低糖質で低GIの「ブランパン」
近年、「健康的な食事とは?」という根本的な考えや理解が大きく変わってきています。
その象徴が「カロリー制限から糖質制限へ」という転換でしょう。
それは「カロリーとはどういうものか?」「糖質とはどういうものか?」といった正しい情報が、ようやく世間一般にも広まってきたという背景があります。
また、「糖質制限食」が医学的な知識がない人にも分かりやすく伝えられ、誰でも実践できるようになったため、「実際の体験を通して、糖質制限の健康メリットを自分の体で実感できる」ようになったことが最も大きな要因でしょう。
ここでは糖尿病患者や糖質制限ダイエットを行っている人に人気になっているブランパン(ふすまパン)についてご紹介します。
ブランパンは低糖質&低GI値
人間のあらゆる活動にはエネルギーが必要であり、糖質はそのエネルギーになるものではあります。
しかし、糖質を過剰に摂取すると肥満を引き起こし、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などの大きな病の原因にもなります。
特に、糖尿病を患っている方にとっては、糖質の摂取を制限されるため食べたいものがあっても我慢しなければならないことも多くあります。
例えば、パン屋さんの前を通った時、焼き立てパンの甘くて香ばしい香りが漂っていても、糖質制限を行っている方は我慢しなくてはならないのです。
そこで、近年では糖質制限を行っている方でも安心して食べることができる「低糖質」・「低GI」の食品が登場し、その中にはパンも含まれています。
糖質の摂取量を制限する目的は、糖質を摂取したことによって血糖値が急激に上昇してしまい、それに伴ってインスリンの分泌が過剰になることを抑制することにあります。
インスリンが大量に分泌してしまうと、余分なエネルギーが体内に溜まってしまうことになり、糖尿病などを発症するリスクが高まるためです。
GIとは、Glycemic Index (グライセミック インデックス)の略で、食後に血糖値がどのくらい上昇するかを食品ごとに調査した指標のことです。
基準の血糖値を100として、値が100よりも高いほど血糖値上昇の可能性が高くなり、低いほど可能性が低いということになります。
低糖質で低GIのパンとしては、「ブランパン」があります。
ブランパンは、パンを食べたいけれど糖質制限中で我慢しなくてはいけない方でも、血糖値の上昇を気にせずに食べることができるパンです。
ブランパンのブランとは、小麦の表皮のことを指しており、この表皮を主原料として作られています。
表皮は別名「ふすま」とも呼ばれることから、ブランパンは「ふすまパン」とも言われています。
小麦は、表皮・胚乳・胚芽からできており、その中で胚乳が全体の約8割を占めています。
一般的なパンは、この胚乳を原料として作られています。
ブランパンの原料であるふすま粉と、一般的なパンの原料である小麦粉の100g中に含まれる糖質量を比べてみると、小麦粉が約70gなの対し、ふすま粉は約10gと非常に糖質が少ないことが分かります。
糖質が少ないということは、一般的なパンよりも血糖値を上昇させる可能性が低いということになります。
従って、ブランパンの方が一般的なパンよりもGI値が低いということになるのです。
ブランパンは糖質制限ダイエットに向いている
「ブランパン」といっても多くの種類があり、含まれる糖質量も商品ごとに違います。
それでもブランパンは、低糖質で低GIであるため糖質制限を行っている方にも安心して食べられるパンです。
更に、糖質制限ダイエットにも向いているので、パン好きの方でも我慢せずにパンを食べながらダイエットをすることができます。
ブランパンがダイエットに向いている理由はいくつかあります。
