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糖質制限ダイエットとカロリー制限ダイエットを比較!似て非なる2つの手法

ダイエットというと食事の方法を変えることを真っ先に思い浮かべるという方も多いことでしょう。

食事の方法を変えるダイエットには主に「糖質制限ダイエット」と「カロリー制限ダイエット」の2種類があります。

それぞれのダイエット方法で気をつけなければいけない点やメリット・デメリットは異なるのです。

ここでは、これらの食事を制限するダイエットの特徴とその違い、および実践する際の注意点について解説していきましょう。

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糖質制限ダイエットの特徴

炭水化物を含む食品には多くの糖質が含まれています。

糖質は太ってしまう原因になる栄養素であり、ダイエット目的で糖質制限をはじめる人は少なくありません。

●なぜ糖質が太る原因になるのか?

糖質制限ダイエットの有効性について理解するためには、糖質が太る原因となる理由を知っておくことが必要です。

そもそもインスリンの働きによって人間の体内では糖質がブドウ糖に変えられていきます。

一方で、インスリンには脂肪を体内にため込む働きもあるのです。

食事によって糖質を多く摂取すると、それをブドウ糖へと変えるために大量のインスリンが分泌されます。

その結果、体内にため込む脂肪の量も多くなってしまうのです。

したがって、糖質を多く摂取することは体内にため込む脂肪の量を増やすことに直結し、結果的にダイエットが必要な「太りすぎ」の状態になってしまいます。

●糖質制限ダイエットとは?

以上のような因果関係が原因で、糖質を多く摂取して太りすぎの状態になってしまった人は糖質制限によって体質改善すると減量も可能になります。

毎日の食事で摂取する糖質を制限することによって減量を目指すダイエットを「糖質制限ダイエット」と呼びます。

糖質制限ダイエットでは血糖値のコントロールが可能になるということもメリットです。

糖質制限ダイエットでとくに重視しなければならない点は「とにかく食事で糖質を摂取しないようにする」ということです。

そのため、糖質制限ダイエットをする際にはどんな食品に糖質が多く含まれているのかをよく理解し、毎日の献立を決めることが重要になってきます。

●糖質制限ダイエットで食べてよいもの・だめなものは?

糖質制限ダイエットをする際に避けなければならない食品としては、炭水化物を含むものが挙げられます。

炭水化物を多く含む食品としては、パンやご飯、麺類などがあります。

糖質制限ダイエット中にはこれらの食べものを避けることが必要です。

また、果物や野菜の一部も糖質を含む食品として挙げられます。

一般的に健康的な食生活を送るために不可欠であると考えられている果物や野菜にも実は多くの糖質が含まれているため、糖質制限ダイエット中の摂取にはとくに注意が必要です。

一方で、糖質がほとんど含まれない食品としては肉や魚があげられます。

肉や魚を食べることによって糖質の摂取量が過多な状態になってしまうことはないため、糖質制限ダイエット中に肉や魚の摂取量を制限する必要はありません。

糖質制限ダイエット中には食べて良いものとだめなものの違いを根拠と共によく理解し、毎日の食事で実践していくことが大切です。

 

カロリー制限ダイエットの特徴

私たちが日々の食事で摂取している栄養素の中でも「炭水化物」や「脂質」「タンパク質」の3つにはカロリーが含まれています。

カロリーとは本来「熱量の単位」のことですが、このカロリーの摂取量を制限するダイエットも広く行われています。

●カロリー過多が太る原因になるのはなぜ?

人体にはエネルギー源として脂肪をため込む働きがあります。

本来、脂肪は日々の活動を通して消費されていくのが理想的です。

しかし、カロリーの摂取量が多すぎると脂肪を消費することが難しくなってしまうので、脂肪が体内にたまってしまいます。

そのためカロリー過多は人が太ってしまう直接的な原因とされているのです。

●カロリー制限ダイエットとは

カロリー制限ダイエットとは、文字通りカロリーの摂取量を制限することによって体重を落としていくダイエット方法のことです。

摂取するカロリーの量が少ないとため込んでいた脂肪がエネルギー源として消費されることが多くなり、減量も可能です。

カロリーが含まれている栄養素は炭水化物・脂質・タンパク質の3つなので、カロリー制限ダイエットとはこれらの栄養素の摂取量を制限するダイエットであると言えます。

●重視したい摂取カロリーと消費カロリーのバランス

カロリー制限ダイエットにおいてとくに重視しなければならないのが、「摂取カロリーと消費カロリーのバランス」です。

このダイエット方法では脂肪をエネルギー源として消費していくことが重要なので、摂取カロリーが消費カロリーに比べて常に少なくなければなりません。

また、これら2つのカロリー量の差が大きいほど脂肪の消費量は多くなります。

よりダイエット効果を得るためには、摂取カロリー量を減らすことだけでなく、運動をしながら消費カロリー量を増やすことを意識することが必要です。

●カロリー制限ダイエットでは記録が必要になる

カロリー制限ダイエットでは、毎日の摂取カロリー量と消費カロリー量をしっかりと記録していくことが重要になります。

とくに摂取カロリー量に関しては食事の内容から詳細な数値を算出することも可能なため、その算出方法を知っておくと良いでしょう。

また、このダイエットでは運動による消費カロリー量を記録していくことも重要となります。

そのため運動時間などもしっかりと計り、詳細な数値を算出できるようにしておくことも大切です。

 

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食事を制限する点では同じではないの?

