高血圧を予防するために知っておくべき「高血圧になる10の原因」
日本人は、欧米人と較べて、高血圧になる人の割合が高いといわれていますが、その割合は、50歳以上の2人に1人となっているほど、極めて高いことが特徴的です。
高血圧のおもな原因は、遺伝的な要素に加え、後天的な多くの生活習慣による影響があることもわかっています。
このような高血圧は、その初期症状に於いて、自覚症状がほとんどないことから、自分が高い血圧であることが自覚できずに、病気が進行してしまうことがあります。
また、高い血圧を放っておくと、脳卒中や心筋梗塞、腎不全などの怖ろしい病気にかかることがあるため、高血圧の初期症状を見逃さず、血圧が高くなった原因を知り、普段の生活習慣を見直しながら、予防と改善に努めたいものです。
そして、そのためには、普段から、家で血圧を測定する習慣を身に付けることが大切で、生活習慣病ともいえる本態性の場合には、生活習慣の改善が、予防の重要なキーポイントといえます。
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Contents
本態性高血圧と二次性高血圧の違い
高血圧の種類は、大きく二つに分けられていて、原因がまだ判明されていない本態性高血圧と原因が既に判明している二次性高血圧に分類されます。
本能性高血圧
ほとんどの人は、原因が不明の本態性高血圧となり、その割合は90%にも上りますが、一説では、その原因として、遺伝的な要素に加えて、生活習慣の危険因子が重なって高い血圧になるためとされています。
二次性高血圧
二次性高血圧は、血圧の高い患者全体の10%にも満たないほど少数派で、比較的若い人がかかることの多く、その原因は4種類に分類されていて、
- 腎臓機能の異常から起こる腎性抗血圧
- 腎臓の血管に異常が起こる腎血管性高血圧
- ホルモン異常で起こる内分泌性高血圧
- 大動脈、大動脈弁異常から起こる大血管疾患
による高血圧となっています。
なお、二次性高血圧では、原因を取り除くことで血圧が正常に改善されていくようになります。
遺伝的な要素も高血圧の要因
高血圧は、近親者に患者がいる場合、その体質が遺伝して、高い血圧になることが少なくありません。
高い血圧になり易い体質は、遺伝することが多く、両親の双方が高血圧である場合には、子が高血圧となる確率は60%といわれ、逆に、両親とも正常血圧の場合には、子が高い血圧になる確率は、5%以下となると言われています。
そして、親類縁者などの近親者に、高血圧の人がいる場合の遺伝的な体質を持つ人が、普段の生活の多くの危険な生活習慣からくる要因によって、さらに高い血圧になる確率が格段に高くなるといわれています。
また、高血圧は、人によっては、めまいや肩こり、頭痛などがあるものの、通常、自覚症状がないことが多く、血圧が高いことに気付かないまま見逃されて、治療が遅れることも少なくありません。
そのため、普段から、血圧を測る習慣を付けて、病気の予防をすることが大切です。
塩分を控えるよりも糖質を控えましょう
一般的には、高い血圧の原因として塩分があり、塩分の主成分、ナトリウムは、体内で水分を貯留させ、血液中の水分量が増加し、血液量が増えることで、血管の内圧が上昇して血圧が上がると言われていますが、実際には、減塩をしても高い血圧がなかなか改善していないケースが多いです。
肥満体は、身体の体積が大きく、心臓から送り出す血液量が増え、血圧が上昇します。肥満体の主な原因は糖質の過剰摂取ですので、塩分を控えるよりも糖質を控える方が血圧の改善に効果があります。
仮に肥満体でないにしても、糖質の摂取を控えることで老化を防ぎ、血管の硬化や狭窄化による血圧の上昇を防ぐことが出来ます。
塩分は摂り過ぎは良くないにしても、人間の体を動かすために必須のミネラルですので、適量は摂取し、高血圧の予防や改善策としては糖質の摂取を控えることが大切です。
その他の血圧を上げない予防策として、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを積極的に摂る事により、 血圧を正常化し、腎臓や心臓を守ることができます。
普段の食事では、糖質含有量が少なくカルシウムやマグネシウムなどを多く含む牛乳、魚介類、大豆加工食品などをバランスよく摂ると良いでしょう。
