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心と身体に休息を!うつ病と診断されたときに大切なこと

 2016/05/09 生活習慣病
この記事は約 7 分で読めます。 924 Views

うつ病は「心の風邪」とも呼ばれていて、特別な人が診断される病気ではありません。うつ病を発症する原因は未だに特定はされていませんが、日常生活の出来事や職場でのストレスなどちょっとした環境の変化で症状が出て診断を受けることもあります。

忙しい生活が続いていると自分自身を見つめる機会が少なくなるため、無意識に発生しているうつ病のサインに気付かないことがあります。以前とは何かが変わったといった違和感がある時には、心と身体の状態をチェックしてみると、うつ病の早期発見と早期対処に役立てられます。

うつ病の症状は自分の気の持ちようだと思い診断や治療を受けずにそのまま放置しておくと、症状が悪化してしまう可能性もあり、仕事や生活に支障が出てしまうこともあります。自覚症状があったり家族や友人から症状を指摘されるなどうつ病の疑いがある時には、早めに医師の診断を受けて適切な治療を受けるようにしましょう。

うつ病はどんな病気?

日常生活では気分が滅入る時や落ち込むことは多くあり、誰もが経験することです。深い悲しみや衝撃的な出来事が影響して、やる気が起きずに物事が手に付かなくなることがありますが、時間の経過と共に解消されていき、やがて以前の状態へ戻ります。

うつ病と診断される場合には、時間が経っても回復することなく気力が低下したままの状態が長期間続きます。朝が最も落ち込みが激しい時間帯で、夜が近づくにつれて症状は楽になってきますが、翌朝再び症状は悪くなってしまいます。

うつ病を発症する原因と考えられるのは、うつ病を発症しやすい性格や気質に加えて、強いストレスや環境の大きな変化などが引き金となっているケースがあります。

その他にも服用している薬の副作用で起きることや、脳内に分泌される神経伝達物質の増減や働きの低下などがあり、一つだけに限らず複数の原因で起こることもあります。

うつ病と診断される精神面の症状

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精神的なうつ病の症状には、今まで関心があった物事に対して興味が湧かなくなる、気分が沈んで特に理由もないのに悲しくなる、将来に希望が持てない、周囲の目や騒音が気になる、判断力が低下して仕事に集中できない、人と会うのが面倒になりコミュニケーションを避ける、などがあります。

症状が進んでくると感情のコントロールが難しくなるため、些細なことで怒って怒鳴ったり泣きわめいたりして、過剰に反応してしまいます。このような行動が増えると周囲に対して罪悪感が強くなり、悲観的な考えばかりが頭に浮かぶようになってきます。

やがて自分は価値のない人間だと考えるようになり、死にたいという自殺願望や、特に理由はないけれど自分は死ななくてはいけない、あるいは事故で死ねたらいいのに、といった希死念慮の症状が出てきます。

こうした精神状態が2週間以上続くとうつ病と診断されます。

身体的なうつ病の症状

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身体的なうつ病の症状には、食欲不振または過食、身体がだるくてすぐに疲れる、首や肩のこりがひどい、頭痛や腹痛などの痛みがある、喉の奥に何かが詰まっている気がする、呼吸がしづらいなどの息苦しさを感じる、性的欲求や機能の低下などがあります。

中でも睡眠障害は代表的なうつ病の症状で、朝起きられなかったり布団に入ってもなかなか眠れない状態が続いてしまいます。やっと眠りについたとしても、眠りが浅くて起きるまでに何度も目が覚めてしまったり、予定より早く目が覚めてしまい十分な睡眠時間が取れないといった問題が生じることもあります。

慢性的な疲労感とやる気の低下から行動が限られてしまうため、周りの人から見るとただ怠けている状態に見えることがあり、家族が見かねて励ましたり叱責してしまうことがありますが、これは本人の自己否定が強くなるだけで逆効果になります。

