーカー検査~消化器系・呼吸器系・卵巣・前立腺・神経系などの腫瘍マーカーがあり、がんの疑いがある場合はすみやかに精密検査にうつることができます。

・アミノインデックス検査~体内のアミノ酸濃度のバランスから、がんの可能性を予測します。

・喀痰検査~痰の中にがん細胞がないかを調べる喀痰細胞診検査です。

<その他の検査>

・アレルギー検査~30種以上の項目についてアレルギーの有無を調べます。

・甲状腺ホルモン検査~甲状腺機能の状態や疾患がないかを調べます。

・骨粗鬆症検査~骨密度を調べて骨粗鬆症の予防に役立てます。

・睡眠時無呼吸検査~睡眠中の血液中酸素飽和度の変化を測定して、無呼吸の状態がないか調べます。

これらの検査を何種類か組み合わせてセット検査にしている検査機関などもありますし、いくつかの検査を自分で選んで受けることもできます。

日頃気になっている健康上の問題や心配がある人は、こうした機会を利用して健康維持対策に役立ててはいかがでしょうか?

 

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申し込みの方法

生活習慣病予防検診の申し込みは、会社や事業所の担当の人に行なってもらいます。

受診を希望する健診機関に電話で直接申し込みをして、まずは受診日を予約します。

申し込みから実際に受診できるまでは1ヶ月以上かかりますので、その分を見越して早めの予約をするように注意してください。

付加健診やオプション健診を希望する場合は、このとき点で直接健診機関にその旨を伝えておきます。

予約ができたら協会けんぽから会社に届いている書類の提出をします。

「生活習慣病予防健診申込書」という書類が会社あてに届いていますので、予防検診の予約年月日や健診機関コードなど必要事項を記入して、協会けんぽあてに郵送してください。

ここまでは会社の担当の人が処理してくれるので、特に問題はないでしょう。

このあと予約した健診日が近づいたら、受診する健診機関から必要な書類や検体を入れる容器が届きます。

中身をよく確認して必要な書類には正確に記入し、検体は説明に従って用意しましょう。

受診当日は書類と検体を忘れずに持参してください。

健診結果や検査の結果は、後日送付されますので、再検査が必要とされた場合は軽く考えず、早めに検査を受けるようにしましょう。

 

まとめ

生活習慣病予防検診は会社や事業所である程度の手続きがしてもらえるので、仕事で忙しくてなかなか自分では予約や準備ができないという人にとっても便利な制度です。

生活習慣病は気づきにくいこともあり、予防検診によって早期の予兆を掴むことは必要なことです。

健康に自信がある人は基本的な検査だけでもかまいませんが、普段なんとなく気になる症状があるという人は、さらに詳しい検査をオプションで付けると安心ですね。

毎年必ず受けるようにし、年ごとの変化もチェックするとよいです。

その年の検査結果に問題がなかったという場合でも、毎年の検査結果を見比べていくことで、体の変化に早く気付くことができます。

 

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木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

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