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自覚症状がほとんどない!放おっておくと危険な「高脂血症」とは

 2016/03/10 疾病・症状
この記事は約 7 分で読めます。 2,388 Views

近年では食生活や生活スタイルの欧米化によって、様々な生活習慣病が増加してきています。中でも高脂血症は高コレステロール血症とも呼ばれ、悪化すると健康に与える影響が大きいため問題視されています。

特に怖いのが、高脂血症は自覚症状が現れにくいという点です。ある程度症状が進むまではこれと言って不都合が無いため、多くの人が気付かず放置してしまうのです。

しかし、高脂血症をそのまま何年も放置していると、動脈硬化などもっと重大な病を引き起こす原因にもなってしまいます。動脈硬化によって血管が詰まったり、剥がれ落ちた血栓が脳や心臓へと流れて脳卒中や心筋梗塞を引き起こせば、最悪命を落とすことにもなりかねません。

このため、日ごろからコレステロールの状態には注意を払い、もし数値が悪ければ改善させる努力が必要となるのです。まずは高脂血症がどのようなものかを知り、改善のポイントをしっかり覚えておきましょう。

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高脂血症の様々な原因

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ひと口に高脂血症と言っても、その原因は様々あります。まず代表的なものとして、糖質の多い食生活をしていること、暴飲暴食を繰り返すことや過度な飲酒、さらにタバコの吸い過ぎに慢性的な運動不足などが挙げられます。

近年は食事の欧米化が急速に進み、これと比例して高脂血症の患者も爆発的に増加したと言われています。また、これらに加えてストレス社会と言われる現代の風潮も影響しています。

ストレスを溜めると、それを発散させるためにアルコールやタバコに頼ったり、甘いものを一気に食べたりしてしまいます。毎日こういったことを繰り返すうちに徐々に高脂血症を発症し、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病を引き起こしてしまうのです。

これらの原因に心当たりがある人は、一度血液検査などをしてコレステロールの状態を確認してみた方が良いでしょう。

 

高脂血症には症状があまりない

重大な病気の原因とも言える高脂血症ですが、恐ろしいことに自覚症状がほとんど出ることがありません。あえて言うなら、なかなか疲れが取れなかったり、少し動いただけで息切れしてしまうなど、身体が重く感じられるといった程度のものです。

こういった症状は、大人であればほぼすべての人が経験したことがあるでしょうし、風邪の初期症状などにも似ているので、あまり気付かれることもありません。

このように自覚症状が無いため、結果的にコレステロールの異常を放置することになってしまいます。気付いた時には非常に重い状態にまで進んでしまい、他の重大な病気を誘発してしまうことも珍しくありません。

高脂血症は自覚症状だけで早期発見することが非常に難しい症状であるため、普段から定期的に健康診断を受けるなどして、高脂血症にかかっていないかをチェックしておくことが大切です。

 

高脂血症になるとどうなるのか

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高脂血症は、糖質の食べ物を過度に摂取することや、過度な飲酒喫煙などによって脂質の代謝がうまく行えず、血液中に溶けだしてしまう症状を言います。

まれに親からの遺伝性のものもありますが、多くは生活習慣によるもので、血液中のコレステロール値が高くなるもののほとんど無症状です。

しかし最も怖いのは、高脂血症を放置したまま時間が経ち、動脈硬化を引き起こした場合なのです。

血液中に溶け出した脂質は血管の壁に次から次へとくっつき、コブのように硬く大きくなっていきます。そして血管を狭め、血液の流れを悪くして身体に様々な弊害を与えます。

さらに、たまに剥がれ落ちた脂質が血液の流れに乗り、そのまま脳や心臓の細い血管に到達することもあります。するとあっという間に血管をふさいでしまい、脳梗塞心不全を引き起こして最悪命の危険にさらされることにもなるのです。

 

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高脂血症を見つけるには

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高脂血症は、いかに早く見つけて症状を改善させるかがポイントになります。そのためには、血液検査をするのが最も簡単で確実です。この検査は特に専門的なものではないので、どこの病院でも依頼すれば行ってもらえます。

一般的に、血液中にある悪玉コレステロール善玉コレステロール中性脂肪の数値を測ることで診断されます。この検査の結果、悪玉が多すぎる場合や善玉が少なすぎる場合、さらに中性脂肪が多い場合が高脂血症となります。

基本的には空腹時のほうがより確実な数値が出るので、血液検査がある日は食事をせずに受けるようにしましょう。

具体的には、悪玉コレステロールの数値が140mg以上で、善玉コレステロールの数値が40mg未満の場合は高脂血症と診断されます。このような結果が出た場合、長期的な生活習慣の改善や運動などによって症状を抑えていくことになります。

 

高脂血症はどうやって治療するのか

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高脂血症だと診断された場合、できるだけ早急に治療を始めることが求められます。

一番重要な治療は、食事療法です。高脂血症の患者は、基本的にごはんや麺類などの炭水化物を好んで大量に食べている傾向があります。また、同時にアルコールや喫煙をしている場合も多いので、まずこれらの食生活を見直します。

ドロドロになった血液を綺麗にするため、青魚や海藻などの良質なたんぱく質やビタミン・ミネラルを積極的に摂取しましょう。

また、運動療法も効果的です。有酸素運動などを継続して行い、血液中の脂質を燃焼させたり中性脂肪を減らしたりすることで、血管の状態も徐々に改善されていきます。

重要なのは飽きずに継続することなので、特に激しいトレーニングをする必要はありません。一時間程度のウォーキングなど、無理なく楽しめる程度の運動にしておきましょう。数ヶ月頑張れば、かなりコレステロールの数値も改善していきます。

 

症状が重い場合は薬にも頼ろう

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高脂血症の治療としては、できれば適度な運動やバランスの取れた食事など、日々の生活スタイルを改善していくことが最も望ましいと言えます。しかし、中には症状が重く進んでしまっていたり、他の持病や体質のせいでそれが難しい人もいます。

そういう場合には、医師の診断や指導の下で医薬品を用いた治療も行うことができます。医薬品は効果も強いので一時的に症状を改善させることが可能ですが、あくまでも対処療法的なものになります。

食生活などの根本的な原因を改善しないことには、一度良くなってもまた同じ症状になってしまう可能性もあるので注意が必要です。このため、薬だけに頼るのではなく、同時に食生活や運動にも注意した生活を送るようにしましょう。

高脂血症の治療は、どれか一つをやれば良いというものではなく、全てが相乗効果となって症状を改善させていく性質のものなのです。

 

まとめ

このように高脂血症は、単に血液がドロドロになるだけという単純な病気ではありません。放置してしまえば命にも関わる重大な原因にもなり得る恐ろしい病気なので、普段から気にかけておくことが必要です。

自覚症状が無いためなかなか気付きにくいですが、もし脳梗塞などを引き起こせば、命が助かっても麻痺が残るなど大変な後遺症を残すこともあります。

幸いこの病気は簡単な血液検査ですぐに見つけることができるので、きちんと定期的に検査を受けていれば必ず早期発見することが可能です

非常に恐ろしい症状であるという知識を身に付けておき、最低でも年に一度は血液検査を受けてチェックするようにしましょう。

いち早く自身の不調に気付き、身体や命を守れるのは自分しかいません。健康な身体で長生きし、趣味や家族との時間を有意義に楽しむためにも、生活習慣には十分注意して過ごすようにしましょう。

 

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木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

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