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基準値ってどれくらい?高くても低すぎても健康を害す可能性のある中性脂肪値について

 2016/03/25 疾病・症状
この記事は約 7 分で読めます。 2,180 Views

健康な体を維持するうえで注意したいのが、中性脂肪の数値です。

中性脂肪とは、適量であれば人間の身体を動かすエネルギー源となる大切な物質ですが、過度に存在するとコレステロールを作り出して悪影響を与えるという、困った一面も持っています。

中性脂肪には基準値が定められており、この基準値をオーバーしてしまうと脂質異常症という病気と診断されてしまいます。

脂質異常症は、放置すれば動脈硬化や脳梗塞など非常に重い病の引き金となることもあります。このため、普段から中性脂肪の数値には注意しておき、もしオーバーしてしまった場合はすぐに治療を始める必要があるのです。

中性脂肪とはどのようなものか、どんな点に注意すれば良いのかなどを知っておけば、重大な病を未然に防ぐことができます。難しい専門知識がなくても理解できることばかりなので、自分の体のためにも知っておくと良いでしょう。

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そもそも中性脂肪とは

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健康番組などでよく耳にする中性脂肪とは、簡単に言えば身体を動かすためのエネルギーとなる物質です。基本的には食べ物を摂取することで体内に取り込まれ、血液中を巡って生命維持活動のため活躍します。

私たちが生きていく上で非常に大切な物質なのですが、余った分は中性脂肪となって細胞に蓄えられることになります。これが長期にわたって定着すると、一般的に皮下脂肪やぜい肉と呼ばれるものへ変化してしまうのです。

さらに、中性脂肪は人間の肝臓でも作り出されます。炭水化物やアルコールなどを材料として生成されるため、特に脂っこいものを食べていなくても、基準値を超えてしまうこともあります。

脂肪を嫌がる人は多いですが、生命維持や身体を衝撃から守るため、中性脂肪はとても大切な役目を果たしているのです。問題なのは過度に溜まり過ぎた中性脂肪なので、これには注意する必要があります。

 

中性脂肪がありすぎると何が悪いのか

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中性脂肪の正常な基準値は、血液1dlあたり150mg未満だとされています。この基準値150mg以上になると脂質異常症と診断され、医師の指導のもとで適切な治療や投薬を行っていくことになります。

中性脂肪が高いということは、血中の悪玉コレステロールが多いという事です。これを放置していると、血液中を浮遊していたコレステロールが徐々に血管に張り付き、どんどん重なって通り道を狭くしていってしまいます。

この状態は動脈硬化へと繋がりやすく、放置すれば心筋梗塞や脳卒中など命にも関わる病気を発症してしまうのです。さらに、中性脂肪を生成している肝臓にまで脂肪が溜まってしまうと、脂肪肝から肝硬変や肝臓がんを引き起こすこともあります。

このように、中性脂肪は溜まりすぎると様々な病気の原因となってしまうため、基準値にはよく注意しておかなければならないのです。

 

中性脂肪が作られるメカニズム

私たちが生きていくためには、食べ物の摂取が欠かせません。体内で作ることができない物質や、不足しているエネルギーを食べ物から摂取するのです。

特に必須と言えるのが、タンパク質と脂質です。これらの中には、必須アミノ酸と必須脂肪酸と呼ばれる人間が体内で作ることが出来ないため、食べ物として摂取する必要のある必須栄養素なども含まれています。

一方、生命維持に必要以上の炭水化物を摂取してしまうと、余った糖質が中性脂肪として溜まっていくのです。

炭水化物

例えば、炭水化物は消化されるとブドウ糖へと変化し、筋肉や脳を動かすのに利用されます。余ったブドウ糖はグリコーゲンへと変化し、肝臓へ送られて中性脂肪になります。

タンパク質

タンパク質の場合、アミノ酸に分解された後に糖質へと変化し、同じく肝臓で中性脂肪となります。

脂質

脂質は、体内に入ると脂肪酸と中性脂肪に分解され、吸収されます。

このように体内で様々な変化を経て、最終的には体のいたる所で脂肪として蓄積することになります。

 

