1. TOP
  2. 生活習慣病
  3. 糖尿病の病院探しは何科へ行けばいい? 気になる評判や口コミの見分け方

糖尿病の病院探しは何科へ行けばいい? 気になる評判や口コミの見分け方

 2016/05/30 生活習慣病
この記事は約 11 分で読めます。 3,425 Views

糖尿病は、食事や運動などの自己管理を継続して行うことが大切ですが、病院できちんとした診療を受けることも重要な要素になります。

健康診断で糖尿病の疑いがあるとされたとき、これから長く付き合っていくであろう病院選びは慎重に選びたいけれど、どこに行ったらいいか分からないという方は多いのではないでしょうか。

今回は、糖尿病の基本から病院選びとその主治医との関わり方についてご紹介します。

▼【ベストセラーを無料プレゼント中!】今すぐに糖尿病を改善したい!3日で血糖値を下げる方法

糖尿病について知ろう

test11

糖尿病とは、血液の中のブドウ糖(グルコース)の濃度(血糖値)が高くなり高血糖状態が続く病気のことをいいます。

放っておくと、さまざまな臓器に合併症が起こる危険性が高く実は非常に危険な病気です。名前の通り尿に糖が出る病気で、血糖値が高すぎて尿にまで糖が流れ出てしまうのです。

毎日の食事で摂取している米やパンなどに多く含まれる糖質は、小腸でブドウ糖に分解されて、血液の中に吸収されます。また、タンパク質や脂肪などの栄養分は分解されて、血液中のブドウ糖の血糖値を高めます。

この血糖値は、体の中のインスリンというホルモンの作用のことをいい、通常ならほぼ一定に保たれています。糖尿病の疑いがある人は、この血糖を調節する仕組みがうまく働かなくなり、血糖値が高い状態である高血糖が続くようになってしまうのです。

血糖値が高くても、最初のうちは、ほとんど症状を感じることはありません。そのため、自分が糖尿病に罹っているかどうかがわかりにくく、気がついたら糖尿病だったということもありえます。これが糖尿病の恐ろしいところです。

しかし、血糖の高い状態が続くと、のどの渇きや疲労や多尿などの症状からはじまり、次第に全身の血管や神経が傷ついてしまいには全身のさまざまな臓器に影響を及ぼしてしまうのです。

 

なぜ治療が必要か

monshin_doctor_serious

先述した通り、糖尿病になっても血糖値がかなり高くならない限り強い症状を感じることはありません。しかし血糖が高い状態を放置しておくと、やがて全身のさまざまな臓器に合併症になってしまい、これが本当に危険なのです。

糖尿病の合併症としてよく知られているのは、3大合併症と呼ばれる「網膜症」「腎症」「神経障害」が上げられます。これら3つの合併症は重症になると失明や透析が必要な腎不全、足を切断しなくてはならないこともあるえそなどにつながる恐れがあります。

さらに、糖尿病は動脈硬化を進める原因ともいわれており、それにより心筋梗塞や脳卒中などになりやすくときに命をもおびやかします。現に、芸能人などがこのケースで死亡しているのは周知の通りだとおもいます。また、血糖値が異常値をきたすと、糖尿病昏睡といわれる状態に陥り、最悪の場合は命を落とすことにつながるのです。

しかし、きちんと病院に通い糖尿病を治療していくと、早い段階でこうした合併症を予防することができるということがこれまでの研究で実証されています。

多くの病院では、これらの研究結果に基づいて現在の糖尿病の治療指針であるガイドラインが作られており、糖尿病の治療が行われています。

もしあなたが糖尿病と診断されたときは、たとえ何も症状を感じなくても、これらのさまざまな合併症を防ぐために、治療に取り組む覚悟をすることがとても大切になってきます。

 

何科に行くべき?

images

親族に糖尿病患者が多数いるというかたや、最近のどの渇きが異常だなどのいつもと違った症状を感じるかたは糖尿病の診察を一度受けてみるのがいいかもしれません。では糖尿病の診察を受ける場合はいったい何科の病院に行けばいいのでしょうか。

現代病といわれメジャーな病気であるにもかかわらず、治療については未だヴェールに包まれています。かかりつけの病院がないかたやあまり病院に馴染みがないかたは、特に最初は戸惑ってしまうことでしょう。

一般的に糖尿病は内科で見てもらう人が多いです。しかし病院を選ぶ上での1つの判断基準は、「何科に行くか」ということよりも「日本糖尿病学会」が認定している糖尿病専門医がそこの病院にいるのかどうかということです。

この「糖尿病専門医」は糖尿病の研究に従事し実績がある医師のみに与えられています。これについては、インターネット上で検索できるので、初めての人は1度利用してみてもいいかもしれません。

 

