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隠れ高血糖も見逃さない!24時間チェック可能な血糖値測定器「FreeStyleリブレ」

糖尿病といえば、メタボリックシンドロームや生活習慣病をイメージする人が多いでしょう。

しかし、最近は糖尿病予備軍として「隠れ高血糖」と呼ばれる症状も注目されているのです。

「隠れ高血糖」とは、空腹時の血糖は正常なのに食後の血糖が基準値を大きく上回る症状を指しています。

この症状に気づかずにいると合併症が進行するなどの危険性があり実はとても危険な状態といえるのです。

今回はこうした隠れ高血糖を見逃さないためにも、24時間チェック可能な血糖値測定器「FreeStyleリブレ」をご紹介していきます。

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健康診断では引っかからない高血糖もある

24時間血糖チェックが可能な「FreeStyleリブレ」を説明する前に、まずは糖尿病や隠れ高血糖について確認しておきましょう。

○そもそも糖尿病とは?

糖尿病とは血糖値が高い状態が慢性的に継続する病気です。

その原因は血糖値を下げる作用のあるホルモンであるインスリンが少なくなる、あるいは効きが悪くなることで血糖が高くなってしまうことにあります。

この高血糖の状態が続くと腎臓の動きが悪くなり、神経障害や脳卒中といったさまざまな合併症を引き起こしてしまうのです。

さらに腎臓の働きが悪くなると、腎不全の状態となり末期には人工透析が必要になります。

糖尿病の怖いところは一度糖尿病になると完全に治すのは難しいといわれることです。

治療にかかる費用や負担も大きく、国の医療費を増す要因にもなっています。

○糖尿病の診断はどのようにするの?

糖尿病の診断は血糖検査で行われます。

特に、検査前日の夜から10時間以上の絶食期間をおいた状態で採血して測る空腹時血糖で判断されることが多いです。

食後血糖は誰でも一時的に上がるものですが2時間ほどで値は正常に戻ります。

しかし、糖尿病の人は食後10時間をあけても血糖値が正常域まで下がらないのが特徴です。

そのため、空腹時血糖が高い人は糖尿病の可能性が高いということになります。

○見過ごされやすい「隠れ高血糖」とは?

しかし、この空腹時血糖が正常値であっても食後血糖値が非常に高い人がいます。

このようなタイプの人が「隠れ高血糖」にあたるのです。

そのため、一般的な空腹時採血では高血糖であると発見できず見過ごされてしまいます。

そのため普段の健康診断では検査に引っかからずに、高血糖であることが把握されにくい状況にあるといえるでしょう。

○インスリンの作用不足が原因?

糖尿病は中高年で肥満タイプの人がなりやすいというイメージを持っている人も多いいでしょう。

実はそのようなタイプだけでなく、若い人や痩せ型の人にも糖尿病にかかっている人はいます。

なぜこのようなタイプの人も糖尿病になるのかというと、糖尿病が生活習慣病だけでなく遺伝にも関連しているからです。

生活習慣病などが原因でない糖尿病は、もともとインスリンの分泌反応が遅かったり分泌量が少なかったりなど、インスリンの作用不足で起こるものでもあります。

糖尿病は一概に生活習慣から生じるわけではないのです。

○食後高血糖にも適切な対処が必要

食後高血糖の場合、身体の中のインスリンが正常に働いていない可能性があります。

食後高血糖に気づかないまま長期間放置してしまうと、糖尿病による合併症が知らない間に進行することもあるため注意しましょう。

そのため、早期に発見し、適切な対処を行うことが大切です。

 

