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従来型うつ病とは何が違うの?「新型うつ病」

 2016/01/12 生活習慣病
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うつ病は誰もがかかる可能性があり、日本人の8人に1人はうつ状態にあるというデータもあります。現在かつてのイメージとは違う新しいタイプのうつ病が急増しているといわれています。

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従来型うつ病の症状と傾向

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うつ病と言うのは従来は発祥しやすいといわれるある一定の条件がありました。

かかりやすい人の特徴的な性格としてまじめで誠実で仕事熱心、何事にも責任感が強く何か問題が起こると自分のせいにしがちで強いストレスを抱え込んでしまうため、心身ともに疲れ果てて仕事も趣味も何もしたくなくなるため、重症化すると身の回りのことさえ出来ないような状態に陥ります。

その結果食欲不振になって体重が激減したり、不眠症になって睡眠不足のためどんどん体が衰弱します。さらにまじめな性格のため、自分がうつになったのは自分の能力が低いためといった思い込みが強く、自分がうつ病であることをかくしたがります。

中高年に発症者が多いといわれ、自分の殻に閉じこもりがちになるのが特徴的でした。

 

従来型うつ病になりやすい人

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つまり、基本的にまじめな人がなりやすいため、うつ病を発祥することの原因は自分自身の性格や能力が劣っているからだという思いが強く、非難の矛先が自分自身に向いてしまうのが従来型のうつ病です。

その結果仕事を休むことにも強い罪悪感を感じ、それまで楽しめていた趣味も何も手につかなくなってしまうのです。

周囲がそんな風に思っていないにもかかわらず自分でストレスを大きくしてしまう可能性もあり、どんなに過剰な仕事を与えられても何とかしてやり遂げようとするまじめさがかえって自分の首を絞めてしまうことにつながるというものです。

そのためこのタイプのうつ病は、なりやすい人を比較的特定しやすく、対策も割合とりやすい傾向にあるともいわれていました。

 

非定型うつ病の症状と傾向

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最近増えているといわれる否定形うつ病は、従来型のうつ病とは明らかに違った特徴があります。

従来は責任感が強くまじめな人がなりやすいといわれていましたが、このタイプは責任を持ちたがらず、何か問題が起こると他人のせいにする傾向があります。

従来型が心身ともに疲弊して何もする気力が起きないのに対し、いやなことをするときだけに症状が出るのがこのタイプで、うつ病でありながらも自分の好きな趣味などには没頭することができるため、時に周りからはサボっているのではないか、本当は病気ではないのではないかといった印象を受けやすくなりがちです。

 

若い年代に多く発症

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さらに他人から批判される人に必要以上に敏感で、批判されることが気分を落ち込ませる引き金になりやすいため、ちょっとしたミスを指摘されても深く落ち込んでしまったりします。

落ち込んで食事も手につかなくなる従来型と逆に、過食に走る傾向が強く、過食によって体重が増えてしまったり、一日に10時間以上も睡眠するような過眠症になることもあります。

そして発祥するのが20代から30代と、比較的若い年代が多く、周囲の人間、特に年長者からは特にサボっていたり甘えているのではないかといったイメージを持たれやすいことで、さらに本人の症状が悪化するケースも少なくありません。

でも体が酷く重く感じて平日の朝起きるのがつらい、集中力や思考力が低下し、酷くなると自殺を考えたりするようになるのは従来型と共通した症状です。

 

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新型うつ病について知ろう

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自分のやりたいことはできるけれど嫌なことはできないと言われる非定型うつは、自分にとって嬉しい事や楽しい事には気分よく取り組むことができるという反面、嫌なことや辛い事を行う時に症状が現れます。

そのため、ともすれば周囲の人間は本当は病気でもなんでもなく、ただのわがままなのではないかと思ってしまいがちです。そしてそうした言動が本人を苦しめ、症状のさらなる悪化につながると言われています。

この病気はストレスが蓄積することが原因です。従来型のうつ病は自己喪失から起こるストレスと言われるのに対し、新型は自分が思い描いた自分自身と現実のギャップに対する挫折感からくる喪失感が原因として考えられます。

原因は異なっても気持ちが沈んで苦しい、強い不安感や焦燥感に苦しむなどの点は基本的にどちらのうつ病にも共通しているものであり、治療としては薬物療法も重要です。

 

周囲の人間ができること

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周囲の人間ができることは本人の話をよく聞きながら、社会復帰の手助けをすることです。わがままと決めつけて説教をしたり、本人も気が付いているマイナス面を指摘するといった行為は逆効果で病状を悪化させることにつながるため注意が必要です。

そして規則正しい生活リズムを見直したり、仕事の内容を見直すなどのストレスを取り除く仕組みが必要になります。

これまでの常識にとらわれることなく、本人の辛い気持ちに寄り添い、ストレスを溜めこまないようにする工夫を施すことを家族をはじめとした周囲の人間が心がけることが最も大切です。

 

まとめ

うつは心の病と言われ病気としての認識が広がったとはいえ、その原因はとても曖昧でした。けれどもその原因として脳とストレスが関係していることがわかり、脳の血流量の低下も関係していると言われます。

家族をはじめとする周囲の人間は、むやみに原因を突き止めたりすることなく、当事者の話に耳を傾け共感することが最も大切です。

 

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ライター紹介 ライター一覧

木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

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