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治らない頭痛の原因・・・それ、高血圧の症状かもしれませんよ!

 2016/02/16 生活習慣病
この記事は約 5 分で読めます。 1,071 Views

「最近なんか頭が痛い」そんなごく普通にある光景ですが、実はその原因が高血圧であることがあるのです。なぜそのようなことがおきるのでしょうか。

高血圧が原因の頭痛とは

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高血圧の患者数は日本で1000万人以上と言われていますが、実際に治療を受けているのは1/4弱しかいない現実があります。その理由の一つは高血圧には痛みを伴う症状が出づらいことがあげられます。自覚症状が少ない病気なのですが、頭の痛みを訴える患者が実は多くみられます。

一般的に何らかの理由で脳の血管が膨張して神経を刺激することにより頭の痛みが引き起こされると言われていますが、高血圧の場合は血圧が高くなったからといって脳の血管が拡張することはありません。人間の体には脳の血液を一定量に保つシステムが備わっていて、たとえ血圧が上がったからと言って脳の血流圧が比例して上がるということはないのです。

そのため、高血圧と頭痛の因果関係は解明されていない部分もあるのですが、別の角度から考えると、脳の血管が拡張して神経を刺激するという従来のもの以外の病気が隠れている可能性が考えられ、実際に高血圧緊急症の一つである高血圧脳症や動脈硬化などが起きている可能性が高くなります。

高血圧脳症

高血圧脳症とは、220/110mmHg以上など、急激に異常なほど血圧が上がることにより脳の血管の働きが正常に行われなくなり、脳が腫れてしまう病気です。脳が腫れることにより様々な運動障害、言語障害などの脳障害が起きたり、死に至ることもあります。発作が起きた場合は嘔吐、視力障害、意識障害、けいれんなどの症状が同時に起こることが多くみられます。

通常の頭痛との違い

POINT

15歳以上の日本人の4割が悩んでいると言われるほど「頭が痛い」というのはよく見かける症状です。その多くはこめかみから目にかけてズキズキ脈打つように痛む片頭痛と、後頭部から首筋にかけての重苦しさや頭を締めつけたような痛みに襲われる緊張型です。

起きる理由としてはストレスや遺伝、ホルモンの影響、肩こりや首のこりなど様々な要因が考えられ、その人によって差があります。

本来は受診して治療すべきものではあるのですが、数時間から長くても数日で症状は治まるので、受診せずに市販の鎮痛剤で乗り切ってしまう人が多く、かかる人数の多さから本人はあまり重病と考えないのもその特徴です。

また、数としては上記二つに比べると少なくはなりますが、群発頭痛というものもあります。これは目をえぐられるような強い痛みを伴い、その患者の多くは男性という特徴があります。

これらの原因は解明されていませんが、なんらかの原因で血管を炎症させる物質が放出され、血管の周りが炎症することにより血管が拡張し、神経を刺激して痛みを発生させると考えられています。

緊張型の場合は筋肉の血行が悪くなり老廃物がたまってしまい、そこに炎症が起きることで痛み物質が放出されると考えられています。

高血圧の場合は、血圧が急激に上がっても脳の血流圧が同時に上がることのないよう抑制するシステムが体に備わっているというのは前述の通りです。
そのため、これら血管の拡張が神経を刺激して起きる一般的なものとの違いは明白なのです。

重病のサイン!高血圧が原因になりうる病気

では、高血圧の人に起こる頭痛にはどのような原因の可能性があるのでしょうか。

まずは上に挙げた高血圧脳症です。そして、その他に考えなければいけないのは脳出血、脳梗塞、くも膜下出血です。

脳出血

脳出血は脳の血管から出血が起こることで脳機能にダメージを与える病気です。脳出血というと突然出血して倒れるイメージがあるかもしれませんが、発作を起こす以前にじわじわと出血し血腫という固まりを脳内に作ります。

そして、何らかの理由で血腫に圧力がかかり破裂すると発作として倒れるのです。脳出血の60~70%が高血圧が原因と言われています。この血腫が大きくなってくると、神経が刺激されて頭痛が起こるので、その段階で気付いて治療することが重要となります。

脳梗塞

脳梗塞は動脈硬化で血管が詰まることで、血液のいきわたらなくなった部分の脳機能が働かなくなる病気です。梗塞ができた部分により、障害や後遺症が残ります。脳梗塞でも梗塞部分が大きくなると頭蓋内圧が高くなり頭が痛いといった症状が出ることがあり注意が必要です。

くも膜下出血

くも膜下出血は脳を包むくも膜内で起こる出血ですが、高血圧により脳に動脈瘤ができやすくなり、それが破裂することで起きると言われています。
動脈瘤が神経を刺激することにより激しい警告頭痛と呼ばれる症状や吐き気やめまいを引き起こすことがあり、いったんその症状は治まります。しかし、その数日後に大きな発作を引き起こすことが少なくないため、早めの対処が必要になります。

まとめ

高血圧による頭の痛みは血圧が高いから起きている症状ではありません。しかし、動脈硬化など他の病気と結びつきやすく、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血などといった恐ろしい症状を引き起こす確率を高めるのです。

そのため、病状を放置せず、治療管理すると共に、日常生活の中で急激に血圧が上がることがないよう温度変化などに気をつけることが大切です。

 

▼高血圧を徹底解説!血圧・血管・塩分・高血圧合併症・高血圧治療薬・食事療法の記事まとめ

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木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。


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