それでは糖尿病専門医を選べばいいのか

500x0_568cbd50-764c-456c-9860-51770a0103a3.jpg

糖尿病専門医は、その名の通り糖尿病の深い専門知識と治療のための技術をもった糖尿病の専門医です。どれだけ険しいかといいますと、この資格をもらうためには、医学部を卒業してから4年間内科で研修を受けて試験に合格することで認定内科医になります。

その後、さらに日本糖尿病学会が認定している糖尿病を専門的に診察している病院で3年間実務経験を積まなければならないのです。ここでは最前線の現場で実践を踏みます。この約7年間の厳しい道のりを乗り越えたものだけがようやく糖尿病専門医という資格がもらえるのです。

非常に難しい資格なので、この資格を持っている医師の診察を受ければ基本的には安心ともいわれています。また、認定されたあとも5年に1度チェックを受けることになり、最悪の場合は資格が取り消される場合もあります。

このように主治医を探すうえで、この糖尿病専門医という称号はひとつの指針になることでしょう。しかし実際に認定を受けていなくてもえ現場で経験を積んでいる医師は大勢存在し、糖尿病患者のコミュニティなどでリサーチすれば見つけることができるので資格にとらわれず全体を見て自分にあった医師を探していくのが1番の近道かもしれません。

 

糖尿病外来を置く病院も

多汗症は病院何科?対策と治療順

現代において、急激に糖尿病の患者が増えているのは周知の事実です。病院によっては、心療科として内科から分離して糖尿病科を置くところも増えてきています。また、内科に糖尿病外来を置く病院もあり、糖尿病に対して体制を強化しつつあるのが現状です。

糖尿病外来では、糖尿病の良好なコントロールと合併症の発症や進展防止を目標に掲げており、糖尿病や他の疾患を合併した糖尿病の治療に対応してくれます。そして、かならず専門の医師に見てもらえるということがメリットとして上げられます。

実は、法律の上では医師はどの診療科を担当しても問題ありません。また、身近なクリニックの場合は、医師は専門というよりも、内科なら内科のすべての病気を治療することができます。

ですので、糖尿病のあなたを診つつも気管支炎の患者さんを診ることもあるのです。これが専門外来ならその道のプロですので知識や経験は圧倒的に豊富だということが分かるかと思います。

しかし、専門外来に行けばより専門的な診断を受けることはできますが、だからといって絶対専門外来がいいわけではありません。人によっては家からアクセスが悪かったり、診察の時間が限られていたりする場合もありますし、医師との相性も問題もあります。

いまの症状が安定していたり、昔から信頼のおける主治医がいるのなら無理してまで専門外来に行く必要はないと思います。まわりとも相談しながらいろんな条件を考慮して病院を選びましょう。

 

▼【ベストセラーを無料プレゼント中!】今すぐに糖尿病を改善したい!3日で血糖値を下げる方法

 

主治医がいる場合は相談を

illust2161

もし、現在昔から付き合いのある主治医と呼べるような医師がいる場合には自分のことをよく知っているという意味でも、糖尿病の診察してもらうのがオススメです。

過去の病気など糖尿病以外の症状を総合的に見てもらうことができるので、その患者にあった治療法を提案してくれることでしょう。

医師と長い付き合いであればあなたの性格も理解しているかと思います。そのような性格面も含めて行いやすい治療法を一緒に親身になってサポートしてくれることでしょう。

また、その医者の手に負えない場合であっても、紹介状で他の専門医を紹介してくれるはずです。まずは、主治医を信頼して身近なところに相談をしてみてはいかがでしょうか。

 

自宅で病院をリサーチ

病院を選ぶときに参考にするのはネットによる口コミ。地域の情報が分かるオススメのサイトをピックアップしました。

① 糖尿病ネットワーク
http://www.dm-net.co.jp/byoin/
糖尿病療養に詳しい医療機関についてリストが掲載されています。

②日本糖尿病学
http://www.jds.or.jp/modules/senmoni/
糖尿病専門医のいる病院を各都道府県で検索が可能です。

③ 日本糖尿病協会
http://www.nittokyo.or.jp/jadec_db/index.php?search_type=1
日本糖尿病協会に登録の病院を、都道府県や資格から検索できます。

 

本を参考にする

名医をさまざまな観点から分析してランク付けをした「日本初の試み」といわれている本が発売しています。

一般の医師に「自分が病気になったらどの医師に診てほしいか」というアンケートを行ったもので、ここまで信憑性の高い情報はネットにはないのではないでしょうか。都心の大きな病院だけでなく地方の小さい病因まで細かく分析されており相当マニアックです。

一番現場を知っている医師が自分を患者に置き換えて名医選びのアドバイスをしているのですから説得力があります。これまでにない患者目線のガイドブックで、名医の紹介だけではなく、選び方などもでており一家に一冊あると非常に心強いです。

