1. TOP
  2. 生活習慣病
  3. 血糖値が高いことは身体にどう悪いの?高血糖で降り掛かるデメリット

血糖値が高いことは身体にどう悪いの?高血糖で降り掛かるデメリット

 2017/10/23 生活習慣病
この記事は約 9 分で読めます。 1,075 Views

高血糖の原因は食生活や運動不足によるものから、遺伝的にインスリンの分泌量が少ないと言ったものまで、様々な事柄を原因としてあげることができます。

一般的に血糖値が高い状態になってしまう原因としては、上述した中でもバランスの悪い食生活があげられます。

食生活を改善することで血糖値を下げることは可能ではありますが、単にカロリーを抑える、野菜を多く食べると言った食事制限の対策を行うだけでは血糖値を下げることは難しく、様々な対策を試している方も多いのではないかと思います。

一方で血糖値が高い状態が続くことは身体に悪いというのは理解できるものの、具体的になにがどのように良くないのか、あまり理解できてないと言う方も多いようです。

そこで今回は、高い血糖値がどのようなデメリットを人体にもたらすのか、そのメカニズムなども交えながら解説していきたいと思います。

細胞を傷つける「ソルビトール」が増える

自分の血糖値が正常なのか、低いか高いかというのは健康診断時の血液検査などを通して知ることができます。

一般的に血糖値の基準は空腹時で110mg/dl未満、食後2時間後で140mg/dl未満とされており、食後2時間が経過しても200mg/dlを超えた状態が続いていると糖尿病の疑いがあると診断されます。

一般的に言われている「高血糖」の状態もこれらの数値を基準とすると考えて良いでしょう。

ここでは最初に高血糖状態が続いた際に体内で起きている変化について解説していきたいと思います。

血液内を流れている糖というのは「ブドウ糖」のことを指します。

血液内のブドウ糖は一定の割り合いが維持されていますが、必要以上にブトウ糖の量が増加し、かつその状態が持続していることを高血糖と言います。

ブドウ糖はやがて細胞が必要とするエネルギーへと変化しますので本来は必要な成分です。

しかし、高血糖の症状が継続していると糖の排出が滞ってしまい、大量のブドウ糖がエネルギーに変えられることなく血中に滞留してしまいます。

この時、人体内では不要なブドウ糖を排出以外の方法で対応しようとします。

滞留したブドウ糖を他の物質へ変えようと試みます。

このような作用によって体内で生み出される物質を「ソルビトール」と呼び、これが高血糖による糖尿病や、それに伴う動脈硬化、更には脳梗塞、心筋梗塞などの様々な症状に大きな影響を及ぼしています。

続いては、このソルビトールが身体全体へもたらす影響と、それによって発生する症状、及びそのメカニズムについて解説していきます。

上述したような過程で生成されたソルビトールが最初にもたらす身体への悪影響の一つして、「血管を傷つける」ことがあげられます。

高血糖の状態が続いてしまうと、それによって生成された大量のソルビトールが血管の内側に当たる血管壁を傷つけ、それが動脈硬化などの高血糖による糖尿病が更に悪化した際の諸症状を引き起こす大きな原因と言うことができます。

また、体内の中でも腎臓、網膜、神経の細胞には、特にこのソルビトールを生成しやすい特徴があります。

そのため、これらの器官の周辺の血管は真っ先に傷つけられるとことも多く、高血糖を原因とする糖尿病の合併症として「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性腎症」、「糖尿病性神経障害」などが多いと言う事実は、ソルビトールによるものと言えます。

つまり、高血糖を原因として生成されるソルビトールが、身体全体に悪影響をもたらすとことは明白と言えます。

このソルビトールは血管への悪い影響がある一方で、同じ量の砂糖に比べカロリーが75%程少ない特徴があるにも関わらず、程よい甘味があることから、低カロリーの健康食品に甘味をつけるために用いられることもあります。

