食事制限中でもメニューは工夫次第!糖尿病治療中でも食べられるもの
糖尿病の治療中には、徹底した食事制限を強いられることもあり、好きな食べ物が食べられなくなる事は大きなストレスとなりがちです。
糖尿病の治療は長期に及ぶことが多く、その事は尚更と言えるでしょう。
しかしながら、最近では自身の「あれが食べたい」と言う欲求を抑えること自体が治療につながると勘違いされている方も多い様す。
治療において重要なのは適切な方法みつけ、実行する事であり、欲求を抑えることは必ずしも重要ではありません。
どのような工夫をすればよいか考えてみることも重要です。
今回は、糖尿病対策の食事で工夫を凝らしたメニューを考案する際のヒントとなるような食材の情報や気をつけるべきポイントなどについて解説していきたいと思います。
おすすめの食材なども紹介しますので、是非メニューを考える際の参考にしてみてください。
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たんぱく質豊富な豆腐
三大栄養素の一つである「たんぱく質」は、体内でアミノ酸に分解され、血や筋肉を作る材料となります。
当然のことながらたんぱく質は肉に多く含まれていますが、糖尿病の治療中には肉を食べないようにする方が多いことから、たんぱく質を摂取すること自体が糖尿病の治療に逆効果であると思っている方も多い様です。
しかしながら、上述したようにたんぱく質は血や筋肉の材料となる為、必ず摂取する必要があります。
また豆腐は、植物性たんぱく質が多く含まれており、効率的にたんぱく質を摂取できます。
豆腐は様々な料理に応用が可能であると言う点もあげることができます。
食事制限を強いられている際のメニューは大方決まっており、ワンパターン化してしまうこともしばしばです。
豆腐は、焼く、煮る、揚げるなど、様々な調理方法に対応できるだけでなく、味に癖がないことから、様々な献立に応用ができると言えます。
調理方法次第では肉のような食感を楽しむことができ、カロリーなどを気にすることなく、から揚げやハンバーグの様な食感を楽しむこともできるでしょう。
以上のように、豆腐を使用した自分好みのメニューを考案できれば、より前向きな気持ちで治療を続けていくことができるでしょう。
脂肪分に「オメガ3」が含まれる青魚
前項では豆腐を使用したメニューを考えてみることを提案しましたが、植物性たんぱく質と動物性たんぱく質には微妙な違いがあり、豆腐などによる植物性たんぱく質だけを摂取しておけば良いと言うわけではありません。
特に動物性たんぱく質には、身体にとっては必須といえるアミノ酸(必須アミノ酸)が含まれています。
この必須アミノ酸は体内で生成する事ができず、食品から直接摂取するしかない為、動物性たんぱく質を摂取することは極めて重要です。
動物性たんぱく質を効率的に摂取するためには、肉類、魚介類、卵を食べる必要があります。
そんな中でお勧めしたい食材の一つが、「脂肪分にオメガ3が含まれる青魚」です。
このような青魚は、具体的にはサバ、イワシ、サンマ、アジ、寒ブリなどがあげられるのですが、ここではまず「オメガ3」について解説していきます。
「オメガ3」とは、食物の中に含まれる脂肪酸の中でも不飽和脂肪酸を構成している物を指します。
よく聞くDHAやEPAもこの「オメガ3」に分類され、特に上述した青魚に多く含まれています。
これらのDHAやEPAは脂肪酸の中でも特に不足しがちなものとしてあげられることが多く、積極的に摂取する必要があります。
サプリメントなどとしても販売されるこの成分は、多くの方がご存知でしょう。
オメガ3は生活習慣病に効果があると言えますので、糖尿病などの予防や治療中に積極的にとると良いと言われています。
また、これらの青魚は魚自体の種類が豊富である為、多種多様なメニューを考えやすいと言う点もあります。
刺身、煮魚、焼き魚など様々な方法で旬の魚を調理すれば、献立に飽きることもなく、ストレスをためずに糖尿病治療中の食事を楽しむことができるでしょう。
また、これらの魚を使用した料理は比較的カロリーを抑制することも可能であるため、料理を一品追加できると言った楽しみも増やすことができます。
脂肪酸にオメガ3が含まれる青魚を多用したメニューを考えれば、体に良いだけでなく楽しみながら毎日のメニューを考えると言ったことも可能となり、より前向きに糖尿病の治療を進めることができるでしょう。
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肉にはどんなビタミンやミネラルが含まれる?
