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食べ物以外が原因の高血圧もある!二次性高血圧とは

高血圧は一度発症してしまうと一生付き合わなければならない病気というイメージが強く、薬を飲み始めると二度とやめられないという話も良く見聞きします。

実際、食べ物や運動習慣だけで血圧をコントロールすることは難しいものですが、実は高血圧は2種類に分類され、うち1種類は治療によって完治する可能性があることをご存知でしょうか。

2種類の高血圧のひとつ「二次性高血圧」は発症の原因を特定することができ、早期に診断を受けて治療を開始すれば治癒も見込める高血圧です。

二次性高血圧とはどのような高血圧なのか、一方の「本能性高血圧」とはどのように違うのかを見ていきましょう。

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高血圧は2種類ある

高血圧というと、通常は塩分の摂りすぎといった生活習慣や遺伝などによる生活習慣病というイメージを抱くことが多いと思います。

高血圧は少しずつ血管にダメージを与え続けて動脈硬化に繋がり、結果的には脳梗塞や心疾患などの重大な病気のリスクを増大させる、サイレントキラーともいわれる怖いものです。

○治療を受ける人が少ない理由

自分の血圧が高めという自覚があってもしっかり治療を受ける人は少ないという現状があります。

特に30代から40代の高血圧患者は80%以上の人が治療を受けていないというデータがあるのです。

この理由として、高血圧は原因がはっきりとわかりにくいという問題と、症状が進んでいるにもかかわらず本人にはほとんど自覚症状がないということがあげられます。

また、高血圧には2つの種類があることを知っている人は多くないようです。

高血圧には「本能性高血圧」と「二次性高血圧」というそれぞれ異なった原因により発症する2つのタイプがあり、治療方針はそのどちらであるかによって変わってきます。

○本能性高血圧

遺伝子の影響や生活環境、生活習慣などが複雑に関係して起こる高血圧で日本人の高血圧患者の90%が本能性高血圧です。

肥満、過度の飲酒や喫煙、ストレス、運動不足などに加え、もともと高血圧になりやすい体質などもあり、はっきりとした原因を特定することができない点が特徴になります。

○二次性高血圧

二次性高血圧は発症の原因を特定することが可能です。

原因はある種のホルモンの過剰分泌や痛み止めや漢方薬による副作用、腎臓の機能低下や他の病気の影響などにあります。

高血圧患者全体の10%程度と稀なタイプではありますが、原因が明確にあるので治療をすることで症状を改善することができるのです。

高血圧は長く薬を飲み続けなければならない、一生つきあう病気というイメージがありますが、二次性高血圧の場合その原因を取り除くことで血圧は下がる可能性があり合併症を防ぐこともできます。

高血圧と診断されたとき、まずは自分がどちらのタイプなのかを知ることでその後の取り組み方が違ってくるため、最初にしっかりとした診断を受けて治療に取り組むことが大切です。

 

二次性高血圧が疑われるケース

高血圧と診断された人のなかで二次性高血圧である割合は約10%、国内では約400万人の患者がいるといわれています。

高血圧患者全体の約1割ですから見逃されてしまう可能性が高いことは否めません。

実際に二次性高血圧と診断される患者さんは1割よりも少なく、多くの患者が本能性高血圧として治療を受けているという実態があります。

はっきりと診断を受けることが重要な理由は二次性高血圧であればその原因となっている疾患を治療することによって高血圧を大きく改善することができるからです。

また、それに伴って高血圧の合併症の危険も減少します。

健康診断などで高血圧を指摘された場合、自覚症状がないからといってそのまま放置せず必ず病院で詳しい検査を受けることが大切です。

○二次性高血圧が疑われる症状

次のような症状がある場合は、特に二次性高血圧が疑われます。

・20代、30代などの若いときに発症した高血圧
・ある時期急に発症した高血圧
・急速に症状が進行した高血圧
・2剤、3剤と降圧薬を飲んでも血圧が下がらず治療の反応が悪い
・早朝の血圧が高い
・血圧の日内変動が激しい
・電解質異常(血液を循環するナトリウム、カリウムなどのイオンの濃度異常)を伴う高血圧症
・低カリウム血症である
・降圧薬を飲んでも血清カリウム値が低い(3.5~3.7mEq/L)
・臓器障害の進行が早い高血圧症

