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何に効くの?温泉の持つ効果5選!

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日本人なら誰でも、1度は温泉に浸かったことがあるのではないでしょうか。

温泉街への旅行はもちろん、最近は市街地でも温泉を使用したスーパー銭湯が数多く出来ており、より身近な存在になってきています。

昔から温泉には様々な効能があり身体に良いとされてきましたが、具体的にどのような作用があるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

旅館などに行くと、よくお風呂の前に効能として疲労回復や肩こり、神経痛などの各種症状が記載されていることもありますが、どこも似たり寄ったりで本当に違いがあるのか疑問を感じてしまうこともあります。

せっかく温泉に行くのですから、より楽しむためにもどのような作用を持っているのか改めて知っておきましょう。

温泉と家のお風呂の違い

そもそも温泉とは、一般的な地中から自然に湧き出しているお湯のこと指しています。

環境省によっても明確に定義されており、それによると地中から噴き出していることに加えて温水や鉱水もしくは水蒸気であること、主成分として炭化水素が含まれた天然ガス以外のガスであること、原水の温度が25度以上もしくは指定された19の成分のうち1つ以上が規定値を超えていることとされています。

地中から湧いてさえいれば温泉と呼べるわけではなく、このように様々な条件をクリアして初めて日本人になじみの深い温泉として日の目を見ることになるのです。

いつも家で入っているお風呂は水道水を利用することがほとんどで、こういった成分が含まれていないため温泉とは明らかに異なると言えます。

また、温泉には身体に良い成分とは違う独特の作用があるとされています。

具体的に言うと、温熱効果や水圧効果、浮力効果に心理効果、薬理効果の5つが挙げられます。

効能と違ってこれらの働きが注目されることはあまりありませんが、実はそれぞれが持つ独特の力は私たちの心や身体に大きな影響を与えているのです。

 

温熱効果

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これは、私たちがお湯に身体を浸けた時に感じられる温かさのことを言います。

人間の体は外から温められると徐々に体温が上がり、その状態が長く続けば血管が開いてどんどん血液を送り出すようになります。

これによって血液中の酸素や栄養分が体の隅々まで十分に行き渡るようになり、新陳代謝が高まったり体内の老廃物をスムーズに排出する作用が高まります。

例えば、私たちが筋肉を使うと乳酸という物質が生成されるのですが、これがたくさん溜まってしまうと疲れを感じるようになります。

血管が拡張してこの滞っていた乳酸を押し流していくことによって筋肉の疲労が解消され、全身的な疲労回復へと繋がるのです。

温泉の効能に疲労回復というものをよく見かけますが、それはこういったメカニズムで得られることになります。

泉温の場合は家のお風呂と比較しても少し高温になっていることが多いのですが、約42度以上の熱めのお湯は興奮などを司る自律神経である交感神経を優位に立たせる作用があり、より血管拡張作用が高まるため気分のリフレッシュに役立ちます

逆に40度以下のぬるめのお湯の場合は血管拡張はそこまで激しくなく、しかも気持ちを落ち着かせる作用のある副交感神経が優位に立ちます。

これによって静かにリラックスすることができ、落ち着いた癒しの感覚を得ることができます

熱めでもぬるめでもそれぞれ違った効果を得ることができますが、どちらも血管を開いて老廃物を流すことで、頭痛や肩こりなどを解消する働きももっています。

 

水圧効果

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ある程度溜まったお湯に浸かることで、身体全体に静水圧という水圧がかかります。

これによって全身が軽く圧迫され、マッサージを受けているのと同じ状態になるのです。

首まで浸かると少し息苦しさを感じたことがある人もいるでしょうが、これは水圧がかかっていることの証拠で、この刺激によって内臓が自律反発的に運動を始めるため、例えば腸が活発に蠕動運動を開始して便秘の解消に繋がることもあります。