多くの場合は、人体に大きな影響のない量が使用されていますが、上述したような血管を傷つける原因にもなる物質である点は覚えておくと良いかもしれません。

また、ソルビトールには、口の中に入れるとひんやりとした清涼感を感じられるため、飴やガムなどにも多く使用されています。

それらの商品を購入する際にも、身体全体へのデメリットを考慮する必要があると言えるでしょう。

 

傷ついた血管壁が厚く強くなりすぎてしまう

血中で生成されたソルビトールに血管壁を傷つけるデメリットがあると言う点は前項で紹介しました。

続いては、このソルビトールによって傷つけられた血管内でどのようなことが起きているのか、そのメカニズムなども併せて解説していきます。

日常生活で怪我をすると、患部にかさぶたができ、時間が経つと傷は消えていきます。

人体にはこのような再生機能があり、多くの場合は一度怪我をした箇所はもろくなってしまうことから、再生された皮膚は少し厚くなっています。

これにより、怪我をした箇所が皮膚の表面であれば同じ箇所を再び傷つける可能性が減ります。

しかし、血管内の話になると少々勝手が違ってきます。

例えば、ソルビトールなどで受けた血管の傷も、人体の再生機能により血管壁は修復されます。

しかしその箇所を補強するために血管壁の厚みは更に増してしまいます。

やがて血管内部の血液が通る部分はより狭くなってしまい、血管内での血液がスムーズに流れないなどのデメリットが発生してしまいます。

糖尿病によりもたらされる症状としては、動脈硬化やそれによる心筋梗塞、脳梗塞などもまた頻繁にあげられます。

こうした症状もまた高血糖から生成されたソルビトールにより、血管の内部を傷つけられて、結果的に血液の通り道が狭くなってしまうとことが大きな原因としてあげられるでしょう。

続いての項では、さらにソルビトールによってもたらされる動脈硬化について解説していきたいと思います。

 

様々な病気の原因「動脈硬化」に繋がる

血糖値や生活習慣病についての解説などでは「動脈硬化」と言う言葉を頻繁に耳にすると思います。

動脈硬化とは、簡単に言ってしまうとスムーズに血液が流れなくなることです。

中性脂肪、そしてコレステロールなどが血管内で固まってしまい、体内の細かいところまで血流が巡ることを阻害していまうのです。

前項ではソルビトールによって傷つけられた血管内において、人体の再生機能により血管壁が修復されることで厚みが増してしまう事態が発生することを紹介しましたが、これによってできた血管内の厚みがある部分には、中性脂肪、コレステロールと言った成分が付着しやすい特徴があります。

そのため、一度厚みを増してしまった血管内の箇所に関しては、次第に厚みが増すことで更に幅が狭くなってしまい、中性脂肪値やコレステロール値の高い方の場合ではそのスピードが速くなってしまいます。

また、このような症状を引き起こすほど血糖値が高まってしまうことで、血液はいわゆるドロドロした状態になってしまいます。

ドロドロの血液は血栓を起こしやすい状態です。

血栓が血管内の幅が狭くなった箇所にたまってしまうと、最悪の場合では脳梗塞や心筋梗塞を引き起こし、命に係わる重大な事態に直面する可能性も高くなってしまうのです。

一方で糖尿病などの合併症が進むと、足などの四肢に深刻な障害が発生します。

例えば動脈硬化によって栄養が隅々まで行き届かなくなり、細胞が壊死してしまいます。

これが更に進行すると壊疽(えそ)を発症し、ひどい場合は手足の切断にまで至ることになります。

動脈硬化もやはりソルビトールが血管壁を傷つけることがその原因の一つとしてあげられます。

体の一部が壊疽してしまうことによって切断を余儀なくされると言うケースでは、手足の末端の神経が麻痺してしまい、壊疽が始まった段階での初期症状に気づきづらくなっていることもその原因としてあげられています。

壊疽症状の原因としてもソルビトールがあげられるのですが、続いてはこのソルビトールが身体の神経を傷つけ麻痺させるメカニズムなどについて解説していきたいと思います。

 

