万病の元!糖尿病の原因にもなりうる怖~いストレス
ストレスと糖尿病には、実は密接な関係があります。
そこで今回は、なぜ心や体への負担が、糖尿病の悪化やリスクにつながるのか?といったことをご紹介します。
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Contents
ストレスの原因を考える
「最近、なんだかイライラしやすい……」と感じる方であっても、その根本的な部分についてはあまり意識されていないかもしれません。
そこで、まずはストレスの原因から考えていきましょう。
身体的なストレス
ストレスは大きく分けて2つに分類されます。ひとつは体への負担になる「身体的」なものです。
この中には、
- 病気やケガ、通勤や夜勤などの肉体的なもの
- 騒音やほこり、ニオイやパソコンなどの環境的なもの
- 暑い・寒い、豪雨や雷、紫外線などの物理的なもの
- お酒やタバコ、空気や水の汚染、食品添加物などの科学的なもの
- そして、ウィルスや細菌、花粉などの生物学的なもの
が含まれます。
また、上記は外的なものですが、この他にも内的な原因が存在します。
- 食べ過ぎや偏食、栄養不足などの食事に関連するもの
- 運動不足や負荷の激しい運動、悪い姿勢といった運動に関わるもの
- 睡眠不足、寝過ぎ、不規則な睡眠、夢などの睡眠に関わるもの
- 少し重複しますが、夜更かしや不規則な生活といった生活的なもの
- その他にも、第二次成長や月経、妊娠による身体的な変化といったもの
が含まれます。
精神的なストレス
もうひとつは、心の負担となる「精神的」なストレスです。
- 学校や仕事、家庭、人間関係など社会的な原因が代表的ですが、その他にも
- 病気やけがといった身体関係や、
- 家族や友人、ペットとの離別・死別による喪失体験、
- 社会への憤りや失恋、将来的な不安、恐怖、失敗などの心理的なもの
もここに加わります。
もちろん、人それぞれに異なった性格や考え方がありますから、上記のようなことでは気持ちが揺るがない方もいらっしゃいます。
しかし、多くの場合、こうした事象が発生し重なることで、人は心や体に大きな負担をかけてしまうのです。
ストレスが血糖値に与える2つのパターン
ストレスにはさまざまな要因が元となり、血糖値を上げる、もしくは下げにくくするといった働きがあると言われています。
糖尿病は、インスリンの分泌減少によって高血糖状態が続くことにより発症しますので、この作用はリスクを高める原因となってしまいます。
ここでは、考えられる2つのメカニズムについてご紹介しましょう。
交感神経によるメカニズム
ひとつは、心身にかかるストレスには交感神経を活発にする働きがある、ということです。
交感神経が活発になると、高血糖の原因にもなるグルカゴンやアドレナリンといった物質の分泌量が多くなります。
さらに、ストレスはインスリン抵抗性を悪くするという作用もあるため、より血糖値が下がりにくくなってしまうのです。
暴飲暴食によるメカニズム
もうひとつのメカニズムは、暴飲暴食です。「ついイライラして食べ過ぎてしまった……」「会社で嫌なことがあり、飲酒を大量にしてしまった……」という方も多いのではないでしょうか?
まさにこれが、血糖値上昇の原因となってしまうのです。
なお、これは満腹時でも空腹時でも変わりません。「暴飲暴食=高血糖の元」というふうに覚えておきましょう。
このように、ストレスと血糖値には密接な関係があると言えます。
なお、すでに糖尿病と診断されている方の場合でも、食事制限や運動、合併症、痛みといった原因によってストレスは増大する可能性があります。
そのため、現在症状を抱えている、いないに関わらず、適切にこれを解消することは非常に大切であると言えます。
プロが勧める4つのストレス解消法
ストレスを溜めることが糖尿病のリスクを高めることは分かりましたが、では具体的にどうやってそれを解消していけば良いのでしょうか?
ここではその方法を4つに分けてご紹介します。
その1 適切な休養
毎日の忙しさの中で、なかなか休みが取れないという方も多いでしょう。しかし、少しでも心身への負担を感じたのであれば、積極的に心や体を休めてあげることも重要です。
無理をしすぎて体を壊してしまっては元も子もありません。“休む”勇気を持つことが、症状改善やリスク回避には大切です。
その2 運動の習慣
1回15~30分の運動を週に2~3回するだけでも、かなりのストレス解消につながります。苛立ちや不安感がなくなり、気分が良くなるので非常にオススメです。
なお、ウォーキングなどの有酸素運動は、血糖値や血圧を下げる作用もあるので一石二鳥と言えます。
その3 複式呼吸
実は、呼吸ひとつでもストレスは解消することができます。それを実践しているのがヨガの複式呼吸です。もちろん、本格的にヨガをはじめる必要はありません。
普段の生活の中で、椅子に座ったりお風呂に入ったりしている時に、複式呼吸でゆっくりと息を吸い込んでみましょう。また、ストレッチ中や音楽鑑賞中などに行うのも効果的です。
その4 生活の変化
ストレスの原因が仕事や職場といった環境的なものであれば、それに変化を持たせるのも効果があります。とは言え、転職などをする必要はありません。
たとえば、通勤のルートを少しだけ変えてみたり、普段は読まないジャンルの本に手を出してみたりなど、簡単なことで構いませんので、取り組んでみてください。
まとめ
現代を生きる人にとって身近な存在となっているストレスは、糖尿病の原因にもなりかねない恐ろしいものです。
ついつい忙しさなどからこの解消を怠ると、みるみる内に心や体へ蓄積され、糖尿病が発症してしまわないとも限りません。
そのため、今回ご紹介した解消法などを実践しながら、軽度のうちにストレスを解消できるように心がけましょう。
毎日を健やかに、そしてあなたの将来的な健康を守るために、ぜひ参考にしてみてください。
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