ネット情報だけでなく、リサーチをもとに作られた書籍を一読してみるのもいいかもしれません。

2016年版 国民のための名医ランキング¥2,300
発行:桜の花出版
発売:星雲社
http://www.amazon.co.jp/2016年版-国民のための名医ランキング―いざという時の頼れる医師ガイド-全国名医276人厳選-桜の花出版編集部/dp/4434206885/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1446175121&sr=1-1&keywords=国民のための名医ランキング

 

主治医が見つかったら

communication

何度も繰り返しますが、糖尿病は長期戦です。すぐに治すことが難しいので長期にわたって血糖値を適切な範囲にコントロールしていくことが必要な病気なのです。

信頼のおける主治医が見つかったら、病気のことや薬のことや食事、運動のことなど、不安や疑問があれば何でも相談するようにしてください。

また、仕事などにより、主治医のアドバイス通りの生活や服薬が難しいようなときも、そのことを正直に医師に相談するようにするのが望ましいでしょう。

あなたが不安や疑問を正直に話すことによって主治医もあなたの性格やライフスタイルなどから適した治療方法を提案してくれることでしょう。主治医と何でも話せる良好な関係を築いていくこともまた、糖尿病の良い治療につながるのです。

もしあなたが、血糖値が高い状態が続いていて、合併症かなと思うような症状が現れた場合は隠さずすぐに相談するようにするのも重要なポイントになります。

糖尿病になって最初に現れやすい合併症は神経障害。手足が普段と違う感じになり、しびれやこむら返りなどを感じることがあれば必ず主治医に相談してください。その他にも、異常に汗をかいたり、立ちくらみ、胃のもたれ、下痢、便秘、尿の出が悪い、勃起障害なども神経障害でみられることがあります。

また、処方される薬の中には低血糖を起こす危険性がある薬(SU薬、速効型インスリン分泌促進薬)を使う時もあります。そのような場合には必ず主治医や薬剤師から説明があるはずなので、症状や対処方法などをよく聞いて正しい知識のもと薬を摂取するようにしましょう。

 

まとめ

糖尿病の治療は他の病気と同様で、かなりの時間が必要になります。日々の生活を見つめ直し、長い目でかまえていかなければなりません。

長い期間での対策や改善が必要になるため、治療をするうえでの生活環境や治療環境は無理なく進められるのが理想的です。それゆえに、パートナーとなる病院選びはとても重要になってきます。

近所にどのような病院があるかをリサーチし、口コミなどを参考にしながら自分にあった病院を探しましょう。また、糖尿病は完治させる病気ではなく、自分でうまくコントロールしていき、糖尿病と上手く付き合っていくのが一番重要になってきます。

その上で医師と一緒に考えながら、血糖値を良い状態にコントロールし続けることが必要であり、継続的に治療を続けていく必要があります。そして、やがては健康な方と同じような生活を送ることができるようになっていきます。

また医師の指導のもと行う食餌療法や運動療法は大事な治療であり、生活習慣を健康的にシフトチェンジするいい機会でもあります。

長期的な治療が必要になるため、なかなか気が抜けない糖尿病ではありますが、元気な生活を取り戻すために、血糖コントロールを生活のひとつと考えて、無理なく気長に根気よく病気とつきあって行くのが必要不可欠な病気と言えます。

 

▼糖尿病を徹底解説!血糖値・インスリン・糖尿病合併症・糖尿病専門医・食事療法の記事まとめ

▼【ベストセラーを無料プレゼント中!】今すぐに糖尿病を改善したい!3日で血糖値を下げる方法

 

\ SNSでシェアしよう! /

50歳を過ぎたら生活習慣病ナビ |糖尿病・高血圧・肥満・ガン・うつ病などの生活習慣病を予防・改善する為の総合情報サイトの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

50歳を過ぎたら生活習慣病ナビ |糖尿病・高血圧・肥満・ガン・うつ病などの生活習慣病を予防・改善する為の総合情報サイトの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

    この人が書いた記事  記事一覧

    • ゆっくり進行する「前立腺がん」は早期発見して治療しよう

    • 現代日本人の生活習慣病「糖尿病」は果糖に注意!OKな食べ物とNGな食べ物

    • 生活習慣病予防のための「正しい糖質制限」レシピ

    • 日本人にじわじわ増加している「胆管がん」

    関連記事

    • 万病の元!糖尿病の原因にもなりうる怖~いストレス

    • 認知症、アルツハイマー病、うつ、統合失調症を防ぐ食べ物とは?

    • 糖尿病初期の危険サイン?糖尿病のリスクを高める「食後血糖値」とは

    • タバコは糖尿病の原因にもなりうる!肺がん以外にも警戒したいタバコの害

    • 「減塩」せず薬も使わずに高血圧を治す簡単な方法とは?

    • 咽頭がん患者の9割は喫煙者!?がんとタバコの関係