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症状は無くても身体は悲鳴をあげているかも…糖尿病の予兆をセルフチェック!

 2017/09/24 生活習慣病
この記事は約 10 分で読めます。 2,238 Views

糖尿病は自覚症状がない病気としても知られています。

ほんのちょっとしたことが糖尿病の予兆であったり危険信号となったりします。

日々の食生活や生活習慣、体調の変化、持病などをセルフチェックして糖尿病の兆候が出ていないかを確認してみましょう。

また、糖尿病にならないための日々のケア、生活習慣の改善も大切です。

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まずは食事や生活習慣をチェック

日頃の食事のあり方を確認することは糖尿病のリスクをチェックする上で最も基本的なことです。

日常的にどんな食べ物を摂取しているか、どんな食べ物を多めに摂取してしまっているかをしっかり確認しておきましょう。

「糖尿病」という言葉どおり、糖分の多いものを過剰に摂取することは糖尿病のリスクを高めます。

糖分の多い食べ物で代表的なものが「甘いお菓子」です。

アイスクリーム、ケーキ、菓子パン、スナック、チョコなどの甘いお菓子を日頃から食べ過ぎていないかをチェックしましょう。

生クリームたっぷりのケーキではなく和菓子なら大丈夫だろうと思う人もいるようですが、和菓子も当然ながら糖分が多めのものが多いです。

あんこたっぷりの饅頭、ようかんなどは品によってはケーキより糖質が高いこともあります。

お菓子好きの女性、午後のおやつに甘いものを頻繁に摂取している方は注意が必要です。

日常的に摂取する「炭水化物」もあまりに大量に摂取しすぎると肥満の原因になります。

炭水化物を摂取すると、数時間でブドウ糖に変化して血液に吸収されます。

すると血糖度が急激に上昇するという現象が起こります。

そのため日常的な炭水化物の食べ過ぎは糖尿病のリスクを高めます。

料理が面倒臭いということでカップラーメンをたくさん食べる人もいます。

「カップラーメンでもスープを飲まなければ問題ないだろう」と考える人もいますがこれは間違いです。

血糖値を急激に上昇させてしまうのは「炭水化物の塊」である麺であるということを理解しておいてください。

いずれにしてもカップラーメンは麺もスープも糖尿病のリスクを高めますから注意しましょう。

飲み物についてもチェックしておいてください。

コーラなどの炭酸飲料、糖分たっぷりの乳飲料を大量に摂取していないでしょうか?

近年の調査で加糖炭酸飲料や加糖乳酸飲料を多く摂取している人ほど糖尿病になりやすいという研究結果が出ています。

一日一杯だけの摂取でも糖尿病発症リスクは20%以上も高まると言われています。

アルコールも当然ながら注意が必要です。

アルコールにもカロリー、糖分が多く含まれている場合があり、お酒のおつまみに塩辛い物や油っぽいものを食べると余計に糖尿病のリスクが高くなってしまいます。

食事だけでなく日々の生活習慣も改めて見直してみましょう。

タバコの吸いすぎ、運動不足、睡眠不足、ストレスなども糖尿病の原因になります。

どんな小さな原因でもないがしろにすることなくしっかり改めていくことが大切です。

 

体調の変化からチェック

体調のちょっとした変化が糖尿病の予兆である場合があります。

それを見逃していると気が付いたたら糖尿病になっていた・・・ということにもなりかねません。

糖尿病は自覚症状が乏しく、隠れながら進行していく恐ろしい病気だという認識を持っておいてください。

糖尿病の初期症状として多く見られるのが「のどが渇く」「水分摂取量が以上に増える」「排尿頻度が多い」「体が常にだるい・疲れやすい」「食後も空腹感がある」「かすみ目になる」などです。

のどがいつも異常に渇く、さらに水分摂取量も増えてきた場合は危険信号です。

体内の糖度が高くなると、その糖度を低めようと脳が信号を発して水分を多く摂ろうとするのです。

単に運動をして一時的にのどが渇くということではなく、何もしなくても日常的にのどが渇き、水分摂取をしなければどうにもならないという症状になっている方は注意が必要です。