以上の説明から「糖質制限ダイエットとカロリー制限ダイエットはほとんど同じものではないの?」という疑問を持つ方も多いかもしれません。

たしかに両者には炭水化物の摂取を避けるという点などの共通点があります。

しかし、これら2つのダイエット方法には明確な違いがあるのです。

続いては、それぞれのダイエット方法の特徴を挙げながら両者の違いについて考えてみましょう。

●糖質制限ダイエットでは糖質を含むものを避け、必要な栄養はすべてしっかりと摂る

そもそも糖質制限ダイエットの特徴は、糖質を多く含む炭水化物などを多く含む食品を徹底的に避ける点です。

言い換えれば「糖質を含まない食品はとくに気にせず食べられる」ということになります。

この点は、糖質制限ダイエットの大きな特徴です。

糖質制限ダイエットにおける食事の目的は、日々の活動に必要な栄養素は摂取すると言えるでしょう。

必要な栄養素を摂取することは、ダイエット中であってもおろそかにするべきではありません。

言い換えれば、必要な栄養素を摂取しないと健康を維持することができません。

必須栄養素をしっかり摂り、健康を維持しながらダイエットするのが「本来の糖質制限ダイエット」であり、他のダイエットとは異なるメリットです。

●カロリー制限では炭水化物・脂質・タンパク質を避ける

カロリーは炭水化物・脂質・タンパク質の3つの栄養素に含まれています。

したがって、カロリー制限ダイエット中にはこれらの栄養素を含む食品をできるだけ避けなければなりません。

しかし、これら3つの栄養素のいずれかを含む食品は非常に多く、毎日の食事でこれらを徹底的に避けることは非常に難しいです。

また、タンパク質と脂質は健康な身体をつくるために不可欠な材料であるため、これらを全く摂取しない状態が続いてしまうと健康を維持できず、何らかの支障が生じます。

カロリー制限ダイエットでは必要な食品を最小限の量で摂取することに気を配らなければなりません。

自分の体質に合ったバランスを把握するまでには試行錯誤を繰り返さなければならないこともあるでしょう。

●糖質制限のほうが続けやすい

糖質制限ダイエットは「糖質を含む食品は徹底的に避ける必要がある」ものの、「それ以外の栄養素はしっかりと摂取できる」ということが特徴です。

一方でカロリー制限ダイエットには「炭水化物・脂質・タンパク質をできるだけ避ける必要」があり、加えて「カロリー過多の状態にならない範囲内で必要な栄養素を摂取しなければならない」という特徴があります。

糖質制限ダイエットでは基本的に糖質を含む食品の摂取に気をつけていれば良いので、さまざまな点に注意しなければならないカロリー制限ダイエットに比べて継続しやすいと言えるでしょう。

そのため、健康を維持しながらダイエットを考えている方は、糖質制限ダイエットからチャレンジしてみることをおすすめします。

 

食事を制限するダイエットの注意点

糖質制限ダイエットやカロリー制限ダイエットをはじめとした食事を制限するダイエットでは、いくつかの点に注意しなければなりません。

続いては、食事制限系ダイエットに共通する注意点を見ていきましょう。

●食事制限中に辛いこと

食事制限をしていると精神的に辛いと感じることが多くなります。

これまで頻繁に食べていた好物が糖質が含まれていたりカロリーが高かったりするといった理由から食べられなくなると、それだけでも精神的な負担は大きくなってしまうでしょう。

また、食事制限中に周りの人が好きなものを好きなだけ食べているのを目にすることも大きな精神的負担となりがちです。

食事制限を伴うダイエットをしている最中はできるだけ好物のことを考えないようにし、人と食事をする機会を減らすことを意識するとよいでしょう。

●飲み会やイベントには要注意

食事制限を伴うダイエット中、とくに気をつけたいのが飲み会やイベントです。

飲み会やイベントで出される食事には糖質が多く含まれているものや高カロリーなものが多いです。

食事制限ダイエットをしている方はとくに注意しなければなりません。

また飲み会やイベントでは、その場の空気に流されて「少しぐらい食べてしまってもよいだろう」と考えてしまうこともあるでしょう。

それまでの努力を無駄にしてしまわないためにも、食事制限ダイエットをしている最中には飲み会やイベントへの参加は要注意です。

●食事制限は継続することが大事

人間の身体は食べ物でできています。

食べたものが代謝され身体をつくるには時間がかかります。

新陳代謝のサイクルは様々で、

筋肉は約60日
赤血球は約120日
骨は3年

で入れ替わると言われます。

食事制限によるダイエット効果はすぐに表れるものではありません。

ある程度の期間にわたって継続することによって徐々に効果を実感できるようになります。

また、どんなダイエット方法にも言えることですが、一時的に効果が出てもその後、炭水化物(糖質)を摂り過ぎると、自然の摂理ではありますが、リバウンドしてすぐに元の体重に戻ってしまいます。

ダイエットは継続するという意識も大切です。

●具体的な目標を立てることも忘れずに

食事制限によるダイエットを成功させ、なおかつその食習慣を継続するためには具体的な目標を常に立てることも重要です。

たとえば最初に「○○kgまで痩せる」という目標を立てていた場合、それを達成したら次は「血糖値を正常値にまで戻す」といった目標を立ててみましょう。

常にモチベーションを保つということはダイエットをする上でとても大切です。

また、食事制限ダイエットによる効果が表れているかどうかを判断するためには、体重だけでなく毎年の健康診断の結果などもよく比較してみることをおすすめします。

 

まとめ

糖質制限ダイエットとカロリー制限ダイエットは食事制限を主とする点で共通するため混同されてしまいがちです。

しかし、両者には制限をする栄養素などに明確な違いがあり、似て非なるものであるといえるでしょう。

これら2つのダイエット方法を比較した場合、糖質制限ダイエットは糖質を含むものを避ければ良いという点でカロリー制限ダイエットよりも継続が容易なのがメリットといえます。

食事制限によるダイエットを考えている方は、まず糖質制限ダイエットにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

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ライター紹介 ライター一覧

木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

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