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ガン治療の三大療法「手術」「投薬」「放射線」!各治療法の特徴は?

胃がん・大腸がん・喉頭がんなど、年齢を重ねるにつれて気になるのががんです。

やはり40代から徐々に気になり始め、50代になると周りの友人などからがんの話を聞くようになり、60代になると明日は我が身かと不安になります。

いまは2人に1人がかんにかかり、3人に1人ががんで亡くなる時代になっているのです。

暴飲暴食、過度の飲酒喫煙、ストレス、睡眠不足、ウィルス感染、環境問題などあらゆる要素の蓄積が成人のがん発生の原因になると言われています。

また、もしがんになった場合、どのようなガン治療を選んだらいいのか大変に難しいです。

ここではガン治療の三大療法である「手術」「投薬」「放射線」の各治療法の特徴について紹介します。

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手術の強みは一気に癌を取れること

がんと診断された時に真っ先に思いつくガン治療が「手術」による外科治療ではないでしょうか。

手術の強みは根治が期待できるという事です。

がんの病巣となる場所やその周辺、転移の可能性のあるリンパ節を一気にとってしまうのです。

これにより、他に転移さえしていなければ、一気にがん細胞の根治が期待できます。

がんにおいて手術という治療法は、特に早期がんに有効的です。

がん研究センターの調査では胃がんの患者100人に手術をすると70人が転移なしで再発せず完治して、30人に再発が見られました。

手術をしたからといって、100%根治できるわけではないのです。

これはがん細胞自体が、発症するとある期間は一定のところにとどまっているのですが、それからリンパ節を通って移動するからなのです。

この転移も肉眼で見ることはできないので、転移しているかどうか見極めるのは難しいです。

手術は外科治療で体に傷をつけることになるので、術後の体への負担がどうしても大きくなってしまいます。

ですから体力に自信のない方や、高年齢の方にとっては不安の大きいのが手術の懸念でした。

しかし、最近では内視鏡を使った手術によって、小さいがんに関しては切除できるようになりました。

これによって全身麻酔をして、腹部や胸を切開して手術しなくてもすむようになりました。

なので、早期に発見し他に転移がみられない、とどまっているがんであれば、手術でほぼ100%治すことができます。

ただ、がん細胞の大きさや場所によっては内視鏡での手術が出来ない場合もあるので、きちんと医師と相談してから行う必要があります。

どちらにしろ、転移していないことが条件にはなってくるので、医師との信頼関係も重要です。

転移の確率は100%ないとは言い切れない場合がほとんどですので、手術後万が一、転移が確認された場合に、自分で手術に踏み切ったことに後悔しないためにも、医師や家族と十分に話し合ってから、手術をおこないましょう。

 

薬物療法は小さな転移にも効果あり!

薬物療法は、抗がん剤と呼ばれる薬を使い、細胞の増殖を防ぐガン治療です。

がんの進行を遅くしたり、他への転移や再発を抑えたり、小さながんの転移しているかもしれないところを治す効果が期待できます。

手術療法が局部的にピンポイントで治療するのに対して、薬物療法は全体的に、治療する効果があります。

リンパ節を通って広範囲に広がってしまっているがんや、転移の疑いがある場合に効果があります。

薬物療法には錠剤やカプセルなどを服用する「飲み薬」と直接、注射や点滴などで血管に抗がん剤を投与する方法があります。

薬物療法は入院しなくても投薬するときだけ、病院に通う、通院で治療することが出来ます。

ですから自分の生活のリズムの中で、調子を整えながら、病気前の普段通りの生活リズムに戻しつつ、治療ができるので、ガン治療として選択する人も多いでしょう。

しかし、常に医師が側にいるわけではないので、夜の不安や、急に体調が悪くなった時の対応など、心配な面があるのも事実です。

抗がん剤と聞いて真っ先に頭に思い浮かべるのが「副作用」ではないでしょうか。

抗がん剤によって引き起こされる主な副作用に、嘔吐、悪心、脱毛、白血球減少、肝機能障害などがあります。

これらの副作用は個人によって症状も異なりますが、完全になくすまではまだ至っていません。

そして抗がん剤によって大きかったがん細胞が10分の1になったからといって、完全に消滅せずにまた大きくなってしまう場合もあります。

これで気を落として精神的に負担をかけてしまうのも薬物治療です。

投薬治療の大きな目的は患者さんの生命の維持にあります。

完全にがん細胞を消滅させることが出来なくても、小さくすることによって進行を遅くしたり、他への転移を止めたり、病状の悪化を防ぐことが出来るのです。

そして最近では、薬物療法と放射線治療の併用によって、効果が大きい結果が期待できる例も増えてきています。

また医学の進歩により、以前よりも副作用の小さい抗がん剤や、新しい薬物の開発も進んでいます。

薬物治療は比較的長期の治療になってくるので、計画や道筋をある程度たてて、短期間にがん細胞が消滅する期待を持たず、少し長い期間でガン治療を行い、病気とうまく付き合っていくつもりで臨みましょう。

 

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病巣をピンポイントで癌を退治する放射線療法

放射線治療とは、X線、ガンマ線、電子線などを用いてがん細胞の遺伝子にダメージを与えて、がん細胞を破壊することが出来るガン治療です。

放射線治療はすぐに効果があらわれません。

なかには効果が出るまで数カ月かかる場合もあります。

しかし、手術のように切開して治療する必要もなく、臓器や筋肉などを傷めることなくピンポイントでガン治療ができるので、体力に自信がない方でも比較的、受けやすい傾向にあります。