そして、この水分摂取の多さは「頻尿」にもつながります。

最近なぜかトイレの回数が多くなったという方は糖尿病のサインかもしれません。

先ほど書いたように体内の糖度が高い状態では、血液中の糖分を水分と一緒に外に排出して糖度を低下させようとする働きが生じるので、排尿の数が増えたり尿の量そのものが多くなります。

頻尿の目安としては「一日の排尿が8~9回以上」です。

気になる方は一日の排尿の回数をチェックしてみてください。

体のだるさ、疲れやすさも糖尿病のサインである可能性があります。

体内にはインスリンと呼ばれるホルモンがあり、このホルモンは血糖値を下げたり、ブドウ糖を吸収してエネルギー源として体に行き渡らせる働きをします。

しかし糖尿病の状態では、このインスリンの働きが上手く機能せず、血糖値が下がらず、日々の活動に必要なエネルギーも体全体に行き渡らないということが起こります。

この全身のエネルギーの低下がだるさや疲れとして現れるのです。

食べ物を摂取してもだるい、エネルギーが足りない、疲れやすいと感じる場合は要注意です。

インスリンの機能低下によって慢性的なエネルギー不足・カロリー不足が生じると、だるさや疲れだけでなく「食べても食べても空腹感を感じる」「なぜか痩せてしまう」といった症状も出てきます。

これは別名「糖代謝異常」と呼ばれ、エネルギーの循環やカロリーの吸収に異常が生じることで起こります。

同様にエネルギー不足、栄養不足、代謝異常、または高血糖の状態が続くと「目のかすみ」「めまい」「立ちくらみ」「手足のしびれ」「便秘・下痢」といった症状が起こることがあります。

自覚症状がある方は糖尿病の可能性を疑ってみてください。

 

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持病や遺伝からチェック

他の病気が原因となって糖尿病が引き起こされることもあるので持病持ちの方はチェックしておきましょう。

糖尿病の原因となる病気には「歯周病」「内臓疾患」「高血圧」などが挙げられます。

歯周病は歯の病気です。

「歯の病気が糖尿病に関係あるの?」と思うかもしれませんが、実は糖尿病の合併症状として歯周病があるのです。

歯周病は歯茎が炎症を起こしたり、歯を支える骨が溶けていく病気ですが、歯周病の炎症が激しくなると「サイトカイン」と呼ばれる成分が発生し、この成分が体内のインスリンの働きを低下させてしまいます。

インスリンの働きがサイトカインによって邪魔されると血糖値が下がりにくくなり、結果糖尿病になったり、糖尿病の合併症として歯周病が発症することがあります。

糖尿病の予防には日々の歯の管理も重要になります。

内臓疾患が糖尿病の原因になる場合は主に「肝臓」と「膵臓」の病気です。

肝臓の病気に「脂肪肝」と呼ばれるものがありますが、この病気もインスリンの働きを低下させてしまいます。

脂肪肝とは肝臓に脂肪がたまってしまった状態のことを言い、これがさらに悪化すると「肝硬変」になります。

膵臓の病気では「膵炎」が糖尿病の原因になります。

膵炎は膵臓に炎症が生じる病気で、胆石やアルコールが主な原因です。

膵臓はインスリンを製造し、血糖値のバランスをとる役割がありますから、この膵臓の働きが弱くなるとすぐに糖尿病になってしまうのです。

膵炎は放置しておくと慢性化し、さらに悪化すると膵がんになることもあります。

膵臓の病気は糖尿病に密接につながっているということを知っておきましょう。

高血圧そのものは病気ではありませんが、多くの病気の「サイン」として見られる症状です。

「糖尿病を患う5割の方が高血圧である」と言われるほど、糖尿病と高血圧は深いつながりがあります。

さらに、普通の人に比べると高血圧の人は糖尿病になる可能性が2倍から3倍になります。

高血圧は肝臓や膵臓の病気につながる場合がありますから、持病持ちで高血圧の方は注意が必要になります。

遺伝という点からも糖尿病のセルフチェックをしておきましょう。

家族の中に糖尿病を患った方がいるからといって糖尿病そのものが遺伝するということではありません。

糖尿病の原因となる食事や生活習慣を行ってしまうと糖尿病になるリスクが大きく高まるということです。

よって、もし自分が糖尿病になりやすい家系である場合は日々の食事や生活習慣、持病などをチェックして予防に努めることが大切になります。

 

