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これも糖尿病?壊疽から見る糖尿病の初期症状

生活習慣病として世間に知られるようになった糖尿病ですが、一度発症してしまうと完治はないといわれ、治療をしながら生きていくことになる怖い病気の一つです。

治療法はありますが、今まで何も考えずに生活をしてきた人にとっては苦痛な時間が続き、毎日の生活が辛いものとして変化してしまうこともありますので、発症しないように気をつけていくことが大切なのです。

特に家族に糖尿病の患者がいる場合は、遺伝的要因によって発症してしまうリスクが他の人よりも高いということを意識しなくてはいけません。

ここでは、糖尿病の初期症状、合併症などについて詳しく解説してきます。

糖尿病の初期症状とは

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基本的には、自覚症状があまりないまま病気が発覚することが多いと言われています。

初期症状としては、喉や口が渇き、水分をたくさん摂取するようになることや、トイレが近くなることがあります。

また、状態が進んでいくと、いつも通り生活をしているのに痩せていくという状態や、体がだるいなどの症状が出てくるでしょう。

これらの症状は、糖尿病の初期症状と言われていますが、他の臓器による症状かもしれませんし、一時的な体調不良の可能性も否定できない為、気になるようでしたら検査をすることをお勧めします。

健康診断などで血糖値の値が高いことや、HbA1c(グリコヘモグロビン)のパーセンテージが高いことなどから、再検査を言われることもあるでしょう。

自覚症状がないことが多い為、気付いた時にはかなり進行していることもあります。

再検査を言われた場合は、面倒がらずに受けるようにしてください。

 

糖尿病にはⅠ型とⅡ型があります

Ⅰ型は、生活習慣や遺伝的要因が一切ない状態で突然発症してしまう難病の一つで、特に小児期に多く小児糖尿病とも呼ばれています。

免疫機能の誤作動によって、膵臓が攻撃を受け、インスリンホルモンを分泌することができなくなるものをⅠ型と呼び、一生涯インスリン注射に依存して生きていかなくてはいけません。

Ⅱ型は、世間でよく知られている生活習慣病であり、暴飲暴食や、ストレス、遺伝的要因によって発症してしまいます。

これらは自己責任の部分が大きく、予防することが可能であるとも言えます。

どちらのタイプになっているのかで治療法も変わってきますから、まずはクリニックで検査する必要があります。

 

糖尿病の検査方法とは

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自分が糖尿病かどうかを検査する方法には、血液検査とブドウ糖負荷検査があります。

血液検査をすることで血糖値がどうあるのかを見ることもできますし、Hba1cのパーセンテージを見ることで、1か月~2か月間の平均血糖値がわかります。

これらの値が正常値をオーバーしている場合は、病気になっている可能性があります。

また、隠れ高血糖と呼ばれる、食後の血糖値を調べる為にブドウ糖負荷検査というものもあります。

隠れ高血糖というのは、食前では正常値の血糖値でも食後2時間程度では高血糖の状態になっていることを言います。

これは通常の血液検査だけでは判断できないことも多く、食後2時間で高血糖になっているのかどうかを知るために行われます。

ブドウ糖液を飲む前の血糖値を計り、その後ブドウ糖液を飲みます。

飲み終えてから2時間後の値が140mg/dl以上であれば高血糖と判断され、隠れ高血糖と診断されます。

この状態が続いてしまうと、糖尿病へと発展してしまうことも多く、初期の段階で治療を開始していく必要があるでしょう。

 

糖尿病の治療方法とは

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糖尿病の治療で大切なのが血糖値のコントロールです。

Ⅰ型に関しては、インスリンホルモンが分泌されていない為、すべてをインスリン注射に依存して治療をしていきますが、Ⅱ型の場合は、インスリンホルモンの分泌がある為、食事や運動に対してアプローチしていく治療がメインとなるでしょう。

特に、食事に関しては糖質・炭水化物をできる限り摂らないという食事が推奨されています。

また、インスリン量が少量で済むように運動をすることも求められるでしょう。

状態に応じては、血糖値の急激な上昇を抑える薬を処方されることもありますし、早期からインスリン注射を取り入れていくという治療法もあります。

昨今では、インスリン注射を早期導入することで早くに改善することができると言われ、主流になってきているようです。

ただし、Ⅰ型のように体外からのインスリン注射での治療をしている場合は、血糖値のコントロールはとても難しく、場合によっては低血糖という症状を引き起こしてしまうこともあります。

低血糖とは、70以下の血糖値のことを指し、頭痛や吐き気、意識混濁、意識消失、昏睡などの状態に陥ってしまうことがあり、対処していく必要があります。

基本的には、ブドウ糖を摂取することで改善することができますが、摂取できない状況下ではグルカゴン注射という方法もあるようです。

最近のインスリン注射は性能が良くなり、重度の低血糖を起こしにくくなったと言われていますが、コントロール不良によっては引き起こされてしまう為、注意が必要です。

 