「一般的なブランパン」と「一般的なパン」を、糖質量・食物繊維量・カロリーの3点について比較してみました。
・一般的なブランパン(100g):糖質量10g、食物繊維量15g、カロリー200Kcal
・一般的なパン(100g):糖質量40g、食物繊維量2.5g、カロリー260Kcal
両者を比較したところ、糖質量においてはブランパンは一般的なパンの4分の1程度でありながら、食物繊維量においては一般的なパンの6倍も多いことが分かります。
更に、栄養分が高くてもカロリーが低いので、ブランパンはダイエットに向いていると言えます。
カロリーは低いと言っても、一般的なパンと比較するとそれほど変わりが無いと感じる方もいることでしょう。
しかし、ブランパンは糖質量が非常に少ないため、カロリー量に大きな差が無くても体内での糖質の量は大きく違うのです。
肥満の大きな原因は糖質の過剰摂取であるので、ブランパンのような低糖質パンは食べても太りにくいのです。
そして、ブランパンに含まれている食物繊維量もダイエットに向いている理由の一つです。
食物繊維は、第6の栄養素とも言われており野菜や果物、海藻、穀類などに多く含まれている栄養素です。
日本では、成人の1日の食物繊維摂取量は男性が1日20g以上、女性が1日18g以上と推奨しています。
ブランパンにおいては、100g中に食物繊維が15gと豊富に含まれています。
こうした理由から、ブランパンは糖質制限ダイエットに向いているのです。
ブランパンの豊富な栄養素
ブランパンには栄養素が豊富に含まれています。
ふすまパンには、小麦粉で作られた一般的なパンと比べて、タンパク質が約3倍、ビタミン・ミネラルが約2倍~6倍、食物繊維は約6倍~10倍も含まれています。
そして、鉄分・亜鉛・カルシウム・マグネシウムなど豊富なミネラルが含まれています。
鉄分は、赤血球を作り出すために必要な栄養素で、鉄分が不足すると貧血やめまい、倦怠感などの症状が起きやすくなります。
亜鉛は、タンパク質や核酸などの代謝に関わっており、健康を維持していくためには必要不可欠な栄養素でもあります。
また、味覚を正常に保つのにも関わっていることから、亜鉛が不足すると味覚障害を起こす可能性もあります。
ミネラルの中でも不足しがちな栄養素であるため、積極的に摂取していくことが必要です。
カルシウムは、骨や歯を構成するために必要な栄養素であるほか、緊張や興奮状態を緩和させる作用も持っておりイライラ防止にも効果的です。
また、動脈硬化や高血圧予防にも効果があります。
カルシウムが不足すると、骨粗しょう症の原因となるため必要量をしっかりと摂取したい栄養素です。
マグネシウムは、多くの酵素の働きをサポートする作用があるため、ミネラルの中でも必要不可欠な栄養素の一種です。
更に、カルシウムと同様に骨の形成に関わる重要な働きも持っています。
ミネラルは、タンパク質・脂質・炭水化物(糖質)・ビタミンと共に、人間の身体に必要な5大栄養素の一つであり、体内では作り出すことができません。
従って、食べ物や飲み物などから必要量を摂取していく必要があります。
ブランパンには、豊富な食物繊維の他にミネラルも含まれているため、大変栄養価が高くそれでいてカロリーも糖質・GIも低いので、糖質制限のある方でも美味しくダイエットが行えます。
ダイエットを行うと、栄養バランスが崩れがちになったり、必要な栄養成分まで控えてしまうことから便秘になったり、肌荒れ、イライラ、免疫力の低下などを引き起こしやすくなります。
その点、ブランパンならば低糖質・低GIで、食物繊維やビタミン・ミネラルも豊富なので、血糖値を上げたり体調を崩したりすることなくダイエットができます。
ブランパンはどこで買える?
糖質制限ダイエットに効果的なブランパンは、どこで購入することができるのでしょうか?