特に水圧の恩恵を受けやすいとされる部位は脚で、普段重力の影響で水分や血液が滞りがちなふくらはぎの部分を水圧がしっかりと押さえてくれます。

普段意識することもありませんが、私たちの脚には体全体の3分の1の血液が存在しており、ふくらはぎの筋力によってこの血液は心臓に押し上げられています。

普段地上で生活している時には、加齢による筋力の衰えや重力のせいで血液がなかなか心臓まで戻ることができません。

滞った血液は水分を浸出させて浮腫みとして現れたり、様々な悪影響を与えてしまいます。

この点、お湯に浸かることで適度な水圧が脚にかかり、血液がスムーズに心臓に押し上げられやすくなるのです。

この結果、脚の血行も良くなって老廃物や浮腫みが解消され、動脈硬化の予防にも役立ちます。

ただ、首までお湯に浸かった場合は身体に1トン近い水圧がかかっている計算になるので、心臓に持病のある方などは負担が大きくなるため注意が必要です。

 

浮力効果

お湯にすっかり身体を預けると、地上にいる時と比べて体重は約10分の1まで軽減されます。

筋肉が少なくても自由に身体を動かせるようになるため身体への負担感が減少し、私たちの脳はα波と呼ばれる脳波を出してリラックスした状態に移行します

温泉は家のお風呂と比べてかなり広いので、手足を伸ばしてのびのび楽しめるだけでなく浮力を得られる範囲も大きくなります。

その分リラックス効果も高く感じるようになるので、メリットが大きいと言えます。

また、お湯の中で身体を動かすと、空気中とは違って水の抵抗があるためより筋力が必要になります。

筋力は使えば使った分だけ成長するため、この抵抗を利用して筋力が衰えた人などのリハビリに活用されることもあります。

 

心理効果

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家のお風呂と比べて最も大きな違いと言えるのが、この心理効果です。

一般的に温泉に浸かるためには温泉街や旅館などに行く必要があり、普段生活している場所を離れて非日常を味わうことができます。

多くの場合、温泉地は山や海の近くなど自然が多く残る場所にあるため、環境的には非常に恵まれています。

普段見慣れない場所に行くと、人間の脳は刺激を受けて脳内ホルモンが活発に分泌されるようになります。

これによって生命維持活動を管理する自律神経が整えられ、身体の不調が改善したりストレスを解消させることができるのです。

このように過ごす場所を変えることで得られるメリットを転地効果とも呼びますが、この働きは新しい場所を訪れてから5日程度は活発に現れ、1ヶ月ほど経過すると脳が慣れてしまうため次第に消えていきます。

通常の旅行では1泊や2泊というケースが多いでしょうが、このメリットを存分に享受するためにはできれば1週間程度滞在することがおすすめです

時間が許すのであれば、海や山など環境を変えながらお湯めぐりを楽しむのも良いでしょう。

このようにして得られるメリットは医学的な治療方法として採用されることもあり、主に精神的な面に強く働きかける効果があるとされているので、ストレスが溜まっていたり悩み事がある場合などは積極的に行ってみると良いでしょう。

ただ、温泉であればどこでも良いというわけではなく、いつも見慣れている街中ではあまりこの作用は得られないので自然が多くある遠方へ出かけるようにして下さい。

 

薬理効果

最後の効果として挙げられる薬理とは、温泉独特の成分を皮膚などから摂り込むことによって得られる作用のことを言います。

それぞれの泉質や含有成分によって得られる効能は異なるため、自分の気になる症状にあった泉質を選ぶことが大切です。

温泉には、「療養泉」と認定されたものがあります。

温泉には単純泉とそれ以外の泉質の2タイプに大別され、泉質はその中でもさらに細かく分類されています。

ほとんどの単純泉は汎用性の高い一般適応症という効能が認められており、お湯に浸かることそのものによる温熱と薬理効果を得ることができます。

一般適応症としては、神経痛や筋肉痛、関節痛などの痛みを解消する作用や慢性消化器病、痔や冷え性に疲労回復など誰にでも起こりうる一般的な症状に効果があります。

対して単純泉以外の泉質の場合、一般適応症に加えて泉質別適応症というそれぞれの泉質ごとの特別な効能も認められています。

例えば、塩化物泉の場合は切り傷や火傷、慢性皮膚病や虚弱体質に便秘などが挙げられます。

炭酸水素塩泉であれば他に糖尿病や痛風、肝臓病などにも効くとされており、硫酸塩泉は動脈硬化や慢性胆のう炎、胆石や肥満症などにも効きます。

他にも二酸化炭素泉や含鉄泉、硫黄泉に酸性泉、放射能泉など数多くの泉質に別れています。

さらにお湯に浸かるだけでなく、飲用に適したものを直接飲むという利用方法もあります。

飲むことで身体の中に直接成分を届けることができ、単純泉では得られないような特別な作用を得ることもできるので飲用のものを見つけたら積極的に味わってみると良いでしょう。