このなかに当てはまる項目がある場合や、少しでもおかしいと感じたら、早めに医師に相談して詳しい検査を受けることが望ましいでしょう。

 

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二次性高血圧の原因

二次性高血圧はさまざまな要因が絡み合って血圧が高くなる本能性高血圧とは違い特定の原因があって発症するものです。

原因には主に腎臓の働きに関連して血圧が上がるもの、血圧を下げるホルモンに異常が生じて症状が出るもの、内分泌系統や血管に関わるものや使用している薬の影響によるものなどがあります。

ここからは、二次性高血圧の原因を詳しく見ていきましょう。

○腎臓の働きに関連するもの

腎臓の働きに関連するものとして「腎実質性高血圧」や「腎血管性高血圧」があります。

腎実質性高血圧は腎臓の働きが低下して、それが原因となって血圧が上がってしまう症状です。

一般的には降圧剤で調整を行い治療しますが、思うような結果が得られにくいとされています。

腎血管性高血圧は腎臓に血液を送る腎動脈が細くなり、レニンという血圧を調整するホルモンが過剰に分泌されるために起こる高血圧です。

若い女性は血管の炎症や血管壁の変化が原因となって起こることが多く、年配の人は動脈硬化によって起こることが多くなります。

治療方法としては、カテーテルによる治療や降圧剤を使って血圧をコントロールする方法です。

○血圧調整に関係するホルモンによるもの

「原発性アルドステロン症」「クッシング症候群」「褐色細胞腫」は、副腎から血圧調整に関係するホルモンが過剰に分泌されることで起こります。

原発性アルドステロン症は血圧を上げるホルモンである「アルドステロン」が必要以上に分泌されることで血圧が上がってしまうのです。

クッシング症候群も同様で、コルチゾールという血圧を上げるホルモンが過剰に分泌されることで血圧が上がります。

治療では内服薬の使用や手術が行われ、クッシング症候群には放射線治療が行われることもあるのです。

褐色細胞腫は副腎あるいは神経系の細胞から血圧を上げるホルモン「カテコールアミン」が多量に分泌されることで発症し、手術による治療が検討されます。

○その他の二次性高血圧

薬剤誘発性高血圧は内服するある種の薬剤や漢方薬の影響で血圧が上がる症状です。

非ステロイド性消炎鎮痛剤や漢方薬に含まれる甘草が原因となることがあり、特に甘草が原因となる偽性アルドステロン症では低カリウム血症を伴うことがあります。

この場合、対象となる薬の服用を中止すると高血圧は改善されますが、薬の中止や変更が難しい場合には降圧剤との併用でコントロールすることもあるのです。

また甲状腺ホルモンや副甲状腺ホルモンの異常が原因となることや睡眠時無呼吸症候群が原因の高血圧もあります。

高血圧で受診する際には既往歴や服薬歴、使用している薬などの情報を、全てしっかりと医師に伝えることが大切です。

 

原発性アルドステロン症、腎血管性高血圧への対処法

二次性高血圧のなかでも原発性アルドステロン症と腎血管性高血圧は発症の原因となることが多い病気です。

とくに原発性アルドステロン症は最も患者数が多く、日本では推定患者数が200万人から400万人もいるといわれています。

原発性アルドステロン症の特徴と対処方法

これまで原発性アルドステロン症は稀な病気と考えられていましたが、診断技術が進歩するに伴って本能性高血圧と診断されていた人たちのなかにも多く存在することが分かってきました。

高血圧の原因が原発性アルドステロン症の人は高血圧患者全体の5~10%いると報告されています。

・原発性アルドステロン症の原因

この病気は、アルドステロンというホルモンが副腎の一部である副腎皮質から過剰に分泌されナトリウムを排出できなくなり血圧が上がるために起こるものですが、通常は自覚症状がないことがほとんどです。

そのため健康診断などで高血圧を指摘されてもこの病気であることにはなかなか気づきません。

原発性アルドステロン症の原因は多くの日本人では副腎にできるアルドステロン産生副腎腺腫という良性腫瘍によるものといわれています。

しかし、なぜこの腫瘍ができるのかについてはまだわかっていません。

・原発性アルドステロン症が抱えるリスク

原発性アルドステロンは本能性高血圧と同じく本人が感じる自覚症状がないことがほとんどですが、なかには高度の低カリウム血症を併発して脱力感などの症状を伴うことがあります。