健康志向が高まっている現在では、ブランパンは手軽に購入することができるようになっています。
例えば、コンビニエンスストアでもブランパンが購入できるようになりましたが、コンビニのブランパンは糖質が多くあまりお勧めは出来ません。
その他にブランパンを扱っているお店としては、ファーストフードチェーン店や洋菓子チェーン店などでも、低糖質商品を開発している店舗が増えてきています。
しかし、これらもやはり糖質が制限されているだけであって、少なからず糖質が含まれていますので注意が必要です。
近所にブランパンを扱っている店舗が無い方には、インターネット通販を利用する方法があります。
インターネット通販では、低糖質・低GI食品を取り扱っているショップが数多くあり、その中にはブランパンを専門に取り扱うショップも多くあります。
インターネット通販なら、全国配送してくれるのでどこに居ても手軽にブランパンを購入することが可能です。
インターネット通販では、様々な種類のブランパンを取り扱っているので、店頭ではあまり見かけないような種類も購入することが可能です。
コンビニやパン屋ですと、1個売りがほとんどですので、まとめ買いにはインターネット通販はとても便利です。
例えば、ミニ食パンなら10斤、ロールパン10本、デニッシュ12個など、家族や友人などとシェアできるようになっています。
味も、シンプルなものからクロワッサンやバンズパンなどもあり、バラエティも豊かで選びやすいです。
さらに、インターネット通販ならではとして、何種類かのブランパンを数個ずつ混ぜたセット売りもしており、単品よりもお得に購入することができます。
その中でもお勧めは、やはり最大限に糖質をカットしている‟本物のブランパン”でしょう。
同じブランパン(ふすまパン)でも糖質の量が全く異なりますので注意が必要です。
そういう意味では、糖質99.3%オフの「健康ふすまパン」 はお勧めです。
ぜひ、一度、詳細をチェックしてみて下さい。
ブランパンをおいしく食べるコツ
ブランパンは、小麦の表皮である「ふすま」を使用したふすま粉で作られており、一般的なパンの原料である小麦粉は使用していません。
そのため、パン特有のもっちり感や甘味を感じられないのでは?と思う方もいるのではないでしょうか。
ブランパンというと、独特の癖のある味が苦手という方もいますが、最近のものはより食べやすく、もっちりとした食感が楽しめるよう工夫されているものが多くなっています。
そのため、食パンもパサパサせずもっちりとした食感が楽しめ、トーストするとサックリと食感の良い香ばしいパンになり、大変美味しく頂くことができます。
食パンやベーグルなどはサンドイッチにするのも美味しいです。
インターネット通販では、自宅でブランパンが作れるようふすま粉の販売も行っています。
より自分の好みのブランパンを作りたいと思っている方にはおすすめです。
ブランパンはもっちりとした食感が楽しめるので、ふすま粉を使ってベーグルを作るのもおすすめです。
初めてブランパンを食べた方の中には、「味が苦手」と答える方もいます。
同じブランパンと言っても、パン屋さんそれぞれの作り方や他の原料との配合の仕方などが異なるため、味もそれぞれ異なることがあります。
そして、一口に「ブランパン」「ふすまパン」といっても、含まれる糖質量には違いがあります。
例えば、一般的なふすまパンの糖質量は約10gですが、中にはわずか「0.7g」というほぼ「糖質0」のふすまパンもあります。
どうせ糖質制限をするのであれば、糖質が限りなく少ない‟本物のふすまパン”がお勧めです。
ブランパンは冷凍することも可能ですので、まとめ買いして冷凍保存しておけば、いつでも安心して頂くことができます。
特にインターネット通販のものは1個ずつ個別包装されているものもあるので、冷凍するのに便利です。
まとめ
「カロリー制限から糖質制限へ」という流れは加速し、もはやカロリー制限は完全に時代遅れです。
現代は全ての社会システムが「糖質(炭水化物)ありき」で成立していますが、糖質の摂り過ぎが良くないことは今や隠すことのできない事実です。
糖尿病患者やダイエットされる方など糖質が気になる方には、今回ご紹介したブランパン(ふすまパン)はぜひ活用したい食品です。
健康な方も、健康維持や病気予防に活用してみてはいかがでしょうか。