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高血圧薬の危険な副作用と高血圧に効く8つのサプリメント

 2016/11/29 生活習慣病
この記事は約 9 分で読めます。 9,038 Views

皆さんの中には高血圧気味の方、また現在高血圧に罹って療養中の方もきっといることでしょう。

高血圧はほかの生活習慣病と比べてみても自覚症状が出にくい分つい油断して通り過ぎがちなだけに、くれぐれも食事や運動、休養など生活面に十分注意して予防に努めたいものですが、既に高血圧に罹ってしまった方は適切な治療と養生が必要になります。

食事制限に適度な運動と休養をとることはいうまでもありませんが、ここで気になるのは薬の服用です。

できるなら自分の力、自然の力で血圧を正常値に戻すのが一番望ましいのですがどうしてもやむを得ない場合は薬を飲む必要もあります。

ここでは、高血圧薬(降圧剤)を服用する際に知っておくべき副作用や副作用を防ぐポイントについて、また高血圧に効くサプリメントをご紹介します。

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高血圧薬(降圧剤)は一度飲むとやめられなくなる?!

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血圧を下げて動脈硬化を防ぐため、病院では降圧剤を処方されますが実はこの降圧剤が意外に面倒な代物。

たとえば、自分勝手に服用をやめてしまうと一時下がった血圧が再び上がって健康障害を引き起こす副作用が出てしまいます。

一度服用するとやめられなくなるとよく言われているように、ほとんどの方が服用を躊躇っているのが残念ながら実情になっています。

けれどもこうした副作用も、きちんと知っておけば防げるものです。

それに降圧剤の服用を止めるタイミングはその人の病気や状態により変わってくるので一律に決められるものではありません。

また、高血圧に罹っている人は別の病気も併発しているケースもありますので、飲み合わせの相性によって副作用が生じる場合もありますし、いきなり強い効き目の物を服用するとお年寄りの場合体に急激な負担がかかる危険性もあります。

もちろんきちんと服用していてもそれでまったく副作用が起きないという訳ではありません。

 

高血圧薬(降圧剤)の種類と副作用

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それでは降圧剤を服用した場合具体的にどんな副作用が生じるのか、以下ざっと見てみましょう。

◎カルシウム拮抗薬
動悸、頭痛、ほてり感、むくみ、便秘など

◎アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
空咳、味覚障害、高カリウム血症

◎ACE阻害薬
空咳、喉の違和感、低血圧、発疹、高カリウム血症、腎機能低下など

◎利尿剤
低カリウム血症、高尿酸血症、再生不良性貧血、腎不全など

◎α遮断薬
起立性低血圧、立ちくらみ、不感症など

◎β遮断薬
うつ病、気管支ぜんそくの悪化など

このように、降圧剤にはいろいろな種類がありますが、それに伴い副作用もいろいろあってそれに対する対処法もさまざまです。

さらに降圧剤は飲みすぎると極端に血圧を下げてしまう危険性があるのも見逃せない事実です。

低血圧状態になると血流が悪くなり、緑内障や白内障、認知症やうつ病など目や脳の機能に支障をきたす危険も格段に増えてきます。

降圧剤などの高血圧向けの薬はあくまでも対症療法として血圧を下げて血圧を調整するものであって、高血圧そのものを治療する「妙薬」にはなり得ないものです。

このあたりをけっして誤解してはなりません。

 

高血圧に自覚症状はないの?!

けれどもそうかといって高血圧だから何もせずにいるのも却って逆効果というもの。

ご承知のように高血圧は別名「サイレントキラー(Silent Killer)」とも呼ばれている通り、今現在は自覚症状がなくても気づかずにいると突然発症しやすい危険な代物。

血圧が高い状態が続くともともと柔軟だった血管は硬くなって破裂しやすくなりますし、そうなると今度は脳梗塞による麻痺や眼底破裂による失明、心筋梗塞などの重大な生活習慣病を発症しやすくなります。

さらにひどい頭痛や腰痛、肩こり、動悸・息切れ、頻尿などの体のトラブルも出てきます。

こういう症状が出てきたなら、まずは高血圧を疑ってみる必要があります。

 

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高血圧薬(降圧剤)の副作用を防ぐ3つのポイント

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それでもどうしても薬を飲まなきゃならない、という方のためにここで副作用を防ぐ大事なポイントをここで挙げておきましょう。

<1 自己判断で服用を中止しない>

これはよくやりがちなケースです。

服用を開始してから数日が経って血圧がようやく安定したからと言って「ああもうこれで高血圧ともおさらばだな」と安心しきって服用をやめてしまう場合がありますが、これでは却って逆効果。