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運動不足は血圧上昇を招いて肥満になり易い
肥満は、高血圧だけではなく、多くの生活習慣病の温床ともなるため、身体を動かして肥満にならないように、普段から食べ過ぎを予防しましょう。
そして、体脂肪が多く身体に溜まることで動脈硬化が促進するため、 BMIが25未満になるように、常に、自分の標準体重の把握をするようにします。
また、運動不足は血流が滞りやすくなり、血圧の上昇につながり、肥満になりやすくなります。
そのため、肥満の予防や運動不足の解消には身体を積極的に動かすことが大切で、軽いジョギングや散歩などの有酸素運動がおススメです。足を高く上げながら、200回ほど足踏みをしたり、生活の中から、簡単なストレッチを取り入れるなどの工夫も大事です。
このような適度な運動を日常に取り入れることで、血管が拡がり、血流がスムーズになり、血圧を下げる効果と肥満予防の相乗効果が期待できるようになります。
飲酒と喫煙、睡眠とストレスの予防について
食事や運動以外には、以下の3つに注意することによって、高血圧の予防と改善につながります。
その1 飲酒
アルコールは、適量では、血管を拡げ、血流がスムーズになるので血圧を下げますが、過度な摂取は、血管が収縮して血圧を上昇させてしまいます。そのため、飲酒は、日本酒では一合、ビールで一本、ワインで200ml程度に予防線を張りましょう。
その2 喫煙
また、喫煙は、百害あって一利なしで、タバコはニコチンが体内に入ると副腎を刺激し、血圧を上げるホルモンを分泌させ、交感神経も興奮させて血圧が上昇します。さらに、長期の喫煙は動脈硬化を促進し、狭心症や心筋梗塞のリスクを高めます。
その3 ストレス
そして、怒ることやストレスで血圧は上昇するため、日頃から、ストレスを発散し、リラックスできる予防策を考えることが大切で、一日の終わりには、入浴やマッサージ、好きなことや趣味を行い、質の良い睡眠をしっかり取るようにしましょう。
安らかな睡眠と目覚めは、身体を休め、心の負担を減らす予防薬ともいえます。
その他のさまざまな高血圧の原因
高血圧の原因として考えられる物には、他にも以下のようなものがありますので、この機会に自身に当てはまらないか見直してみることをお勧めします。
妊娠によるもの
妊娠した女性が妊娠性高血圧症候群となったり、更年期以降、女性ホルモンの減少で、女性も男性と同様、血圧が高くなることがあります。
薬によるもの
また、副腎ステロイド、経口避妊薬、漢方薬などの薬により、高血圧となったり、高齢で始めて高血圧となった場合、二次性のことが多く、加齢による動脈硬化を原因とする血管の老化と考えられます。
動脈硬化によるもの
高齢者の血圧は、最低血圧が低く、最高値の血圧が高いという特徴があり、これは、血管の動脈硬化が進んでいることを表しているといえます。
季節によるもの
そして、冬の季節は、寒さによって血圧が急激に上昇することも多いため、予防するためには、家の中の寒暖差を少なくし、トイレや風呂場など急激な温度変化に気を配るようにします。
緊張によるもの
また、家庭では正常値なのに、病院では血圧が高くなる医師の白衣に緊張する白衣高血圧では、リラックスすることが予防策となります。
まとめ
日本人の高血圧の多くは、原因がわからない本態性高血圧と言われていますが、原因がはっきりとしている二次性高血圧では、薬によって血圧が改善していくことが多いといわれます。
そして、本態性では、遺伝的なものや加齢による動脈硬化が要因の血管の老化がありますが、もっとも多い原因では、生活習慣による環境的なものが挙げられます。
そのため、血圧を正常に保つ予防では、食生活を見直し、糖質を控え、ミネラルやビタミンをしっかり摂り、お酒も嗜む程度にし、肥満にならないように適度な運動を取り入れ、生活の改善をすることが大切です。
また、質の良い睡眠を充分に取るように心がけたり、仕事や家庭でストレスを感じたら、発散できることを見つけ、趣味を楽しんだりして、生活全般にハリがある毎日に改善することが血圧を正常に保つ予防策といえるでしょう。
そして、何より、毎日、血圧を測定して、自分の身体の変化をきちんと知ることが肝心です。
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