原発性アルドステロン症が怖いのは高血圧症に伴う臓器障害に加えてホルモンの作用による心血管系の合併症を発症する確率が高くなることです。

脳卒中などの脳血管障害、心筋梗塞などの虚血性心疾患、心肥大や心不全、腎不全や進行性腎障害、大動脈瘤など命に関わる合併症を引き起こす可能性があり、早期に発見・治療することが何より大切になります。

・原発性アルドステロン症の診断と必要な検査

原発性アルドステロン症の検査はまず採血をして血液中のアルドステロン濃度やレニン活性などの状態を調べます。

ここで疑いがあると診断された場合、さらに血液中のアルドステロンの反応を調べる検査(機能的確認試験)や腹部CT、MRIなどの画像診断が実施されるのです。

原発性アルドステロン症と診断されると左右どちらの副腎に病変があるのか、もしくは左右両方に病変があるのかをはっきりとさせるためにカテーテルを入れて血液を採取しその後の治療方針を決めていきます。

・原発性アルドステロン症の治療方法

左右どちらか片方の副腎にのみ病変がある場合、その副腎を摘出する手術を行います。

通常は内視鏡を使った腹腔鏡手術です。

片側の副腎を摘出しても残った副腎が正常に機能していれば体への影響は心配ありません。

左右両方の副腎に病変がある場合や患者さん本人が手術を望まない場合、他の要因で手術が困難な場合には、アルドステロンの働きを弱める薬を内服し治療していきます。

内服薬は効果が十分に期待できるので、最初の段階で正確な診断を受け早く治療を始めることが重要です。

腎血管性高血圧の特徴と対処法

腎血管性高血圧も二次性高血圧の最も一般的な原因のひとつで高血圧患者全体の約1%にこの病気が認められます。

通常は無症状で発見されにくい病気ですが非常に高い血圧を示すこともあり、重症化してからでは治療をしてもなかなか血圧が下がらない難治性の高血圧となることが多いのです。

・腎血管性高血圧の原因

腎臓に血液を送る腎動脈が血管炎や動脈硬化が原因で狭くなると腎臓に到達する血液の量が減少してしまいます。

腎血管性高血圧は腎臓に到達する血液が減少すると体のシステムが血圧や塩分量が不足していると勘違いしてレニンを分泌することから起こります。

腎動脈が狭くなる原因は約80%が動脈硬化によるもので約20%が線維筋性異形成によるものです。

線維筋性異形成は血管の異常を起こす病気で、若い人から中年にかけてとくに女性に多く発症します。

そのほか大動脈炎症候群などの血管炎、稀に外傷や塞栓、手術の際の結紮(けっさつ)が腎動脈の狭窄の原因となる場合もあるのです。

・腎血管性高血圧の診断と必要な検査

30歳未満の若い人が急に高血圧になったり高血圧が急激に悪化したり非常に重度の高血圧が初診時から見られる場合、腎機能の悪化が併発して、薬物療法の効果がない場合には腎血管性高血圧を疑って検査を行います。

検査内容は採血、超音波ドプラー検査、CTやMRIでの画像検査等による診断です。

・腎血管性高血圧の治療方法

狭くなった腎動脈を血管の内側からバルーンやステントで拡張する「経皮的腎動脈形成術」というカテーテル治療を行います。

とくに線維筋性異形成による狭窄はこの方法で高血圧が治る可能性も高いといわれているのです。

しかし広げた血管が再度狭窄することもあり、薬物療法と比較してもその後の経過が必ずしも良いとはいえません。

そこでカテーテル治療を行うかどうかは患者さんの状態に応じて慎重に決められ、カテーテル治療を行わない場合は降圧薬などの内服治療を行います。

 

まとめ

高血圧には2つの種類があること、二次性高血圧であれば治療で治る可能性があることがお分かりいただけたでしょうか。

二次性高血圧であることに気づかず通常の治療を続けていても症状は良くならないばかりか徐々に悪化して他の病気を併発してしまう可能性もあるのです。

二次性高血圧か本能性高血圧かは検査で分かります。

少しでも気になることがある場合は、早めに医師に相談して必要な検査を受けるようにしてください。

 

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木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

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