糖尿病の可能性を判断する「診断基準」とは
糖尿病は、生活習慣病、贅沢病とも言われています。糖尿病と診断されていなくても、糖尿病になる一歩手前の糖尿病予備軍とも言える人も多いです。原因は生活習慣の悪化によることが多いですが、最近では若年層や子供にも増加しています。
糖尿病は一度かかってしまうと完治は難しいと言われていますが、症状を良化させることや予備軍の段階での治療は可能です。正しい診断基準に対する知識を身につけて、まずは生活習慣を見直すことが大切です。
そして、糖尿病とはどんな病気なのかということを正しく理解し、医学的な診断基準を知ることのみならず、診断基準を超えてしまってからでは、進行を抑えることはできても完治させることは困難になってしまいます。
糖尿病予備軍の段階で、できればその前に予防に努めなければなりません。しっかりと自己診断基準を持ってバランスのよい食事や適度な運動といった生活習慣を身につけることが何よりも大切です。
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Contents
糖尿病の症状と原因にはどのようなものがあるか
出典:http://www.healthy-laboratory.com
糖尿病は痛みなどの自覚症状が現れにくく、健康診断等で血糖値が高かったり、尿酸値が高いといったことがわかっても、なかなか治療を受けるという行動に移らない人が多いのが実情です。
症状としては次のような例があります。のどの渇き、尿の量や回数が多い、全身が疲れやすくだるい、目がかすむ、体重が急に減少する、そのほかにも目まい・立ちくらみ、手足のしびれ、などがあります。それらが自己診断基準となります。
糖尿病とは、インスリンがすい臓から分泌しにくくなる、または量が不足している、分泌はされているが作用が充分でないなどが原因で慢性的に血糖値が高くなる病気です。
糖尿病には2つの類型があります。1型糖尿病の診断基準は、すい臓のインスリン作用が低下して体内に不足する。2型糖尿病の診断基準は、インスリンの作用低下で、ブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こります。
糖尿病の種類と様々な合併症
1型糖尿病は、遺伝や環境が原因で発症することが多いと言われていますが、明確にはわかっていません。2型糖尿病は、食事や運動などの生活習慣の悪化による場合が多く、患者のおよそ95%がこちらのタイプです。
主因は、運動不足や過食などによる肥満や内臓脂肪の増加であるケースが多いです。また、肥満以外にもストレス、加齢なども原因になります。
糖尿病は、長く放っておくと合併症を引き起こすことも多々あります。合併症にも様々な例はありますが、次の3つが三大合併症といわれています。
三大合併症
①網膜症=眼底の網膜の血管が悪化し、視力が弱くなり、最悪の場合は失明することもあります。また、白内障に進展する場合もあります。
②神経障害=足や手の末梢神経が障害を起こし、しびれを感じるようになったら自己診断基準としては要注意です。
③腎臓病=尿を作る毛細血管が悪化し、尿が作りにくくなります。
糖尿病の予防・治療の食事療法と運動療法
糖尿病の予防・治療の方法はまずは生活習慣の改善ですが、食事と運動が最も明確です。
食事療法の方法として一般的には、摂取カロリーのコントロールが基本と言われています。基準は1日1600kcalです。しかし、血糖値上昇の要因である炭水化物の摂取を制限することが最も肝要です。食べ過ぎに注意することはもちろんですが、人間の体を作っている必須栄養素の摂取が大切です。それには、必須アミノ酸や必須脂肪酸などを十分に摂取することが必要です。その他にも、人間の体を動かすために必要なビタミンやミネラルの摂取も欠かせません。
次に、運動療法です。適度な運動で基礎代謝を促進することが大切です。また、運動により中性脂肪を減少させ、筋肉をつけて基礎代謝の活発な身体作りができ、太りにくい体質になります。ただし、急激な過度な運動は、逆に血糖値を上げることになる場合がありますので、あくまでも適度な運動をすることが必須です。
血糖値を下げるための食事
血糖値とは、血液中の血糖の量のことです。血糖値が高い患者は心不全を引き起こす可能性が高いと証明されています。
食事をすると健康な人でも血糖値は上昇します。通常はすい臓からインスリンが分泌されて血糖値を下げ、食後2時間で正常値に戻ります。糖尿病患者はこの働きが低下するのです。
血糖値を下げるための食事のポイントは、糖質の摂取を制限することが最も大切です。また、ミネラルを摂取することで血糖値を下げることができます。
ミネラルが多く含まれるのは、亜鉛、タウリン、マグネシウムなど。血糖値低下に良いとされている食品は、チーズ、卵黄、大豆、そば、ゴマ、海藻などです。
また、食事のしかたとしては、まずはよく噛むことです。1口で30回噛むと良いと言われています。そして、食べ方としては、糖質が少なく食物繊維の多い野菜から先に食べると、糖分が食物繊維に絡まってゆっくりと吸収されて食後の血糖値の上昇を抑制します。
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血糖値低下のためのインスリン
糖尿病の一番の診断基準はインスリンの分泌力の悪化です。ですので、インスリンについての理解は必要不可欠です。
インスリンとは、すい臓から分泌されるホルモンの一種です。インスリンには、肝臓に糖を出し入れし、血液中のブドウ糖の濃度を調整する作用があります。人間の体内で血糖を下げる働きをするホルモンは、唯一インスリンだけなのです。
すい臓に障害が出てインスリンの分泌が低下すると、正常に血糖値を下げることができなくなります。これが糖尿病へとつながってしまうのです。
糖尿病の薬物療法としては、人工的に体内にインスリンを取り込む方法があります。血糖降下薬という飲み薬やインスリン注射がその処方です。
薬物療法が必要となるのは、1型糖尿病の人は必須ですが、2型の場合でも、食事療法や運動療法を続けても効果が見られなければ薬物療法に頼るしか方法はありません。
糖尿病の判断基準と危険度チェック
糖尿病の数値で表す診断基準には、血液検査でわかる血糖値・ヘモグロビンA1cの数値があり、基準値を上回っているかどうかで判断されます。
診断基準
その具体的は診断基準値は、
①空腹時血糖値126md/dl以上
②75gのブドウ糖を飲んだ2時間後の血糖200以上
③随時血糖200以上
④ヘモグロビンA1c6.5%以上
の数値となっています。
自己診断基準
また、糖尿病の危険度チェックとして、自己診断基準をいくつか挙げてみます。
☑肥満または、20歳の時よりも体重が10キロ以上増えている
☑近親者に糖尿病患者がいる
☑運動不足である
☑のどがやたらと渇く
☑尿の異変
☑急激な体重減少
☑疲れやすい
☑高カロリー・高脂肪の食事が好き
☑ストレスが多い
☑喫煙習慣がある
等々数多くの診断基準がありますが、このうちいくつかでも当てはまる方は要注意です。
まとめ
生活習慣病と言われる糖尿病は、食生活の悪化、運動不足、肥満、ストレスなどのライフスタイルの乱れが主な原因です。ですから、糖尿病を予防するには、何よりも生活習慣、特に食事、運動を改善する必要があります。
糖尿病治療の基本である食事面では、効果がある食品や食事のしかたがあることはありますが、何よりも糖質の摂取に気をつけるということが最重要ポイントになります。
その中でタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取するという工夫が大切です。そして、朝・昼・晩の食事を毎日同じ時間に規則正しくすることです。
3日坊主では意味がありませんので、自分の今までの食生活を振り返り、改善に努めながら、長く日常的に続けてこそ本当の改善になるのです。
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