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癌治療でセカンドオピニオンを有効活用する秘訣とは?

 2016/12/08 生活習慣病
この記事は約 11 分で読めます。 1,295 Views

「セカンドオピニオン」という言葉は多くの人に知られています。

ある調査によると、セカンドオピニオンの認知度は92%にも達しており、「大病を患った場合にセカンドオピニオンを受けたい」と答えた人は88%という結果でした。

しかし一方で、「実際にセカンドオピニオンを受けることができそうか?」という質問には、34%つまり3人に1人は「受けることができない」と答えていました。

ここでは、癌になった場合のセカンドオピニオンの活用について、また癌治療の選択肢の質を高める方法について詳しくみていきましょう。

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セカンドオピニオンとは

セカンドオピニオンとは患者が自分自身の納得のいく形で治療法を選択することをあらわしており、治療の進行状況や治療経過にあわせて担当医以外の医者や他の医療機関から第二の意見を聞くことです。

単純に医者を変えたり、他の治療法を活用することだけがセカンドオピニオンだと思っている方もおられますが、そうではありません。

あくまで患者さんの選択肢を増やすというものであり、さまざまな意見に触れることで選択の質を高めるというものです。

セカンドオピニオンを活用すれば、担当医以外の目線から情報を仕入れることができるため、現在、患っている病気についての理解が深まります。

治療法もひとつだけだと選ぶことができませんが、複数の中からひとつ選ぶという状況なら、自分自身の中でもより納得して治療に臨むことができるでしょう。

 

癌治療でセカンドオピニオンを有効活用するには?

まずは自分の担当医の話を最優先に聞く必要があります。
自分の病気の状態やどのような治療方法があるかという基本的な情報を知るためです。

書籍やインターネットで情報を仕入れていたとしてもプロにはやはり敵いません。

プロによる情報をしっかりと持つことでセカンドオピニオンの価値を高めることができますし、自分の中でもある程度の知識を持った状態で治療を受けることができるのです。

癌の場合は、ステージや現在の症状、転移などによって治療方法が異なります。

抗癌剤治療だけでなく、栄養療法や他の治療方法もあるのでセカンドオピニオンを求める方は少なくありません。

しかし、まずは担当医の意見をしっかりと聞き入れてから判断することが大切です。

年齢や転移の進行度合いによっては抗癌剤が必ずしも良い治療となるわけではありません。

抗癌剤には大きな副作用があるため、誰でも使えるというものではないのです。

また精神的な部分の影響を受けやすい病気だといわれています。

栄養療法であれ抗癌剤治療であれ、患者自身があきらめることなく強い心で治療と向き合う必要があるのです。

セカンドオピニオンを受けるためには担当医にそのことを伝え、紹介状や検査の記録、CTやMRIの検査結果等を準備してもらう必要があります。

これらの準備はセカンドオピニオンの担当医が患者さんの現状を知るために重要な資料です。

担当医の意見だけでなく、客観的なデータを添えることにより、セカンドオピニオンを受ける医療機関の担当者も適切な助言を伝えることができるようになります。

これらの下準備がなければ折角セカンドオピニオンを選択しても、あまり効果が得られません。

 

癌について

癌とは簡単にいえば細胞分裂のミスによって起こる病気のことです。

人間には60兆個の細胞があるといわれており、毎日ものすごい数の細胞分裂が行われています。

遺伝子を設計図として新しい細胞が生まれてくるのですが、加齢などの影響により遺伝子自体が傷を負ってしまうというわけです。

その結果、間違った設計図ができて、身体に悪影響を及ぼす癌細胞となっていきます。

しかしながら若いうちも癌細胞ができないというわけではありません。

若いうちは免疫機能が強く、ナチュラルキラー細胞が癌細胞を消してくれます。
ただ免疫機能についても年齢や普段からの食生活によっては機能が低下してしまうのです。

結果的に癌細胞が細胞分裂を行い、腫瘍を作り出してしまいます。
その結果、血流やリンパ管を通して全身に転移するというわけです。

癌を作らないようにするためにも日々のメンテナンスは重要です。

 