うつ病の診断を受けやすい性格とは

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特定の病気にかかりやすい体質があるように、うつ病になりやすい性格もあります。

責任感が強くて他人に仕事を任せられず、たくさんの物事を自分で引き受けてしまうタイプは、心身の負担も大きくうつ病の診断を受けやすい性格です。意見を口にできず我慢強い性格や頑固で義理人情に厚いといった昔堅気なタイプも要注意です。

内向的な性格ばかりでなく、外交的であっても周囲の評価が気になる性格や理想の自分を描いているような高い目標と意識を持っている人、他人のために自分を犠牲にして奉仕できるような人、頼まれると嫌だと言えない人もうつ病にかかりやすい傾向があります。

自分を表現することが苦手な人がかかりやすいという説もあり、うつ病予防では頑張り過ぎず適度に力を抜くことが大事です。性格を変えることは難しいですが、意識的に手抜きをすることで発症の要因になるストレスを調整できます。

感情をコントロールする神経伝達物質

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心の問題と診断されていたうつ病ですが、感情表現や運動能力に影響を与える神経伝達物質が深く関わっているとして研究が進められています。神経伝達物質にはたくさんの種類があり、その中でもセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンがうつ病に関連しているとされ分泌量を増やすなどの治療が行われています。

気温や気圧の変化、騒音といったストレスを受けると、劣悪な環境から逃れられやすくするため、筋肉の動きを活性化して集中力を高めるドーパミンやノルアドレナリンなどの興奮系の神経伝達物質が分泌されます。

人間関係の不安や病気による痛みといった負の感情を抑制するには、心と身体をリラックスさせるセロトニンの働きが強くなります。

種類の異なる物質のバランスが取れていると心身は安定した状態ですが、過度なストレスや体調の変化で分泌量が減るとうつ状態になる可能性が高くなります。

新型うつ病の特徴とは

うつ病には定型やメランコリー型と診断される従来のうつ病と、非定型と呼ばれるうつ病があります。

非定型は20代から30代や女性に多く診断され、定型とは違った症状があらわれます。

全ての物事に関心がなくなる定型に対して、非定型では気分の落ち込みはあるものの、好きなことに対しての意欲は残っていて、感情の落差が激しく、自覚はありますが周囲のせいで病気になったという思いがあります。

非定型は夕方以降に症状が悪化していき、十分に寝ているはずなのに日中も眠くなるといった過眠の状態になることもあります。

ストレスを食べ物で解消することも多いため体重が増えてしまったり、神経が過敏になってイライラしてしまい怒りっぽくなるので、人間関係のトラブルを抱えてしまうこともあります。

気分屋で自己中心的と思われがちですが、定型と同じようにうつの苦しさを感じています。

まとめ

うつ病と診断された時には、医師による治療と生活環境の改善が大切です。不規則な生活は睡眠リズムが乱れてしまうため不眠を誘発してしまいます。質の良い睡眠が取れないと、神経伝達物質の分泌が減少してくるため、うつ状態の悪化につながります。

神経伝達物質を作るための材料になる栄養をしっかり摂ることも重要なので、極端なダイエットは避けて必須アミノ酸や必須脂肪酸などの必須栄養素をしっかり摂るようにします。

ただ、強迫観念で行動するとストレスが増えて逆効果になるので、無理をせずにできる範囲で始めましょう。ウォーキングやサイクリングなど、軽く身体を動かすことも症状を抑えるのには最適です。

身近な人がうつ病と診断された場合、病気の回復には家族や友人のサポートが必要になります。定型では励ましの言葉は却って症状を悪くすることもありますが、非定型では多少の激励が必要になり対処に違いがあるため、診断に応じて手助けしていきましょう。

 

▼うつ病を徹底解説!統合失調症・精神疾患・神経伝達物質・薬物療法・食事療法・周囲の接し方の記事まとめ

▼今すぐ精神疾患を克服したい!うつ病・統合失調症が一週間で良くなる方法

 

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木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。


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