症状が出やすい「足」を集中的にチェック

糖尿病の自覚症状として分かりやすいのが「足の症状」です。

この点について詳しく見て行きましょう。

糖尿病の予兆としての足の異常には次のようなものがあります。

足が冷える、足がほてる、足がしびれる、足や指先がピリピリする、足の肌が乾燥しすぎる、足がむくむ、足がつりやすい、ふくらはぎが痛い、足のケガが頻繁に発生する、こむら返りが起こる、足が痙攣する、足の裏の感覚がない。

ほかにも見た目にすぐ分かるもので、足にタコや魚の目ができる、水虫ができる、などもあります。

これといった病気も患っていないのに、足に頻繁にこのような症状が出る場合は糖尿病の可能性があります。

そもそもなぜ糖尿病の症状がこれだけ足に集中して起こるのかというと、それは「血流の停滞」に原因があるからです。

糖尿病というのは血糖値が高くなる病気であり、いわば血流の中の糖分が増えすぎて血がドロドロになっているということです。

血液がドロドロになり、血流の流れが悪くなると、酸素や栄養分が十分に体中に行き渡らなくなり手先や足に異常が出てしまうのです。

ほんのちょっとした足の異常だと「たいしたことはない」と思って放置してしまう人もいますが、それが最悪「足の切断」という結果につながってしまうこともあります。

糖尿病による足の切断は、血流異常や神経障害による「筋肉の壊死」が原因です。

糖尿病の神経障害として足に症状が出始め、放置すると悪化して最終的に足切断ということになります。

そのためたとえどんな小さな足の違和感であっても、慢性的に続く場合はなにかの予兆かもしれませんので、早急に病院で検査をしてもらいましょう。

なによりも早期発見が足切断という最悪の結果を免れることにつながります。

糖尿病を患っている方、またはもともと足に異常を感じやすい方は、日々の足のケアも大事になります。

まずは寝る前などに明るい場所で足全体をチェックしたり、手鏡を使って足の裏を確認してみましょう。

目が悪い人は、足に異常がないかを他の人に見てもらってください。

足に異常がある場合はお風呂にも注意が必要です。

足に神経障害があると感覚が鈍くなってしまって、お湯の温度が分からないことがありヤケドの原因になります。

そのため足に異常がある場合は湯船から足を出して入浴したほうがいいでしょう。

足の皮膚がふやけるほどの長風呂も問題です。

足が汚くなっている場合は指の間や足裏まで丁寧に洗いましょう。

入浴後はしっかりとタオルで拭き、足の肌の感想を防ぐためにクリームを塗ってケアすることをおすすめします。

外出の際に履く靴も足に優しいものにしましょう。

あまりにキツキツの靴だと足に負担がかかります。

靴ずれ、肌の擦れ、足の蒸れ、血管の圧迫を起こさないような靴を選んでください。

足のむくみなどを考慮していつものサイズより少し大きめの、つま先に余裕のある靴のほうが良いでしょう。

ハイヒールや革靴のような硬めの素材のものもなるべく避けましょう。

靴底にクッションのある柔らかいものを選んだほうが足への負担も少なくなります。

靴下についても、足の締め付けが強くならないもの、蒸れない素材のもの、通気性が良いもの、ずれないもの、サイズに合ったものを選びましょう。

 

まとめ

たとえ糖尿病になりやすい体質であっても、糖尿病にならないための生活習慣をしっかり整えることができれば糖尿病になる可能性は低くなります。

持病や遺伝というより、まずは「日々の予防」が最も重要になります。

食事を含めた生活習慣をしっかり整え、改善することが糖尿病の最善の予防法です。

なんてことのない小さな習慣が糖尿病につながることがありますから、日々の生活習慣に改めて注意を払ってみましょう。

そして小さな予兆も見逃さないことが大切になってきます。

セルフチェックをおこなって生活習慣の改善をしてみることもおすすめです。

 

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木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

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