三大栄養素の一つであるビタミンもまた、糖尿病の治療中に限らず積極的に摂る必要がある栄養素の一つと言えるでしょう。
また、それと同時に鉄や亜鉛と言ったミネラルも糖尿病の治療中に限らず、積極的に摂取するべき栄養素の一つと言えます。
これらのビタミン、ミネラルと言った栄養素を摂取するためには、多くの人が野菜や果物から摂取するのが良いと考えがちです。
しかしながら、肉類もまたビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。
まずはビタミンについてです。
肉類に多く含まれるビタミンとしてはビタミンB群が有名です。
ビタミンB群とはビタミンB1・B2・ナイアシンと言った水溶性ビタミンです。
米を主食とすることが多い日本人は、ビタミンB1が不足しがちと言われています。
肉類にはビタミンB1が多く含まれており、摂取した糖質を効率的にエネルギーに変えるためには積極的に食べると良い食材と言えるでしょう。
また、ビタミンB2は脂質の代謝に大きな影響を与えますが、このビタミンB2もまた日本人は不足しがちだと言われています。
ビタミンB2は豚肉、牛肉に多く含まれており、糖尿病の治療中における脂質の代謝促進を図る上では不可欠な栄養素と言えます。
上述したようなたんぱく質の代謝を促すためには、ビタミンB6とビタミンB12が必要となりますが、これらの栄養素もまた豚肉、牛肉に多く含まれており、それぞれのレバーに関しては、特に豊富に含まれています。
その為、糖尿病の治療中に豆腐などから摂取したたんぱく質を効率的に筋肉へと変える為にも、豚、牛などの肉類は、積極的に摂取するべきと言えるでしょう。
一方で、鉄、亜鉛などのミネラルは、体の成長や生殖機能などに大きな影響を及ぼします。
この中でも、肉類に含まれる鉄は、ヘム鉄と呼ばれ、野菜類に含まれる非ヘム鉄とは性質が異なると言う特徴があります。
このヘム鉄は、非ヘム鉄に比べ人体に吸収されやすいと言う長所があり、鉄をより効率的に摂取すると言う点においても、肉類は非常に優れた食品と言えるでしょう。
亜鉛には多くの酵素の働きを補助する補酵素としての役目もあり、こちらもまた積極的に摂取する必要のある栄養素と言えるでしょう。
亜鉛は、肉類の中でもレバーに多く含まれる事が良く知られており、糖尿病の治療中においても、積極的に食べると良いでしょう。
肉類の中でも特に豚、牛や、それぞれのレバーには、多くのビタミンB群とミネラルが含まれており、これらを積極的に食べることで、栄養バランスを整えることが可能と言えるでしょう。
トクホ飲料でも糖質に注意!
ここ数年CMなどで「トクホ飲料」と言う言葉を頻繁に耳にするようになりました。
「トクホ」とは、「特定保健用食品」の略であり、「血糖値を下げる」や「コレステロール値を下げる」と言ったことを謳った商品が多いことから、糖尿病の治療にも有効であると思う反面、トクホのビールやトクホの炭酸飲料なども登場しており、本当にそのような効果があるのか疑いたくなるような一面もあります。
しかしながら、このトクホとして認定される為には、商品自体の綿密な検査や長い時間、及びその為の費用などが多分に掛かる為、その分ある程度信用のできる商品であると言えるかもしれません。
一方で、単にトクホと言ってもその効果は商品により様々です。
多くの場合は、上述したような「血糖値を下げる」や「コレステロール値を下げる」といった物が主流となっており、これらの効能は商品に含まれている有効成分によって効果が期待できるものです。
そんな中でも特に多いのが「難消化性デキストリン」と言う有効成分であり、この成分が含まれる商品を食後に服用することで、血糖値や中性脂肪値の急激な上昇を抑える効果があると言われています。
ただし、「消化しにくい」だけであって「最終的には消化」してしまいブドウ糖になるとして、トクホであっても糖尿病や糖質を気にする場合は避けた方が良いとする意見もあります。
また、トクホ飲料を選ぶ際に注意すべきなのが、商品に含まれている糖質です。
上述したような血糖値やコレステロール値を下げる効果があることを謳った商品の場合、糖質は0gと表示されている物が多いものの、その他の効果があることを謳った商品の中には、微量ながら糖質が含まれている物もある様です。
その為、糖尿病治療中に服用するトクホ飲料を選ぶ際には、それを服用する事による効果だけを鵜呑みにせず、表示されている成分量をよく確認し、吟味する必要があると言えるでしょう。
まとめ
今回は、糖尿病治療中の食事制限下においても、可能な限り好きな物を食べるために、メニューを考える際に工夫すべき点や、そのヒントなどについて解説して来ました。
冒頭でも書いた通り、糖尿病の治療中に重要なのは、食べたい物を控えるなど、欲求を抑えると言うことではなく、栄養バランスなどを考えて適切な食事を摂ることと言えます。
可能な限りストレスフリーな状態で、前向きに治療を続けていくと言う意味においても、欲求を抑えず、食べたい物を食べられる様にするための工夫をすると言う点は、すべての糖尿病患者に求められると言って良いでしょう。
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