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中性脂肪の値を調べるには

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血液中に基準値を超える中性脂肪が存在すると、様々な弊害を引き起こします。このため、日ごろから自分が基準値をオーバーしていないかどうか、気にかけておくことが必要です。

検査したい場合は、一般のクリニックや総合病院などで簡単に行うことができます。注射などによって血液を一定量採取し、数日後に検査結果を聞くというスタイルが一般的です。

血液中の成分の値を調べる場合、食べ物を摂取すると様々な物質が血液中に溶け出て、正確な数値が図れないことがあります。このため、通常血液検査をする場合は、半日程度食事を抜くよう指示されます。

クリニックによっては、水やお茶なども飲まないように指示されることもあるので注意しましょう。

人によっては血液を採取した後に気分が悪くなったり、貧血を起こしてしまう場合もあるので、もし不調を感じたらすぐに看護師に伝えるようにしましょう。

 

中性脂肪を下げる食べ物がある

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中性脂肪を基準値以下に下げるには、食事に気を付けるのが最も効果的です。

基準値を超えてしまう原因は、主に糖質の多い食べ物やアルコールの摂り過ぎです。このため、こういった食事を避けるだけでも一定の効果はありますが、食べ物の中には数値を下げてくれるものもあります。

唯一、食べれば食べるほど中性脂肪の数値を下げてくれる食べ物として、魚が挙げられます。特に青魚には、EPAやDHAという成分が豊富に含まれています。

これは簡単に言うと魚の脂のようなもので、脂と言っても血液をサラサラの綺麗な状態に改善してくれる効果があります。この成分は熱に弱く、焼いたり揚げたりするとすぐに減っていってしまうので、出来れば刺身など生に近い状態で食べるのがおすすめです。

基準値を超えてしまっている人は、肉類や油ものを避け、魚を意識的に食べるようにすると良いでしょう。

 

食べ物以外で数値を下げるには

基準値以下に中性脂肪を下げる方法として、食事に注意すること以外にもいくつか効果的なものがあります。

運動

まずは適度な運動で、有酸素運動を毎日きちんと続けることが大切です。できれば長くやったほうが効果的ですが、30分程度続ければ効果は現れるでしょう。

サプリメント

また、近年ではコレステロールが基準値オーバーしている人が増加しているため、数値を下げる効果のあるサプリメントやハーブティーなど様々な商品が販売されています。

食事や運動でなかなか効果の出ない人は、こういった商品を利用してみるのも良いでしょう。

医薬品

様々な療法を試しても効果が出にくい人の場合は、医師に相談のうえで医薬品を利用することもあります。

すぐに数値を下げる必要のある人やお年寄りなど、自然な療法が難しい人は薬を用いることで劇的に改善させることができます。ただ、薬である以上副作用もあるので注意しましょう。

 

まとめ

このように中性脂肪は、基準値をオーバーした状態を放置しておくと動脈硬化を引き起こし、そのまま心筋梗塞や脳梗塞など大きな病の引き金にもなってしまいます。

大切なのは、動脈硬化になってしまう前に前兆に気付き、対処することです。そのためには定期的に健康診断などを受け、血液検査で自分の数値を確認しておく必要があります。

もし基準値をオーバーしていたりあまり余裕が無い場合は、炭水化物の多い食事を避け、魚を中心とした和食を食べるよう心がけましょう。

また、脂肪を燃焼させて数値を下げるため、有酸素運動を継続して行うことも効果的です。さらにサプリメントや医薬品も、必要に応じて利用すると良いでしょう。

基準値を超えたからと言って、すぐに病気になってしまうものではありません。毎日の生活や正しい食生活などで改善することは十分可能なので、諦めることなく様々な療法を継続して試してみてください。

 

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木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

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