 

温泉を楽しむための注意点

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体力のある若者であればどんな入り方をしても問題ないこともありますが、ある程度年齢を重ねた方が入浴する場合はいくつか注意しておくべきポイントもあります。

うっかりこれを知らずに入浴してしまうと、身体に良いどころか悪影響を与えてしまうこともあるので十分に注意しておきましょう。

まず気を付けたいのが、気温とお風呂との温度差です。

特に冬場の場合、露天風呂は極寒の屋外にあるため、暖かい内風呂から急に寒い場所へ出てしまうと血管が急速に収縮してしまいます。

こうなると血圧が一気に変化してしまうため、心臓に大きな負担がかかってしまいます。

最悪の場合は気温差のショックで心不全を起こしてしまう可能性もあるので、心臓に不安のある方は無理に露天風呂へ行かないようにしましょう。

どうしても行きたい場合は、露天風呂と内湯の扉の前で少しずつ外気を確認し、十分に身体を慣らしてから外に出るようにしましょう。

また、長時間お湯に浸かったままになるのも避けて下さい。

温泉は楽しくてついつい長湯をしてしまうことがありますが、温度が高めになっていることも多いので発汗がいつもより活発になり、知らない間に脱水症状を起こしている場合もあります。脱水が進むと気を失ってしまうこともあり、お湯の中では非常に危険です。

こまめに水分を摂るか、15分から30分以内を目安に休憩をはさんで何度も繰り返し入るという方法を取ると安全です。

このように気温差や脱水の影響が出た時、一人では対処が難しくそのまま命を危険にさらしてしまう可能性もあります。

また、泉質によってはお湯にぬめりが出ることもあり、浴場の床がヌルヌル滑りやすくなっているため転倒の危険もあります。

万が一の事態を避けるためにも、できるだけ家族や友人などと一緒に入浴し、決して1人では入らないようにしておくことも大切です。

さらに、無事に自宅に帰り着いた後にも注意が必要です。

50代以上の方の場合、帰宅してから1ヶ月ほどして酷い咳に悩まされることがあります。

実はその症状はレジオネラ菌という温泉に生息している細菌によって引き起こされている可能性があり、放置していると最悪の場合死に至ることもあるのです。

日本の旅館や施設は衛生管理が厳しく行き届いているので一見すると衛生面で問題などなさそうなのですが、循環式を採用している浴槽や設備などにレジオネラ菌が繁殖してしまうことが稀にあります。

その菌を入浴中に吸い込んでしまうと、しばらくした後に肺炎を引き起こすことがあるのです。

健康で体力のある若者は吸い込んでも問題ないことが多いのですが、50代を過ぎると一気に発症率が増加してしまいます。

60代の男性が最も発症率が高く、次いで70代50代と続きます。

咳だけでなく精神症状や神経症状が現れることもあるので、帰宅後に違和感を感じた場合はすぐに病院を受診し、温泉に行っていたことを伝えるようにしましょう。

レジオネラ菌の患者は9割が男性ですが、女性の場合も1割は発症するということなので油断はできません。

もちろん全ての施設が危険ということはなく、発生自体が稀である上に必ず発症するという訳でもないので過剰に心配することはありませんし、心配な場合はかけ流しを選べばまず安心です。

こういった様々な注意点を頭に入れておき、温泉のもつ様々な効果効能を楽しんできてください。

 

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薮内直純

薮内直純

株式会社イコールヒューマン。生活習慣病専門ライター。医療や医薬品に関する誤解を解き明かしながら、真実を追求した記事を提供中。


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