しかし副作用も出てきてしまうのが放射線治療です。

副作用も、治療後すぐに症状が出る人もいれば、治療後数カ月たってから、発症する人もいます。

主な副作用として疲労感、食欲不振、嘔吐、口の中の渇き、脱毛などがあります。

放射線治療はがん細胞消滅を目指し、単独で行われることもありますが、薬物治療や手術との併用で使われることが多くなってきました。

手術での併用は転移や再発の防止の為に手術前後で放射線治療をおこないます。

放射線治療はがん細胞以外の外部の細胞も傷つけてしまうので、なるべくその損傷を最小限にしなくてはなりません。

放射線治療は「外照射」と「小線源治療」の2つに分けられます。

「外照射」とは体の外からがん細胞に向かって放射線をあてます。

通常の場合は1日1回を週に5階ほど、数週間にわたっておこないます。

治療室にはいって、治療が終了するまでかかる時間は10~20分ほどで、実際にがん細胞に放射線を当てている時間は数分です。

「小線源治療」とはがん細胞の中や近くに放射性物質を入れて、体の中から直接がん細胞に放射線を当てるガン治療です。

治療時間や期間は24時間から7、8日おこなわれる場合と、数分間を数週間繰り返す方法など、病状や進行状況に寄って様々です。

放射線治療は人によって効果が表れるのに差があります。

すぐに効果が表れる人もいれば、数カ月たってから効果が表れる人もいます。

ですから術後の経過もしっかり医師の診察を受ける必要があります。

放射線治療の多くは入院せずに、通院で行うことが出来るので、通常の生活の中でガン治療を受けられますが、仕事や家事など無理をしないように行いましょう。

抗がん剤治療にも言えることなのですが、放射線治療も多かれ少なかれ個人差はあるにしても、副作用は避けられません。

特に脱毛などは女性にとって、精神的なダメージも大きい副作用です。

少しでも精神的なダメージを小さくするために、ガン治療に入る前にウィッグなどの準備や心の準備などをしておくといいでしょう。

 

その他の補完的な療法も併せて受けるのが◎

ガン治療で手術、薬物治療、放射線治療の三大治療法の他に、近年注目を集めている治療法に「免疫細胞治療法」と呼ばれるガン治療法があります。

「免疫」とはもともと、自分の体内にあるもので、外部からのウィルスや細菌などから、自分自身を守ってくれる働きがあります。

この免疫ががん細胞にも有効であることが、近年の研究でわかってきたのです。

方法としては、患者さんの体内から、がん細部を攻撃する中心であるリンパ球や、がん細胞の特徴を知らせる樹状細胞を取り出し、その細胞を培養して強化した後に、再度患者さんの体の中に戻すという方法です。

この免疫細胞治療法の大きな特徴は、患者さん自身の免疫を使っているため、副作用の心配がないという点や有効的だと判断されたら、体への負担があまりないため、長期的にガン治療を行うことが出来るという点です。

しかし現在の医学では、局部的ながんを消滅させたり、大きながん細胞を消滅させたりというほどの効果は期待できません。

しかし、術後の小さながん細胞であったり、抗がん剤治療で弱ったがん細胞を取り除いたり、放射線治療で小さくなったがん細胞を取り除いたりと、他のガン治療と併用しておこなうことで、効果が最大限に発揮できます。

また、がん細胞の部位を選ばずガン治療ができるという強みもあります。

免疫細胞治療法は自身の免疫を使い、免疫力を高める作用があり、がんの転移を防ぐことのできる全身のガン治療ですので、その作用をうまく利用して、三大治療法を行ったあとや、治療中に併用するのが良いでしょう。

免疫細胞治療法単独でのガン治療はあまりおすすめしません。

またこの他に「オプジーボ」と呼ばれる免疫治療法に用いられる、新しい抗がん剤治療もあります。

これにより、切除の難しかった部位のがん細胞への治療であったり、末期がんの患者さんに対しての延命治療だったりも可能になりました。

しかしオプジーボの使用料は1回あたりおよそ70万円と高額で、しかも1回だけの投与ではなく、数週間かけて数回行う必要があるので、使用する際は高額医療費制度や保険組合、病院への確認もきちんと行うようにしましょう。

 

まとめ

がんは現代人にとっては身近な病気になってきました。

自分はならないから大丈夫と過信するのではなく、もしなった場合はどのようなガン治療を選んだらいいのか、考えておきましょう。

また、きちんとした食生活や睡眠、リラックスできる環境など、注意できるところは注意するように心がけることが大切です。

万が一、がんになってしまった場合、ひどく落ち込みますが、現在では不治の病ではなく、その多くが完治する病になってきています。

ですから、きちんと前を向いて、強い精神でがんと闘えるように、あらかじめどんなガン治療があるのか、知っておきましょう。

また担当の医師や家族と話し合い、最善の治療ができるように準備しておきましょう。

また、どんな病気でも早期発見が今後の治療に大きく影響してきます。

きちんと健康診断、がん検診を受けて、病状が進む前の早期発見できるようにしましょう。

たまにがん検診に行っていても見つけられなかった人がいるという話をきいて、それなら行っても行かなくても同じだからいいだろうと、がん検診に行かない人もいますが、がん検診で見つからなかった人より、見つかった人の方が圧倒的に多いです。

そこは勘違いせずにきちんと検診に行きましょう。

そしてがんとの戦いは比較的長期になる場合が多く、肉体的な戦いはもちろん、完治したと言われても再発におびえたり、副作用に悩まされたりと、精神的な戦いもあります。

そういった戦いを少しでも楽にするために、事前の知識というのは必要になってきます。

治ると信じてがんばりましょう。

 

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ライター紹介 ライター一覧

木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

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