通常の血糖値測定器を使う際の流れ

糖尿病は血糖値の管理が重要な病気なので、患者さんは日々の血糖を把握するために簡易血糖測定器を使って測定していることでしょう。

この簡易血糖測定器を使う理由は、日常生活の中で血糖値の変動を知ることでより良い血糖コントロールを目指すためです。

24時間血糖チェックが可能な「FreeStyleリブレ」を説明する前に、まずは通常の血糖値測定器を使う際の流れを確認しておきましょう。

使用する血糖測定器の種類によって使用方法は異なりますが、一般的な使い方は以下の通りになります。

1. 必要物品の準備と手洗い

血糖チェックをするごとに、血糖測定器・センサー・穿刺具・穿刺針・消毒綿・記録ノート・針捨てボックスなどを準備しておきます。

準備ができたら手洗いを行い、よく皮膚を乾かしておきましょう。

2.測定器などのセット

穿刺具に針をセットし、測定器にもセンサーをセットします。

3. 指に針を穿刺する

血糖を測定する場所(指や手のひらなど)を消毒面で消毒し、よく乾燥させ、針を穿刺します。

穿刺場所から出た血液を必要量、血糖測定器のセンサーに吸い取らせるようにしましょう。

4. 血糖値の計測を行う

センサーに血液が吸い取られて数秒程度で血糖値が表示されるので、その結果を記録します。

穿刺針は使い捨てとなるため、針捨てボックスなどに捨てて片付けましょう。

測定後の試験紙やセンサーチップ、針は使い捨てとなります。

このように、通常の血糖値測定器では計測の度に針を使って手指を穿刺し、少量の出血をさせる必要があります。

さらに、試験紙やセンサーチップを毎回用意する必要があること、それらの試験紙やセンサーチップ、針は使い捨てであるため、それらの廃棄にも多少手間取ることがデメリットです。

また、やや煩雑な作業であるためか、実際に医師の指示通りに血糖の自己測定を行うことができているのは患者の1/3程度だと言われています。

自己測定が指示通りに行えていない理由としては、自己血糖測定の手間が多少かかることから、測定が怠りがちになってしまうこともあるそうです。

また、患者のなかには手指に刺す針の痛みがネックとなり、血糖自己測定がおろそかになっている状況もあるといわれています。

このような不十分な血糖測定によって不十分な糖尿病治療へとつながってしまうため、神経障害や腎機能低下などの糖尿病の合併症が発症してしまうことも。

場合によっては、対処が手遅れとなり人工透析をせざるを得ない状況になることもあります。

 

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24時間測定可能な「FreeStyleリブレ」

煩雑になりがちな、これまでの血糖自己測定法のデメリットを克服するべく新しく開発されたのが24時間血糖値の測定が可能な「FreeStyleリブレ」です。

この「FreeStyleリブレ」は、皮下に挿入されたセンサーが血糖値を連続的に測定して、それを「Reader」でスキャンすることで連続測定した血糖値の変動パターンを表示することができるという仕組みになっています。

これにより、自分で血糖値を測定する糖尿病の血糖値管理をより強力に補助することが可能になりました。

この「FreeStyleリブレ」という機械は、手のひらサイズの血糖測定器である「Reader」と、上腕の後ろ側に装着する「使い捨てセンサー」の二つの部品で構成されています。

まずは、使い捨てセンサー(直径35mmm×厚さ5mm)を上腕の後ろ側に装着します。

これは「FreeStyleセンサー」ともいわれ、2週間に1回穿刺し、そのまま皮膚に装着しておきます。

血糖を測定するときには血糖値を測るReaderで測定開始を設定。

すると、センサーは血糖値を連続的に測定し記録することができるという仕組みです。

具体的には、Readerの「グルコース値測定」を選択し、皮膚に装着したセンサーをスキャンすると、センサーに記録された血糖値がワイヤレスで送信され、血糖値がReaderのスクリーンに表示されます。

血糖値の記録は最長14日間1分毎に測定し、15分毎に血糖値を自動的に記録します。

小型センサーは、装着して14日間が経過すると自動的に機能が停止する仕組みになっているため、交換をする必要があります。

また、記録には血糖値とともに、食事や運動、投薬に関する記録を保存することが可能です。

そのため診察時にも役立ちます。

この「FreeStyleリブレ」の特徴として、血糖値を計測するセンサー器具は皮膚につけたままになりますが、耐水性があるため装着したまま入浴や水泳などの運動をすることが可能な点があげられます。

そのため、器具をつけていることでの日常生活の支障はほとんどないと言ってもいいでしょう。

さらに、インスリン使用中の人は保険適用で購入できるので経済的な負担も軽減することができます。

また、インスリン使用中の方は「FreeStyleリブレ」購入の際に保険が適用されますが、治療する病院やクリニックによっては無償で貸し出している、あるいは消耗品のセンサーは実費負担という形で使うことができる場合もあります。