糖尿病が原因の壊疽とは

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糖尿病の病気で怖いのが、合併症です。

特に高血糖が長年続いている状態ですと、血管に損傷を起こしてしまい、壊疽の要因となることも多いようです。

壊疽とは、事故や病気などで体の一部の血流が遮断されることによって、壊死を起こしてしまい、その壊死を起こした部分が腐食してしまうことを壊疽と呼びます。

壊疽の状態になると、切断をするしか方法がなくなり、命の危険も伴ってしまうのです。

糖尿病患者からの壊疽になるパーセンテージは0.7とそこまで高くはありませんが、まったくないという状況ではない為気をつけなければなりません。

また、糖尿病足病変は長期間の高血糖が原因になる為、血糖値のコントロールが重要になってくるでしょう。

壊疽を起こしてしまう状況はなるべくなら避けたいですし、壊疽をしてしまうと生活をすることすら難しくなってしまう為、その状態に陥る前に改善していく必要があります。

基本的には壊疽になる前に自覚症状があるとは思うのですが、足や指先などの状態を観察していく必要があります。

また、糖尿病が原因で起こる要因は、大きく分けて3つあると言われています。

1つ目は、末梢神経障害によるものです。

神経や栄養を供給する細い血管が高血糖の影響で悪くなり、部分的に神経が死んでしまうことがあります。

足のしびれや足がつるなどの症状が頻繁に出てくるようになると、危険度が高くなっていると考えてよいでしょう。

2つ目に考えられるのが動脈硬化により血行が不良になってしまうことです。

高血糖が続くと血管に損傷を与えてしまい、動脈硬化を起こしやすくなってしまいます。

その為、狭くなった血管や封鎖されてしまった血管により血液が循環することができなくなってしまうのです。

このような状態になってしまうと、末端まで血液を送ることができなくなり、壊死の原因を作ってしまいます。

3つ目に考えられているのが、免疫機能の低下です。

糖尿病患者の多くは、免疫力が低下しやすく、感染症にかかりやすいというデータがあります。

これらの感染症によって、怪我の治癒が遅れたり、化膿してしまったりなどを起こしやすく、その部分が気付かないうちに壊死してしまうことがあります。

気付いた時には治療が困難になり、壊疽になってしまうのです。

 

フットケアが大切です

糖尿病患者の基本的なことの一つとして、フットケアがあります。

壊疽を予防する為には、正しい治療法を使用し、血糖値をコントロールしていくことが一番ではあるのですが、日々のフットケアがとても大切になってきます。

お風呂に入った時などには丁寧に足の指先の間までしっかり洗浄すること、また乾燥やひび割れなどを起こしている場合はクリームなどを塗り「保湿」をするように心掛けましょう。

日常的に足にケガをしないようにすることも大切です。

単純な靴擦れや巻き爪、深爪なども注意が必要です。

さらに、足にタコやイボなどができた時は、すぐに皮膚科で処置してもらいましょう。

これぐらい大丈夫という安心が取返しのつかない事態を招いてしまうことも珍しくありません。

ちょっとしたトラブルでも最善のケアをしておくことが大切なのです。

 

その他の合併症

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壊疽などの神経障害だけではなく、その他にも合併症があります。

特に患者が多い合併症の一つが、網膜症でしょう。

長期間高血糖が続くことで、目の毛細血管が損傷し、血栓を作ってしまいます。

目の動きが悪くなることによって網膜症を引き起こし、さらには眼球がむくんでしまうという状態を引き起こしてしまうのです。

治療としてはレーザーで血栓部分を焼くことで改善することもありますが、放っておいてしまうと失明してしまうこともありますので注意が必要です。

さらに、腎機能に対して影響が出やすいとも言われており、腎不全を起こしてしまったり、人工透析が必要になってしまうなどのリスクもあります。

人工透析が必要となってしまうと、人生のほとんどの時間をそれに充てて生きなければなりません。

また、男性の場合はED(勃起障害)になってしまうこともあるようです。

たった一つの病気が原因で引き起こされてしまう合併症は、患者にとって避けては通れないリスクであり、予防していく必要があるのです。

糖尿病の患者にとって一番大切なのは、血糖値のコントロールであることは間違いありませんが、日常的な生活習慣の見直しも必要不可欠と言えるでしょう。

 

生活習慣を見直しましょう

健康を意識した生活を送っても病気になってしまうことはありますが、それでも不摂生な生活をしているとそのリスクを高めてしまうのは間違いありません。

日頃から健康を意識して生活を送ることは大切なことであり、それだけで防ぐことができる病気もあるのです。

特に生活習慣病と呼ばれる類のものに関しては、バランスの良い食事、暴飲暴食を避ける、運動を適度に行う、ストレスを発散することでリスクを軽減することができます。

また、遺伝的要因の可能性が高い人ほど、意識していくことが大切なのです。

この病気は、症状が改善することはあっても完治はないといわれますので、日頃から気をつけていくことが重要です。

糖尿病は自覚するまでに時間がかかる病気の一つであり、健康診断やたまたました採血などで再検査を促され、発覚することは珍しくありません。

気付かない間に進行してしまい、壊疽のような末期の症状が出て初めて気付くなんて人もいるのです。

このような状態になってしまうと、悔やんでも悔やみきれません。

この病気の最大のポイントは、早期発見、早期治療です。

調子が悪いと自覚しながらも放っておくと、取返しのつかない状態になってしまう可能性がありますので、思い当たることがある人はすぐに病院で検査を受けましょう。

合併症は、適切な治療と血糖コントロールで防ぐことができます。

 

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薮内直純

薮内直純

株式会社イコールヒューマン。生活習慣病専門ライター。医療や医薬品に関する誤解を解き明かしながら、真実を追求した記事を提供中。


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