癌治療の三大療法とセカンドオピニオン

癌の治療方法は大きく分けると3つです。

1つが手術による治療。
癌となっている部分を切除して、癌細胞自体を取り除くというものです。

胃を摘出するといった話を聞くのはこの手術による治療によるものです。
切除部分を小さくすることで後遺症の残りにくい状況を作ることも可能です。

早期発見することができれば、内視鏡でそのまま切除することもできます。

2つ目が薬物療法になります。
抗癌剤によるもので、癌細胞が増えないようにするものです。

しかしながら抗癌剤治療には大きな副作用をもたらします。

髪の毛が抜け落ちることは良く知られていますが、そのほかにもホルモンバランスの変化や嘔吐、下痢など様々な諸症状につながるケースがあるのです。

癌患者が抗癌剤治療をして、肺炎にかかり死亡したというケースは意外と多く、合併症の危険性も高まることからリスクを伴う治療法といえるかもしれません。

ただ癌細胞が増える仕組みを妨げることができるので、癌細胞には非常に効果的な治療方法となっています。

ただ抗癌剤の副作用にはたんぱく質を攻撃する抗体ができるものや、ホルモンの作用を抑える成分が含まれています。

細胞分裂が遅くなることからも、免疫力の低下は免れません。

治療後のフォローにも細心の注意を払う必要がありそうです。

3つめが放射線治療となります。
この方法は細胞自身が自ら脱落する力を増徴させるものです。

しかしながら放射線は身体に大きな影響を与えるとして、良い面ばかりではありません。

とはいえ、放射線治療は抗癌剤治療による副作用よりも少ない負担で治療できるといわれており、化学療法との組み合わせによって癌の進行を大幅に遅らせることができるといわれています。

合併症に注意しておけば、効果のある治療法といえるでしょう。

上記のような治療方法がある癌ですが、お医者さんによって治療方法が異なります。
抗がん剤治療を進める医者もいれば、手術による治療、栄養療法や食事療法を進める医者など人それぞれです。

進行度合いによっても選択肢は異なるため、セカンドオピニオンを求める価値は大きいものだといえるでしょう。

 

代替治療について

栄養療法や食事療法などは総称して代替治療ともいわれています。

栄養療法や食事療法はどちらかといえば予防医学となるため、癌が形成されてからでは遅い部分もあるという人もいます。

しかし、進行を遅らせることや遺伝子の修復を行うことは不可能ではありません。

健康補助食品の中でも最先端技術は遺伝子レベルにまで到達しているといわれています。

健康食品やサプリメントを活用した栄養療法、また食事療法が注目されていますが、その他にも運動療法や心理療法などさまざまな治療法があります。

シータヒーリングや精神的なケアによって癌がなくなったという報告もあるので、癌治療の三大療法だけを絶対視する時代ではなくなってきています。

身体への影響が少ないため、代替治療を行っている患者も少なくありません。

 

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精神的なケアについて

がんと宣告されるとやはり精神的に参ってしまうものです。

ショックや動揺もあるのは当然ですが、その精神的ショックが原因で病気の進行が早まるケースもあります。

病は気からという言葉がありますが、精神的に前向きか後ろ向きかによって抵抗力や免疫力に大きな影響があるといわれています。

つらい気持ちを一人で溜め込まずに先生や家族、大切なひとに話してみるのがよいでしょう。

悔しい、つらいという感情を素直に話すことで少し楽になるかもしれません。

余計な心配をかけたくないから話さないという方もおられますが、一人で溜め込むよりも他人に話した方が楽になるかもしれません。

大事な人にこそ打ち明けておいた方が心の安心にもつながります。

とはいえ、がんは現代におけるもっとも多い死因です。

がんと宣告されたときに「死を実感した」という方は少なくありません。

時間とともに不安や同様は和らいでいくものですが、つらい状況を受け入れることはなかなか簡単なことではないでしょう。

ただ、言葉や心の持ちようは大切です。

「私は良くなる。必ず良くなる。絶対良くなる」と毎日20回唱えた人と、そうでない人では抵抗力に違いが見られました。

普段から使う言葉は自分の耳を通して自分に話しているのと同じです。

がんという病気にかかってしまったからこそ、日ごろから使う言葉には気をつけるだけで精神的な不安から解放されるかもしれません。

家族の方の協力も大切なので、できるだけ普段通りに明るく接してあげることが患者さんにとっても嬉しいものです。

 

癌治療でセカンドオピニオンを有効活用する秘訣とは?