血圧が戻ってしまう危険性がありますし、血圧が上がったり下がったり変動を繰り返すと血管を傷めてしまいます。

くれぐれも素人判断で服用を中止しないようご注意ください。

<2 飲み忘れてもまとめて飲まない>

ほかのどんな場合でもそうなのですが、高血圧の場合1回飲み忘れると体に障るからと言って飲み忘れた分まで取り返そうとしてまとめ飲みをしてしまう方がいます。

けれどもそれはとんでもない誤解というもの。
1回飲み忘れても問題はありません。

むしろ飲み忘れた分まで取り返そうとしてまとめて飲むと1回分の基準量をオーバーしてしまうほうが危険です。
決して「まとめ飲み」はしないように気を付けましょう。

最近では2種類以上の薬を調合した合剤というタイプのものも開発されていますので、複数服用する場合でも飲み忘れる心配はありません。

<3 飲み合わせにご注意>

高血圧治療の際、降圧剤以外の薬を服用するケースがありますし、新しく薬を処方してもらったり市販薬やサプリメントを購入したりする場合もあります。

その場合には、必ず今服用している降圧剤の有無を医師・薬剤師に申告しておきましょう。
こうしておくと、高血圧治療に伴う無用のトラブルを確実に防げます。

特に高血圧を誘発しやすい漢方薬(甘草など)には注意が必要です。

このように、降圧剤は一度服用しだすと服用期間が長くなる分非常に面倒な代物ではありますが、用法用量を守って正しく服用する限りそんなに危険な代物ではありません。

 

高血圧に効く8つのサプリメント

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さらに薬よりも副作用の心配のないサプリメントを積極的に取り入れるのも効果があります。
ここで、高血圧に効くサプリメントをご紹介しましょう。

①ミネラル

副甲状腺ホルモンやプロビタミンDの分泌を抑制するといった効果があります。

②アリシン

殺菌や抗菌作用の他、抗血栓効果やコレステロールの抑制作用も期待されています。
また最近では動脈硬化にも効果的だといわれており、研究の結果、再発が軽減したという報告も出てきています。

③オレオカンタール

ポリフェノールの仲間で悪玉コレステロールを抑制し、末梢血管や心臓などに関わる冠動脈の病気を予防する効果がありますし、血圧を下げる作用があることも、研究で明らかになってきています。

④タウリン

交感神経の働きや、ノルアドレナリンの分泌を抑制する作用があります。
交感神経が活発になると、体内から余分な水分や塩分を排出する機能が抑制されて血圧が上昇してしまいますが、タウリンを積極的に摂ると交感神経の活発化を防ぎ、それにともない血圧の上昇も防げるようになります。

ちなみにノルアドレナリンは、脳に強いストレスがかかった時に分泌されるホルモン。
血管を収縮させて血圧を上げる作用があるため、これもタウリンを摂ると血圧の上昇を防ぐのに効果があります。

⑤リグニン(不溶性食物繊維)

水に溶けにくく、大腸内で大きく膨らんで腸のぜん動運動を活発にする上、コレステロールを作る材料でもある胆汁酸を排出する効果があるので、コレステロールが原因で起こりやすい高血圧や動脈硬化の抑制も期待されています。

⑥酢酸

高血圧や動脈硬化予防に効果的であることが研究で明らかになっています。
特に酢酸が取り込まれる際に分泌されるアデノシンは血管を拡張する作用があり、血液の流れをスムーズにしてくれます。

⑦DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)

血管内の壁に働きかけ、細胞膜を柔らかくする作用があります。
血管壁が柔らかくなると血管が拡張しやすくなり、血液の流れがよくなる上に悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やす作用もあります。

⑧ペプチド

これはアミノ酸とタンパク質の中間の性質を持つ成分です。
特に最近の研究では、血圧を上昇させる酵素であるアンジオテンシン変換酵素Iの働きを抑制する作用があることが判明しています。

以上のように、最近ではこうした栄養素を配合したサプリメントも多数発売しています。
サプリメントは薬と違って副作用の心配がない分、毎日の食事と併用すると不足しがちな栄養素を補う効果があるのでお薦めのアイテムです。

 

薬だけに頼らず高血圧を改善する方法とは?

降圧剤の服用に併せて、食事や運動などの生活習慣改善を徹底すると、血圧が下がって降圧剤が要らなくなったというケースも珍しくありません。

実際にある方は高血圧と糖尿病の持病を持ち、現在は降圧剤と生活習慣改善で治療していますが、具体的には病院での治療をする前の血圧は平均で150/95くらいだったところ、降圧剤を飲み出したら135/85くらいまで下がりました。

並行して、30分のウォーキングや話題になった「ふくらはぎもみ」を実践したところ、半年でさらに下がり、今では平均で122/80までに落ち着いているのだそうです。

このように、降圧剤の服用に偏らずに食事や運動などの生活習慣を変えると、高血圧が収まってくる場合も多々あります。

 

まとめ

最近は研究が進んできたこともあって、以前に比べると薬の副作用が減ってきているのも事実ですが、そうだからと言ってまったく副作用が起きないのかというとそうでもありません。

むしろ先にも触れたように、ものによってはあまりにも急激に効きすぎたために逆に健康を害してしまう危険が伴いますし、飲み合わせ次第では相性が全く合わずに効果が低減してしまったり、また逆に極端に効きすぎて却って痛い目に遭ったりするケースもかなりあります。

そうならないためにも、降圧剤を服用する際には以上挙げました危険性などのリスクを踏まえたうえで医師の処方に従い正しく服用することが肝要です。

もちろん健康は医者任せにしてしまっては片手落ちというもの。
生活習慣、特に食生活を見直して出来うる限り薬に頼らないように心がけておきましょう。

食事のほかにも、週3回、1回30分から1時間、運動の時間を設けるなど、いろいろと工夫すると高血圧に効果的です。

このように常日頃から食事や運動、休養などに留意するとともに、定期的に健康診断を受けることも大事です。

 

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木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

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