神経も傷つけられて異変に気づきづらくなる

ソルビトールが血管壁を傷つけ、動脈硬化を引き起こすまでのメカニズムについてはおわかり頂けたと思います。

しかしながらソルビトールが傷つけるのは、血管壁だけではないという点もよく理解しておくことが重要です。

上述したようにソルビトールには神経を傷つける悪影響もあり、高血糖の方や中性脂肪値、コレステロール値の高い方は尚更注意をしなければなりません。

高血糖の状態が長く続くと、それによって血管内で生成されたソルビトールは足や手の末端から神経を徐々に傷つけはじめます。

糖尿病の患者さんの中には、手足の感覚が徐々に鈍くなっていくと言う方も少なくないようですが、このような症状もまたソルビトールによるものと考えて良いでしょう。

ソルビトールによって手足の神経が傷つけられてしまうと、当然のことながら痛みなどを感じなくなってしまいます。

そのため、前項で紹介したような高血糖の状態が続くことによる壊疽の初期症状にも気づきにくくなってしまい、症状に気づいたころには既に手遅れとなり、切断せざるを得なくなると言うケースが多くなってしまいます。

ソルビトールによる身体全体への悪影響としては、血管内を傷つけることによる動脈硬化だけでなく、神経を傷つけることによる手足の感覚の麻痺などがあり、それによる初期症状への対応の遅れなどもまた、糖尿病などの症状を更に悪化させる原因と言えるでしょう。

 

まとめ

高血糖に限らず、身体の不調を改善するためには、体内でどのような事が起きているのかと言う点をしっかりと理解し、それに応じた適切な対策を練る必要があります。

高血糖などによってもたらされる様々な症状を改善するためには、とにかく症状に早く気づき、適切な治療を受けることが必要と言えます。

特に上述したようなソルビトールによって神経を傷つけられてしまうようなケースでは、初期症状に気づかないとことも多く、日ごろから身体の不調に敏感になることもとても大切になってきます。

健康診断などで血糖値が高いことを指摘された方は、これらの不調をいち早く察知し、早急に治療を開始できる体制を整えておくこともまた重要と言えるでしょう。

高血糖は日常の生活を改めることで改善できる病気です。

まずは食生活を見直し、加えて運動、アルコールや喫煙などの習慣を見直していくことで健康を維持することが出来るのですから、ぜひとも見直しする点を改めて確認してはいかがでしょうか。

 

▼糖尿病を徹底解説!血糖値・インスリン・糖尿病合併症・糖尿病専門医・食事療法の記事まとめ

▼今すぐに糖尿病を改善したい!3日で血糖値を下げる方法

 

\ SNSでシェアしよう! /

50歳を過ぎたら生活習慣病ナビ |糖尿病・高血圧・肥満・ガン・うつ病などの生活習慣病を予防・改善する為の総合情報サイトの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

50歳を過ぎたら生活習慣病ナビ |糖尿病・高血圧・肥満・ガン・うつ病などの生活習慣病を予防・改善する為の総合情報サイトの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

薮内直純

薮内直純

株式会社イコールヒューマン。生活習慣病専門ライター。医療や医薬品に関する誤解を解き明かしながら、真実を追求した記事を提供中。


    この人が書いた記事  記事一覧

    • 検診や人間ドックで、癌は早めに発見できる!

    • 血糖値が高いことは身体にどう悪いの?高血糖で降り掛かるデメリット

    • 食事制限&投薬のスタイルに変化あり!最新の糖尿病治療法!

    • 風邪やたばこのせいにしがちな「肺がん」

    関連記事

    • 抗うつ薬の効果の有無、抗うつ薬を使ったうつ病の治療について

    • 症状がないから気づかない人多数!実は【隠れ糖尿病】かもしれません

    • 低糖質で低GIの「ブランパン」

    • 躁うつ病 ~うつ病の2つの状態を持つ心を「認知行動療法」で認める~

    • 糖尿病初期の危険サイン?糖尿病のリスクを高める「食後血糖値」とは

    • 再発しやすい癌の部位とは?