病気についてしっかりとした知識をつけることが大切です。

どこのがんなのか、どの程度広がっているのか、どのような症状が起こる可能性があるかなどの情報はセカンドオピニオンを受けるためにも必要な情報です。

他の治療方法がないのか、先生が提案する治療方法を選んだときのメリットは、副作用はどれくらいの影響があるか、治療回数や費用についてなどなど幅広い視点から様々な情報を確認しておくのがよいでしょう。

不安なことは逐一聞けばよいでしょうし、書籍やインターネットを通じて情報収集することも大切です。

様々な知識があれば、先生と治療方法について相談することができますし、セカンドオピニオンを行う意義もかわってきます。

自分自身でしっかりと調べることが大切です。

加えて、人の力を借りることができれば、なお良いでしょう。
家族や親友なども一緒になって調べ物や情報収集すれば予想しないような視点や情報に気付けるものです。

自分自身の体調を整えることに集中して、情報やセカンドオピニオンの医者に関しては人に探してもらうのが一番効率的かもしれません。

自分ひとりの力は小さくても、3人集まれば文殊の知恵です。

人の力を借りれば想像しない結果へと結びつくものなので、無理のない範囲でお願いしておきましょう。

 

癌患者さん同士の交流で悩みを解決、パワーをもらう

インターネットが普及した現代では、ネットを介して患者さん同士の交流もあるようです。

コミュニティーサイトやSNSでつながることで勇気をもらったり、気が楽になるものです。

他の患者さんの話を聞けば、共感する部分や悩んでいた部分が解決するかもしれません。

自分自身の体験談を話すことで気が楽にもなりますし、自分自身の気持ちを整理することにもつながります。

先輩患者さんの意見はパワーをもらえるものですし、仲間がいれば頑張れるようになるものです。

自分の殻に閉じこもってしまう方も少なくありませんが、前を向いて一歩踏み出すことが大きな一歩となる可能性があります。

※交流会の中には特定の医者を薦めたり、勧誘行為を受ける場合もあるので、事前に調べてから参加するようにしましょう。

 

がん相談支援センターを活用する

全国各地に「がん相談支援センター」という施設があり、気軽に相談できる施設もあります。

がんの専門家として研修を受けたスタッフが対応してくれるため、相談する内容が踏み込んでいたものであったとしても大丈夫です。

プライバシー保護をしている安全な空間での対処となりますし、何かわからないことがあれば積極的に相談するのがおすすめです。

平日の10-15時が受付時間となっているためタイミングを見計らって申し込みするようにしてくださいね。

療養生活や病気のことについて深く理解したいときも相談できますし、セカンドオピニオンや経済的な部分でもしっかりと説明してくれます。

不安だから話を聞いてほしいという方にもどうすればいいのか一緒に考えてくれるので安心です。

ナビダイヤルにて手続きができるので、何か相談したいときには活用してみてください。

 

まとめ

冒頭で紹介したアンケート調査で、90%近くの人が「大病を患った場合にセカンドオピニオンを受けたい」と答えていましたが、これは当然の結果かもしれません。

大病であればあるほど、自分で納得したうえで治療に臨みたいものです。

癌というのは困難な病気です。

その困難に立ち向かうべく医療技術や治療薬も進歩していますし、三大治療だけでなく代替療法も進化しています。

そして、三大治療という癌治療の大きな基本はあるものの、しかし病院や医者によって治療方針や治療方法は異なるものです。

だからこそ、癌になった場合にセカンドオピニオンを活用する意味やメリットは大いにあります。

 

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