そのため、「FreeStyleリブレ」の使用についてはかかりつけ医に相談すると良いでしょう。

 

血糖値を24時間測定できることのメリット

これまでの毎回手指を穿刺して血糖測定を行う測定器と比べて、「FreeStyleリブレ」は2週間に1回センサーを装着するだけなので毎回手指を穿刺する必要がありません。

このような血糖測定の簡単さに加えて、24時間血糖値を測定できることのメリットをご紹介します。

1. 採血のために穿刺をする必要がない

これまでの自己血糖測定と比べると、毎回採血をするために手指に穿刺をする必要がない点は大きなメリットといえます。

たとえ指先の小さな穿刺だとしても、痛みを感じやすい人にとってはやはり採血は苦痛になりがちです。

それにより自己血糖測定がおろそかになってしまう原因にもなっていましたが、「FreeStyleリブレ」ではセンサーを14日間に1度交換するだけで良いので毎回皮膚に針を穿刺する必要がありません。

しかし、センサーの装着には痛みが伴うのか不安になるという人もいるでしょう。

実際にはセンサー装着時の痛みは強くないため苦痛を感じることなく装着できます。

センサーの装着もとても簡単で、上腕の後ろをアルコール綿で消毒し、針が含まれているセンサーアプリケーターを皮膚に強く押して装着するだけです。

そのため、誰でも簡単にセンサーを装着することができるでしょう。

2. 夜間や仕事中の血糖値が分かる

24時間血糖値を測定できることで、これまで自己血糖測定できなかった夜間や仕事中の血糖値も分かるようになったのです。

これまでの自己血糖測定だと必ず血糖を測定するための時間をとらなければならず、血糖測定容器や記録をするための道具などを準備する必要もありました。

また、夜間でも測定のために起きなければなりません。

しかし「FreeStyleリブレ」であれば、皮膚に装着しているセンサーが常時測定をしているので、血糖測定の度に時間をとって手指を穿刺し血糖を測定する必要がなくなったのです。

そのため、これまで把握できなかった夜間や仕事中の血糖の状態や低血糖がないかなども確実に把握できるようになりました。

3. 過去の血糖値をすぐに確認できる

センサーに測定器をかざすだけで過去の血糖値のパターンや食事から受けた影響、日別・週別・月別の統計も、すぐにデータとして確認することが可能です。

これらの情報は、Readerに約90日間保存されます。

これまでの血糖測定器による測定でも、いくらか機械に測定値は保存されますが、それでも血糖手帳に血糖値を記録する必要がありました。

なぜなら診察時にそれらの値が必要であるためです。

しかし、「FreeStyleリブレ」であれば自動的に血糖値が記録されるため、ノートなどに記録しておく必要がありません。

4. 診察時にデータをパソコンに取り込み、治療に反映してもらえる

「FreeStyleリブレ」を取り扱っている病院では、診察時に血糖値データをパソコンで分析し治療に反映してもらうことが可能です。

「FreeStyleリブレ」による測定情報があれば、食事やインスリンの注射時刻や単位数と血糖値の関連の分析が容易にできるので、これまで以上に血糖値の結果を診療に生かすことができるでしょう。

 

まとめ

24時間血糖値がチェック可能な血糖値測定器「FreeStyleリブレ」は、センサーを装着するだけで毎回の手指の穿刺はせずに、いつでもどこでも血糖値が測定できる便利な血糖測定器です。

そのため、これまで見落とされがちだった隠れ高血糖の人も判断できる画期的な血糖測定のツールといえるでしょう。

この「FreeStyleリブレ」を使った多くの患者がリブレによる測定を「簡単で苦痛や困難さを軽減させるもの」と回答していることから、これからますます血糖測定器としての需要が高まることが予測されます。

これまで自己血糖測定器を使っていた人も隠れ高血糖という人も、この「FreeStyleリブレ」を使うことでより糖尿病を管理しやすくなり、QOL向上につながるといえるでしょう。

 

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木村 哲也

木村 哲也

株式会社イコールヒューマン代表取締役。生活習慣病の権威者である崇高クリニックの荒木裕院長と提携し、主に生活習慣病に関わる様々な情報を広く分かり易く提供中。

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